レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2025/01/30 14:16
- 更新日時
- 2025/05/22 13:09
- 管理番号
- 20241001
- 質問
-
解決
明治のころからの、苫小牧川の汚水の原因は何だったのか。
どんな臭いだったのか。
- 回答
-
『北海道経済No.246』『北海道経済No.249』『北海道経済No.256』の連載記事「王子製紙苫小牧工場と公害問題」に、汚水の原因は王子製紙の廃液によるものとある。
成分などについては、同資料に記載されている各分析表を参照。
関連資料として、『とましん郷土文庫 苫小牧川』『苫小牧地方郷土資料集14』『苫小牧市史 上巻』『王子製紙社史 第2巻』もご案内する。
具体的にどのような臭いだったのかを記載した資料は見つけられなかった。
- 回答プロセス
-
「苫小牧川」「王子製紙苫小牧」で検索。
『北海道経済No.246』『北海道経済No.249』『北海道経済No.256』に王子製紙苫小牧工場と公害問題(1)~(3)の連載記事あり。
『苫信郷土文庫 苫小牧川』p52に”明治43年に操業を開始した王子製によって、取り水と排水に使われた”
p53に”臭くて、甘酒の濃いのみたいにドロドロしたのが流れて。それをゴタと呼んでいた。…川には木屑も流れ…”とある。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 北海道地方 (211)
- 海洋学 (452)
- 参考資料
-
-
苫小牧市史 上巻. 苫小牧市, 1975.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001226595 (p1459”王子製紙が試験操業を行い、苫小牧川に廃液を放流すると今まで澄みきっていた水は茶褐色に変わり無数の小魚が浮き上がった。”) -
苫小牧市史 追補編. 苫小牧市, 2001.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002982595 (p1461-1477"公害対策”(苫小牧地域公害防止計画など)) -
北海道経済 2月(246). 北海道経済研究所, 1986-02.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000028386-d2833478 -
北海道経済 5月(249). 北海道経済研究所, 1986-05.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000028386-d2833481 (p24:昭和28年の廃水の分析表あり。全亜硫酸やエタノールなどの項目が記載されている。苫小牧海域の水質・低質分析表もあり。) -
北海道経済 2月(256). 北海道経済研究所, 1987-02.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000028386-d2833488 (p36:苫小牧川における重金属汚染(水銀)の調査結果(昭和50年実施)、苫小牧川低質データ(昭和51年)の表あり。) - 王子製紙社史 第2巻 (p299-305”苫小牧工場の廃液と沿岸漁民の苦情”)
-
苫小牧地方昔語り : 平成時代に聞き取った話 6. 一耕社出版, 2023. (苫小牧地方郷土資料集 ; no. 14)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I01111100001350791 (p46”今でいうヘドロを流していた”) -
川のあゆみ編集委員会 編. 川のあゆみ. 北海道室蘭土木現業所苫小牧出張所, 1993.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I01111100000521257
-
苫小牧市史 上巻. 苫小牧市, 1975.
- キーワード
-
- 苫小牧川
- 王子製紙苫小牧工場
- 公害
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000362354