レファレンス事例詳細

回答: 「別冊太陽」韓国・朝鮮の絵画(平凡社 2008年11月)、『世界美術大全集』第10巻東洋編高句麗・百済・新羅・高麗(小学館 1998年)に写真の掲載がある。この「阿弥陀如来立像」の図像は通例のものと異なり、右手をまっすぐ垂れて掌を広げ、左手は曲げて肩のところまで上げ、右後方を振り返るような姿態で蓮葉上に立っている。製作年は銘文によると至元23(1286)年。高麗仏画の宮廷様式の代表作例とされている。所蔵資料には個人蔵とあり、現在東京国立博物館にあるかは不明。

回答プロセス: 1.『日本美術作品レファレンス事典』絵画篇近世以前(日外アソシエーツ編集・発行 1998年)を見るが、掲載がない。

2.自館システムで件名「東京国立博物館」を検索し図録を確認。『東京国立博物館図版目録』仏画篇(東京国立博物館編東京美術 1987年)を見るが、当該絵画の掲載はない。

3.自館システムで件名「絵画-朝鮮」×「仏画」で検索するが、該当資料の所蔵がない。件名「絵画-朝鮮」で検索すると、『韓国・朝鮮の絵画(別冊太陽)』(平凡社 2008年)がヒット。当館では「別冊太陽」は逐次刊行物扱いで継続購入しているので、当該資料を確認すると「阿弥陀如来立像」のカラー写真の掲載があり、質問者に確認するとこの絵であるとのこと。所蔵は個人蔵とある。

4.『世界美術大全集』第10巻東洋編高句麗・百済・新羅・高麗(小学館 1998年)を見ると、図版の掲載があり、p425に解説がある。所蔵先は記載されていない。

5.インターネットの東京国立博物館のwebサイトの東京国立博物館情報アーカイブ(http://webarchives.tnm.jp/archives/ ※2010.11.11確認)及び名品ギャラリー検索(http://www.tnm.jp/jp/gallery/index.html ※2010.11.11確認)で「阿弥陀如来立像」を検索するが、当該資料はヒットしなかった。