レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年07月31日
- 登録日時
- 2022/07/28 10:51
- 更新日時
- 2025/07/17 13:18
- 管理番号
- ASN2020-09
- 質問
-
解決
イラストの練習をしたい。講義(生涯学習概論)で取り上げられた「フロー体験」から、課題設定が大事なのではないかと考えた。
どうやって課題をたてて学習するか、【スポーツの分野】から課題の立て方(難易度の調整など)がわかる資料を見たい。
【背景】
・講義(生涯学習概論)で「フロー体験」が取り上げられ、自分が楽しめる課題に取り組めば能力が上がる、と聞いた。
フロー体験は、まず自分が何をやっているのか知り、その上で課題を立てる(難易度の調整など)をする、ということ。
・「課題を立てる(難易度の調整など)」という部分について、知りたい。
・イラストについてを一番に知りたいが、スポーツなどでも知りたい。(ビジネス系の方向でもOK)
【情報源】
『生涯発達と生涯学習』(堀薫夫著 ミネルヴァ書房 2010.2 379/H87)
【関連質問】
ASN2020-05 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000319212
ASN2020-07 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000319238
ASN2020-08 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000319239
- 回答
-
スポーツの分野の資料を紹介します。詳細は、回答プロセスを参照ください。
- 回答プロセス
-
1.図書から探す
1-1.本学図書館に所蔵の資料から探す
OPAC検索 https://cat.lib.aasa.ac.jp/ <キーワード:スポーツ心理、生涯スポーツ など>
書架をブラウジング:<分類:780(スポーツ.体育)>
次の資料は、具体的な事例については確認できなかったが、「フロー体験」や「自己調整学習」についての項目があり、参考になる可能性がある。
【★1】『スポーツ心理学大事典』
巻末索引に「フロー」あり。
【★2】『これから学ぶスポーツ心理学 改訂版』
巻末索引に「自己調整学習理論」あり。
【★3】『スポーツ心理学 : からだ・運動と心の接点』
巻末索引に「フロー体験」あり。
【★4】『スポーツ心理学事典』
巻末索引に「自己調整」「自己調整学習」「フロー」「フロー状態」「フローモデル」あり。
【★5】『生涯スポーツ実践論 : 生涯スポーツを学ぶ人たちに』
p.4 フロー理論では、甲乙つけがたいレベルの相手や対象物との競争が没頭して楽しむ秘訣だ、と述べられている、と記述がある。
巻末索引に「フロー理論」あり。
【★6】『コーチング : 人を育てる心理学』
著者がフットボールのコーチをしていた経験からの例を交えて、コーチングについて述べている。
p.164「内発的動機づけ」内的な標準と外的な刺激との不一致が知的好奇心を起こす。
ただし、不一致が小さすぎれば行動は起きず、大きすぎれば恐れや不安を感じ、回避してしまう、と述べられている。
この部分の参考資料として、次の資料が挙げられている。
『知的好奇心』(波多野誼余夫,稲垣佳世子 中央公論社 1973 チュウコウシン/318)
【★7】『コーチに役立つスポーツ心理学』
p.81-「動機づけ」目標に向かって人を推し進める力について記述がある。
次の資料では、該当する情報を確認できなかった。
『生涯スポーツの理論』(金崎良三著 不昧堂出版 2000.9 780/KA541)
『スポーツ心理学』(中込四郎編集 北大路書房 2018.2 78014/N32-2)
『健康スポーツの心理学』(竹中晃二編 大修館書店 1998.4 78014/TA64)
2.論文
2-1.CiNii Articles https://ci.nii.ac.jp/ ※2022年4月~CiNii Researchに移行
<キーワード:フロー体験、フロー理論、/フロー/、フロー体験 課題、内発的動機づけ、自己調整学習 スポーツ など>
【★8】山田 あづさ[他]"保健体育授業におけるフロー体験と基本的心理欲求の充足の関連"[PDF]
基本的心理欲求の3因子「有能感」「関係性」「自律性」はフロー体験に正の関連を示した。
この結果から,体育授業における基本的心理欲求の充足とフロー体験の関連が明らかとなる、という研究発表したもの。
参考文献あり。
【★9】杉山 卓也"スポーツにおけるフロー状態とその直前の心理状態の関連に関する研究:共分散構造分析を用いて"[PDF]
調査データの分析から、競技前の心理状態は競技中のフロー状態に非常に大きな影響を与えること、特に“心理的コンディショニング”、“リラックス”、“良好な身体コンディションの認知”の 3 因子が重要であろうことが述べられている。
【★10】松田 雅彦[他]"運動目的論的体育における学習過程の事例的研究 : ゲーム連続型の学習過程と技術積み重ね型の学習過程の比較から"[PDF]
中学のテニスの授業での実験結果から、技術積み重ね型の学習過程よりも、ゲーム連続型をとった学習者の方がフローに近い経験をしたことが示されたことが述べられている。
【★11】張本 文昭"マリンスポーツの楽しさとは? :フローの概念を用いた事例的検討"[PDF]
Klmieclk らの「楽しさとはフローである」との定義に基づき、マリンスポーツにおける楽しさを明らかにすることを目的とした実験を行った。
それぞれのスポーツを行ったとき感想から、フローの要素と一致すると考えられるものをまとめている。
など
3.【★8】の参考文献より
3-1.図書
当館に所蔵がないため、確認する必要がある。
『モティベーションをまなぶ12の理論』(鹿毛雅治編著 金剛出版 2012)
出版元のサイトで、目次を確認出来る。(https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b514666.html)
「楽しさと最適発達の現象学-フロー理論」「何を目指して学ぶか-達成目標理論」
3-2.論文
CiNii Articles https://ci.nii.ac.jp/ ※2022年4月~CiNii Researchに移行
【★12】小橋川久光[他]"最適経験:運動学習時におけるフローの因子構造"[NDLデジタルコレクション、送信サービスで閲覧可能]
「挑戦水準と技能水準のつり合い」
どのような状況(因子)になるとフロー状態と言えるのか、自己目的的体験を加えたフロー尺度状態を確認・研究した論文
以上
<Web最終確認日:2020/08/05>
