レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月04日
- 登録日時
- 2017/05/23 11:50
- 更新日時
- 2025/08/27 14:08
- 提供館
- 和光市図書館 (2300060)
- 管理番号
- 20120304-本2
- 質問
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解決
長照寺の大イチョウは、どうしてあそこに植えられたのか知りたい。
- 回答
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長照寺の大イチョウは、和光市指定文化財かつ景観重要樹木である。樹齢は推定700年。和光市のイメージキャラクター「わこうっち」はイチョウの妖精で、長照寺の大イチョウが住いである。(和光市HPより)
『埼玉のお寺』(埼玉県寺院全集)/埼玉県仏教会 監修/千秋社/2001年 (当館請求記号185.91 当館資料コード15002752)
p.155に長照寺の概要あり。寺院解説によると、「享保5年(1720)、火災にあって全焼し、寺歴を記録した古文書が一切なくなった。したがって、開山、開基の年月や住職名は不明である。」との記述あり。これにより長照寺の大イチョウの植樹に関しては追跡不可能と判断し、その旨回答した。代わりに、イチョウと仏教の関係性の観点から調査した。
- 『日本語源大辞典』/前田 富祺 監修/小学館/2005年 (当館請求記号813.6 当館資料コード11158115)
p.130に、イチョウは「中国原産と推定され、日本には古く渡来し、各地で街路樹、防火樹、庭木とする」「アフキャク(鴨脚)の宋音。入宋、入元した日本僧がヤーチャウと聞いたのをイーチャウと覚え、さらにイチャウに訛った(大言海・東亜語源志=新村出)。」と記載されている。 - 『生えている場所でわかる植物の名前図鑑』(散歩やハイキングが楽しくなる! よく見かける植物311種収録! )/金田 一 著/世界文化社/2016年 (当館請求記号470.38 当館資料コード51000656)
p.112に、「よく生えている場所:社寺、公園、街路、校庭」「中国原産で仏教の伝来とともに渡来したと考えられています。」と記載されている。 - 『古典文学植物誌』/国文学編集部 編/学灯社/2002年 (当館請求記号910.2 当館資料コード11137172)
p.137の銀杏の項目には、「中国が原産で、日本には平安末から鎌倉期に渡来し、寺院神社の境内に多く植えられた。」「書物の虫除けとしても用いられる。」とある。 - 『樹木大図説』1/上原 敬二 著/有明書房/1977年 (当館請求記号653.2 当館資料コード11006198)
p.1-30「いちゃぅ科」の「分布」項目には、「ルッツ氏によれば中国、日本で長い間植栽され、神社、寺院、墓陵と関係つけられた。これは仏教徒が樹の絶滅をおそれ保護策として人為的に仏寺に用いた影響であり、昔は中国西部、南西部に自生があったのが絶滅したらしく」と記述があり、イチョウと仏寺との関係性について述べている。
上記資料の記述内容は、長照寺を含む日本の多くの寺社にイチョウが植えられている主な理由と推察する。
児童書では、下記の資料にイチョウが仏教と関連があることや、特徴・歴史・文化・活用法について述べている。
- 『イチョウの絵本』/濱野 周泰 編/竹内 通雅 絵/農山漁村文化協会/2016年 (当館請求記号478 当館資料コード12131568)
- 『イチョウの大冒険』(世界でいちばん古い木)/アラン セール 作/松島 京子 訳 /冨山房インターナショナル/2012年 (当館請求記号478 当館資料コード12125599)
- 回答プロセス
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- 「長照寺」で資料検索するが、ヒットせず。郷土資料コーナーをブラウジング。
『文化財をたずねて(平成16年版)』/和光市教育委員会 編/和光市教育委員会/2004年/709.1
p.44、p.50に長照寺と大イチョウの記述あり。
『埼玉のお寺(埼玉県寺院全集)/埼玉県仏教会 監修/千秋社/2001年/185.91
p.155に長照寺の概要あり。寺院解説によると、「享保5年(1720)、火災にあって全焼し、寺歴を記録した古文書が一切なくなった。したがって、開山、開基の年月や住職名は不明である。」との記述あり。
『上新倉の民俗』/和光市史編さん室 編/和光市/1980年/213.4
p.112に長照寺の概要あり。「墓所に寛永中の碑あれば、其以前の草創なるべし。」との記述あり。寛永は1624~1644年なので、寺はそれ以前に建立されたと推察される。 - 和光市HPにて、「長照寺」で検索。大イチョウの紹介あり。参考資料を参照のこと。
