レファレンス事例詳細

1.所蔵資料の内容確認
　
〇『日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業』　日本野鳥の会／編・上田恵介／監修　山と溪谷社　2021年
p.79「chapter1深遠なる鳥たちの行動と生態　11モズのはやにえの不思議」の項目に「モズは、オスもメスも捕らえた獲物を枝先や鉄条網、農作物の杭の先などの、とがった場所に突き刺す習性をもっています。この残酷な習性を「モズのはやにえ」といいます。」と記載あり。
　
〇『里山の野鳥百科』　大田眞也／著　弦書房　2014年
p.137「Ⅲ鳥と人間　モズの仲間　鵙の速贄」の項目に「縄張（テリトリー）が定まって高鳴きや争いが目立たなくたった頃、カラタチやノイバラなどの棘に串刺しにされたり、小枝の間に挟まれたりして干からびたバッタやコオロギ、カエルやカナヘビ、ときにはジネズミや小鳥などを見かけることがあります。これはモズの仕業で“鵙の速贄”と呼ばれています。」と記載あり。
　
2.後日調査の追加資料
　
〇『世界大百科事典 28 』　平凡社　2007年
p.199「モズ」の項目に「モズ類は、〈はやにえ〉をつくることでも有名である．はやにえは、春から秋にかけての食物の豊富な時期に、木のとげ、枝先などの鋭くとがったものに、とらえた獲物を突きさし、そのまま食べずに残されたもので、一部は冬の間に食べられることが知られている．」と記載あり。
　
〇『広辞苑』　新村出／編　岩波書店　2018年
p.2907「もず　もずの速贄」の項目に「（モズの捧げる初物の供物の意）モズが秋に虫などを捕らえて木の枝に貫いておくもの。」と記載あり。
　
〇『日本の野鳥』　水谷高英／イラストレーション　叶内拓哉／解説　文一総合出版　2017年
p.278「スズメ目モズ科　columnモズの“はやにえ”」の項目に「モズには捕らえた獲物を、なわばり内の枝や棘、有刺鉄線などに突き刺したり、木の枝の又に挟む習性があり、これを“はやにえ”という。」と記載あり。
　
〇『北海道野鳥図鑑』　河井大輔／著　川崎康弘／著　島田明英／著　諸橋淳／イラスト　亜璃西社　2013年
p.108「［山野の鳥］　スズメ目モズ科　モズ」の項目に「獲物を小枝や有刺鉄線につき刺して保存する習性「はやにえ」で知られる」と記載あり。
　
〇『野鳥博士入門』　唐沢孝一／著　平野伸明／写真　全国農村教育協会　2002年
p.24「野鳥の観察と調査　調べてみよう　モズのはやにえ」の項目に「モズは捕らえたえものを小枝の先やトゲ、有刺鉄線などに刺しておく習性があり、これを「はやにえ」という。」と記載あり。
　
3.記載のなかった資料
　
×『散歩が楽しくなる野鳥手帳』　本山賢司／絵と文　牛根奈々／監修　2022年
×『鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670』　永井真人／著　茂田良光／監修　小文一総合出版　2014年
×『日本野鳥紀行 2』　蒲谷鶴彦／著　木部一樹／絵　小学館　1998年
×『日本野鳥紀行 5』　蒲谷鶴彦／著　赤勘兵衛／絵　小学館　1998年
×『さいたまバードマップ』　埼玉県野鳥の会／編　上野義幸／イラスト　埼玉新聞社　1986年