- 事前調査事項
-
・フロー体験に関する次の資料を確認した。
【★1】『フロー理論の展開』
求めている内容に近かった。禅に通じるところがある、とのこと。
出版社のサイトに目次の掲載あり。(https://sekaishisosha.jp/book/b354381.html)
『フロー体験入門 : 楽しみと創造の心理学』(M.チクセントミハイ著 世界思想社 2010.5 1416/C94)
『フロー体験とグッドビジネス : 仕事と生きがい』(M.チクセントミハイ著 世界思想社 2008.8 1594/C94)
・「自己調整学習」で調べると、教育系(国語の~など)が出てくる。確認したが、求めているものとは違った。
・スポーツのコーチングに関する資料も確認した。
- NDC
-
- スポーツ.体育 (780 10版)
- 知識.学問.学術 (002 10版)
- 参考資料
-
-
【★1】ロバート・N・シンガー, ヘザー・A・ハウゼンブラス, クリストファー・M・ジャネル 編 , 山崎勝男 監訳 , Singer, Robert N , Hausenblas, Heather A , Janelle, Christopher M , 山崎, 勝男, 1941-. スポーツ心理学大事典. 西村書店, 2013.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024935367-00 , ISBN 9784890134397 (当館請求記号:78014/SI8) -
【★2】荒木雅信 編著 , 荒木, 雅信, 1951-. これから学ぶスポーツ心理学 改訂版. 大修館書店, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028845741-00 , ISBN 9784469268362 (当館請求記号:78014/A64) -
【★3】中込四郎, 山本裕二, 伊藤豊彦 共著 , 中込, 四郎, 1951- , 山本, 裕二, 1958- , 伊藤, 豊彦, 1954-. スポーツ心理学 : からだ・運動と心の接点. 培風館, 2007. (心理学の世界 ; 専門編 8)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008582489-00 , ISBN 9784563058876 (当館請求記号:78014/N32) -
【★4】日本スポーツ心理学会 編 , 日本スポーツ心理学会. スポーツ心理学事典. 大修館書店, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009803926-00 , ISBN 9784469062175 (当館請求記号:78014/N77) -
【★5】川西正志, 野川春夫 編著 , 川西, 正志, 1957- , 野川, 春夫, 1949-. 生涯スポーツ実践論 : 生涯スポーツを学ぶ人たちに. 市村出版, 2002. (体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003995906-00 , ISBN 499007436X (当館請求記号:780/KA96) -
【★6】武田建 著 , 武田, 建, 1932-. コーチング : 人を育てる心理学. 誠信書房, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001765923-00 (当館請求記号:780/TA59/A) -
【★7】R.N.シンガー 著 , 藤田厚 訳 , Singer, Robert N , 藤田, 厚. コーチに役立つスポーツ心理学. 不昧堂出版, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001504212-00 (当館請求記号:7801/SI8-1) -
【★8】山田 あづさ , 西村 公孝 , 池田 誠喜 , 前田 洋一 , 山田 あづさ , 西村 公孝 , 池田 誠喜 , 前田 洋一. 保健体育授業におけるフロー体験と基本的心理欲求の充足の関連. 鳴門教育大学地域連携センター, 2016. 鳴門教育大学学校教育研究紀要 / 鳴門教育大学地域連携センター 編(31) p. 57-64
https://doi.org/10.24727/00025377 (PDF) -
【★9】杉山, 卓也 , 杉山, 卓也. スポーツにおけるフロー状態とその直前の心理状態の関連に関する研究:共分散構造分析を用いて. 静岡大学教育学部附属教育実践総合センター, 2019-03-27. 静岡大学教育実践総合センター紀要 29 p. 143-151
https://doi.org/10.14945/00026363 (PDF) -
【★10】松田 雅彦 , 島崎 仁 , 赤松 喜久 , 樋口 正美 , 松田 恵示. 111209 運動目的論的体育における学習過程の事例的研究 : ゲーム連続型の学習過程と技術積み重ね型の学習過程の比較から(11.体育科教育学,一般研究A). 1987. 日本体育学会大会号 38A(0) p. 422
https://doi.org/10.20693/jspeconf.38A.0_422 (PDF) -
【★11】張本 文昭. 097G30208 マリンスポーツの楽しさとは? :フローの概念を用いた事例的検討. 2000. 日本体育学会大会号 51(0) p. 399
https://doi.org/10.20693/jspeconf.51.0_399 (PDF) -
【★12】琉球大学教育学部図書紀要委員会 編 , 琉球大学教育学部. 琉球大学教育学部紀要 第一部・第二部. 琉球大学教育学部, 1998-10., ISSN 03865746
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000452472-00 (送信サービスで閲覧可能)
-
【★1】ロバート・N・シンガー, ヘザー・A・ハウゼンブラス, クリストファー・M・ジャネル 編 , 山崎勝男 監訳 , Singer, Robert N , Hausenblas, Heather A , Janelle, Christopher M , 山崎, 勝男, 1941-. スポーツ心理学大事典. 西村書店, 2013.
- キーワード
-
- フロー体験
- 動機づけ
- スポーツ心理学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 学習
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000319242