- 「寺」「イチョウ」でレファレンス協同データベースを検索。
町田市立中央図書館/質問内容「神社で植えられている樹木に「ムクロジ」や「イチョウ」があるが、宗教的・縁起的な意味があるのか?」を参考にして、再検索。
『日本一の巨木図鑑』(樹種別日本一の魅力120 )/宮 誠而 写真 解説/文一総合出版 2013年/653.2
p.19イチョウについての記述あり。「イチョウはもともと日本にあった樹木ではなく、中国から仏教伝来とともに伝えられたといわれている」 - ジャパンナレッジで「銀杏」を検索。
『日本国語大辞典』より
イチョウ科の落葉高木。真の自生と確証される生育地は発見されていないが、中国原産と推定され、日本には古く渡来し、各地で街路樹、防火樹、庭木とする。
"いちょう[イチャウ]【銀杏・公孫樹】(「鴨脚」の唐宋音の変化した語)", 日本国語大辞典, JapanKnowledge - 樹木関連を探すため、参考図書・4・6・9分類の棚をブラウジング。
『生えている場所でわかる植物の名前図鑑』(散歩やハイキングが楽しくなる! よく見かける植物311種収録! )/金田 一 著/世界文化社/2016年/470.38
p.112に、「よく生えている場所:社寺、公園、街路、校庭」「中国原産で仏教の伝来とともに渡来したと考えられています。」と記述あり。
『日本語源大辞典』/前田 富祺 監修/小学館/2005年/813.6
p.130に、「中国原産と推定され、日本には古く渡来し、各地で街路樹、防火樹、庭木とする。」「秋、黄葉する。その葉が虫よけになるといわれる。」「アフキャク(鴨脚)の宋音。入宋、入元した日本僧がヤーチャウと聞いたのをイーチャウと覚え、さらにイチャウに訛った(大言海・東亜語源志=新村出)。」との記述あり。
『古典文学植物誌』/国文学編集部 編/学灯社/2002年/910.2
p.137に、「中国が原産で、日本には平安末から鎌倉期に渡来し、寺院神社の境内に多く植えられた。」「書物の虫除けとしても用いられる。」と銀杏の項目に記載あり。
『いまに語りつぐ日本民話集』[第3集]1 (木や草の伝説)/野村 純一 監修ほか/作品社/2003年/388.1
日本全国のイチョウに関する伝説・民話が載っている。
『樹木大図説』1/上原 敬二 著/有明書房/1977年/653.2
p.1-30「いちゃぅ科」の「分布」項目に仏寺との関係性について詳しい記述有り。以下抜粋。
「ルッツ氏によれば中国、日本で長い間植栽され、神社、寺院、墓陵と関係つけられた。これは仏教徒が樹の絶滅をおそれ保護策として人為的に仏寺に用いた影響であり、昔は中国西部、南西部に自生があったのが絶滅したらしく」 - 「寺院」「建築」で検索。ヒットした資料を調べたが、記述無し。
- イチョウについて書かれた児童書を検索。
『イチョウの絵本』/濱野 周泰 編/竹内 通雅 絵/農山漁村文化協会/2016年/478
『イチョウの大冒険』(世界でいちばん古い木)/アラン セール 作/松島 京子 訳 /冨山房インターナショナル/2012年/478
- 「長照寺」で資料検索するが、ヒットせず。郷土資料コーナーをブラウジング。
- 事前調査事項
- NDC
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- 寺院.僧職 (185 10版)
- 植物学 (470 10版)
- 森林立地.造林 (653 10版)
- 参考資料
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- 『埼玉のお寺』(埼玉県寺院全集)/埼玉県仏教会 監修/千秋社/2001年 , ISBN 4-88477-273-3 ((当館請求記号185.91 当館資料コード15002752) p.155 長照寺の概要あり。)
- 『和光市史 民俗編』/和光市 編集/和光市/1983年 ((当館請求記号213.4 当館資料コード15005655) p.667 長照寺の概要あり。)
- 『わこう日和』(歴史散歩ガイドブック) VOL. 2/和光出版・メディアの会 編 和光・文化を育む会 編/2012年 ((当館請求記号291.34 当館資料コード15004664) p.22 長照寺の大イチョウの説明あり。)
- 『文化財をたずねて(平成16年版)』/和光市教育委員会 編/和光市教育委員会/2004年 ((当館請求記号709.1 当館資料コード15002837) p.44、p.50 長照寺と大イチョウの記述あり。)
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『広報わこう 平成31年1月号~平成31年12月号』/和光市役所 編/和光市役所/2019年
