レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/09
- 登録日時
- 2023/03/18 00:30
- 更新日時
- 2023/03/18 09:52
- 管理番号
- 所沢狭山-2022-012
- 質問
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解決
渋沢敬三について記載された本を探している。特に日本銀行に勤務していた頃や政治家としての功績や実績、敬三の生い立ち、また祖父渋沢栄一が敬三を後継者とした際のエピソードなどが書かれたものを読みたい。
- 回答
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以下の資料に記載があります。
〇『歴史の立会人』 由井常彦/編 日本経済評論社 2015年
〇『宮本常一著作集 50』 宮本常一/著 未來社 2008年
〇『屋根裏部屋の博物館』 国立民族学博物館/監修 淡交社 2013年
〇『渋沢家三代』 佐野真一/著 文芸春秋 1998年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『歴史の立会人』 由井常彦/編 日本経済評論社 2015年
敬三の銀行家時代、及び大蔵大臣時代の実績が詳細に記載されています。祖父渋沢栄一が敬三を後継者とした際のエピソードについて以下のとおりです。
p.157-159 栄一が書いた『慶喜公伝』の序文を栄一の前で音読した中学時代のエピソードは、後継者としての敬三を考える上で重要だと記載されています。また正装した栄一から、後継者になるように懇請された時、敬三が大いに悩んだ、との記載があります。
〇『宮本常一著作集 50』 宮本常一/著 未來社 2008年
p.86-92 敬三の実業家及び大蔵大臣としての実績の記載があります。
p.94-146 敬三の生涯について記載があります。
p.176-217 回想による少年時代の記載があります。
p.216-217 敬三本人による、栄一の後継となった経緯などが記載されています。
〇『屋根裏部屋の博物館』 国立民族学博物館/監修 淡交社 2013年
p.8 栄一が敬三に後継者になって欲しいと懇願した時の様子が記載されています。
p.190-197 「実業家・渋沢敬三-日本銀行時代の横顔-」の記載があります。
2.後日調査の追加事項
〇『渋沢家三代』 佐野真一/著 文芸春秋 1998年
p.178-188 敬三の幼少期、学生時代について記載されています。また、栄一が羽織袴で敬三に跡取りになってほしい、と懇願した際に栄一が述べた言葉や、のちに敬三の長男である雅英に以下のように告白している、との記載があります。
「あのときは悲しかったよ。悲しくて悲しくてしょうがなかった。命令されたり、動物学はいかんといわれたら僕も反発していたかもしれない。だけどおじいさんはただ頭を下げて頼むというんだ。七十すぎの老人で、しかもあれだけの仕事をした人に頼まれると、どうにもこうにも抵抗のしようがなかったよ」
p.189-190 『徳川慶喜公伝』を読んだ敬三が、突然嗚咽とともに泣き伏し、これ以後、栄一の敬三を見る目がかわり、孫の敬三を渋沢家の当主として育てあげるという意思が、栄一のなかで本当に固まった、との記載があります。
p.242-246 敬三が日銀総裁に就任した時の様子や、大蔵大臣時代の功績などが記載されています。
△『渋沢敬三と竜門社』 大谷明史/著 勉誠出版 2015年
p.147-149 日本銀行副総裁に就任するまでの経緯が記載されています。
3.記載のなかった資料
×『小さき民へのまなざし』 渋沢敬三/[著] アーツアンドクラフツ 2018年
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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- 歴史の立会人 由井常彦/編 日本経済評論社 2015.1 289.1 978-4-8188-2367-9
- 宮本常一著作集 50 宮本常一/著 未來社 2008.12 380.8 978-4-624-92450-8
- 屋根裏部屋の博物館 国立民族学博物館/監修 淡交社 2013.11 383.93 978-4-473-03916-3
- 渋沢家三代 佐野真一/著 文芸春秋 1998.11 288.3 4-16-660015-X
- キーワード
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- 渋沢敬三
- 渋沢栄一
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000330521