レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/03/14
- 登録日時
- 2012/03/31 02:00
- 更新日時
- 2012/03/31 02:00
- 管理番号
- 千県東-2011-0004
- 質問
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解決
中国の画家、柯九思の竹の絵が載っている本はないか。
- 回答
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以下の県立東部図書館所蔵の資料(1)(2)(3)に柯九思(かきゅうし)の竹の絵(墨竹画)が掲載されています。
(1)『水墨画法 第2巻』(藤原楞山著 二玄社 1981)
(2)『中国墨竹名品の鑑賞と技法』(苫野蕙山解説 雄山閣 1985)
(3)『世界美術大全集 東洋編 第7巻 元』(海老根聡郎責任編集 小学館 1999)
- 回答プロセス
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■まず、柯九思(かきゅうし)という人物を調べた。
Googleで「柯九思」を検索して、跡見学園女子大学・嶋田英誠「WEB版中国絵画史辞典」(http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Dictionaries/Dictionary%20of%20Chinese%20Painting/Dictionary%20of%20Chinese%20Painting_02.htm)を閲覧した。「かきゅうし柯九思」の項目には次のように説明されている。
「1290年-1343年10月25日。元の墨竹画家。台州仙居(浙江省)の人。詩文を善くしたほか、文同(1018-1079年)の画風を師として墨竹を得意とした」
また、『外国人物レファレンス事典 古代-19世紀 5 漢字名』(日外アソシエーツ 1999)のp213と、『外国人物レファレンス事典 古代-19世紀 Ⅱ 3 漢字名』(日外アソシエーツ 2010)のp200には「柯九思」の項目があり、簡潔な人物紹介と収録事典計3点が示されている。3点のうち自館で所蔵していた『新潮世界美術辞典』(新潮社 1985)と『中国書人名鑑』(鈴木洋保・弓野隆之・菅野智明編 二玄社 2007)を閲覧したが、墨竹画の名手であった記述は見られるものの、絵そのものは確認できなかった。
■OPACで柯九思の作品を探した。
県立図書館OPACで著者「柯九思」を検索したが、該当なし。続いてフルテキスト「墨竹」を検索したところ5点該当したので、そのうち以下の資料を閲覧した。
『南画の基礎知識』(苫野蕙山著 雄山閣出版 1995)
柯九思の作品の掲載なし。
(1)『水墨画法 第2巻』
p114に、モノクロではあるが作品1点が掲載されている。
(2)『中国墨竹名品の鑑賞と技法』
p63-65に、モノクロではあるが作品4点とその解説が掲載されている。また、p123に題賛釈文が掲載されている。
なお、国立国会図書館のNDL-OPACで著者「柯九思」を検索すると、『柯敬仲山水巻』(博文堂 1917)と『柯敬仲墨竹譜』(博文堂 1929)が該当するが、いずれも貸出不可であった。
■7分類の棚をブラウジングして、以下の資料を閲覧した。
(3)『世界美術大全集 東洋編 第7巻 元』を確認したところ、p166に竹を描いた柯九思の作品「清?閣墨竹図軸(せいひかくぼくちくずじく)」が掲載されていた。
また、『東洋美術作品レファレンス事典』(日外アソシエーツ 2008)の作者名索引で「柯九思」を引くと、p47「双竹図」とp50「竹菊図」の2作品が紹介されていた。各作品を掲載した資料の書誌情報も併記されていたが、自館では所蔵していなかった。
(インターネットの最終アクセス:2012年3月1日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 絵画材料.技法 (724 9版)
- 参考資料
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- (1)『水墨画法 第2巻』(藤原楞山著 二玄社 1981) (1100259200)
- (2)『中国墨竹名品の鑑賞と技法』(苫野蕙山解説 雄山閣 1985) (9102680540)
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(3)『世界美術大全集 東洋編 第7巻 元』(海老根聡郎責任編集 小学館 1999)
(2101109325
)
- キーワード
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- 墨竹画
- 中国
- 柯九思(かきゅうし)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000104574