((当館請求記号318.5 当館資料コード15005277)
『広報わこう』2019年9月号 p.6 「第26回 和光市の歴史・民俗をたずねて」の特集が「長照寺の大いちょう」) - 『上新倉の民俗』/和光市史編さん室 編/和光市/1980年 ((当館請求記号213.4 当館資料コード15006590) p.112 長照寺の概要あり。)
- 『日本語源大辞典』/前田 富祺 監修/小学館/2005年 , ISBN 4-09-501181-5 ((当館請求記号812.03 当館資料コード11158115) p.130)
- 『古典文学植物誌』/国文学編集部 編/学灯社/2002年 , ISBN 4-312-10053-5 ((当館請求記号910.2 当館資料コード11137172) p.137)
- 『生えている場所でわかる植物の名前図鑑』(散歩やハイキングが楽しくなる! よく見かける植物311種収録! )/金田 一 著/世界文化社/2016年 , ISBN 978-4-418-16408-0 ((当館請求記号470.38 当館資料コード51000656) p.112)
- 『樹木大図説』1/上原 敬二 著/有明書房/1977年 ((当館請求記号653.2 当館資料コード11006198) p.1-30)
- 『いまに語りつぐ日本民話集』[第3集]1 (木や草の伝説)/野村 純一 監修ほか/作品社/2003年 , ISBN 4-86057-093-6 ((当館請求記号L 388.1 当館資料コード11166201))
- 『イチョウの絵本』/濱野 周泰 編/竹内 通雅 絵/農山漁村文化協会/2016年/478 , ISBN 978-4-540-15195-8 ((当館請求記号478 当館資料コード12131568) イチョウの特徴・歴史・文化・活用法など紹介した児童書。)
- 『イチョウの大冒険』(世界でいちばん古い木)/アラン セール 作/松島 京子 訳 /冨山房インターナショナル/2012年/478 , ISBN 978-4-905194-47-7 ((当館請求記号478 当館資料コード12125599) イチョウの特徴・歴史・文化など紹介した児童書。)
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和光市HP>シティプロモーション>わこうっちの和光ステキ発見! >四季の風景> 春 自然の風景>大いちょう(市指定天然記念物)
(https://www.city.wako.lg.jp/pr/character/1001560/1001561/1001562.html
[2025.8.25現在]) -
和光市HP>まちづくり>都市計画・景観>景観>景観重要建造物及び景観重要樹木
(https://www.city.wako.lg.jp/machizukuri/toshikeikaku/1005802/1005821.html
[2025.8.25現在]) -
和光市HP>市政情報>和光市の紹介>市のプロフィール>市のキャラクター>和光市のイメージキャラクター「わこうっち」です。>わこうっちプロフィール
(https://www.city.wako.lg.jp/shisei/city/1001519/1001767/1001769/1001770.html
[2025.8.25現在]) -
『和光市デジタルミュージアム』HP>ダウンロード
『和光市デジタルミュージアム紀要』第5号(ISSN 2189-3276)
<研究ノート>
・小田部玲子「長照寺の「大いちょう」と和光市の木「イチョウ」について」(2019 wako kiyo5 013-028.pdf) (https://rekitama-wako.jp/museum/download/wako-degitalmuseum-kiyou5.php
[2025.8.25現在]) -
『レファレンス協同データベース』HP
町田市立中央図書館のレファレンス事例/「神社で植えられている樹木に「ムクロジ」や「イチョウ」があるが、宗教的・縁起的な意味があるのか?」 (https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115087
[2025.8.25現在])
- キーワード
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- 長照寺(ちょうしょうじ)
- 大イチョウ(おおいちょう)
- 和光市(わこうし)
- 由来(ゆらい)
- 伝説(でんせつ)
- 公孫樹(いちょう)
- 銀杏(いちょう)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000216465