レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2026/04/26
- 登録日時
- 2026/05/09 00:30
- 更新日時
- 2026/05/13 11:56
- 管理番号
- R1002364
- 質問
-
解決
2026年は丙午の年。
丙午の年は、出生率が低いなど、様々な言い伝えがある。なぜか。
- 回答
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下記資料に関連する記載あり。
・『ひのえうま』吉川徹/著 光文社 2025
・『ひのえうまに生まれて』酒井順子/著 新潮社 2026
・『日本大百科全書 19』小学館 1988 P633
・『日本風俗史事典』日本風俗史学会/編集 弘文堂 1994
・『暦の百科事典』暦の会/編 本の友社 1999
・『日本民俗大辞典 下』 福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 2000
・『暦と時の事典』 内田正男/著 雄山閣 1986
- 回答プロセス
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1.図書館蔵書検索機Opacにてフリーワード“ひのえうま”と検索
・『ひのえうま』 吉川徹/著 光文社 2025.2
・『ひのえうまに生まれて』 酒井順子/著 新潮社 2026.1
2.レファレンスブックを確認
・『日本大百科全書 19』小学館 1988 P633「丙午」
→「宿曜雑暦から発展した俗説。」「十干と十二支を五行(木火土金水(もくかどごんすい))に配し、五行を兄(え)と弟(と)に分けて十干を順に当てはめ、十二支を組み合わせると六一年目に同じ干支の年がくる。丙は火の兄、馬は正南の火であるところから、この年には火災が多いと信じられ、(中略)丙午の女は夫を食い殺すなどの俗説を生じた。近来、これを信じる者は少なくなったはずであるが、丙午にあたる一九〇六年(明治三九)、一九六六年(昭和四一)は、ともに出生届が急減した。」「都市の若い母親ほど気にしていることが明らかで、これはマスコミの影響による」とあり。
3.レファレンス協同データベースで検索
→「丙午の年に生まれた女性は、強くて怖いという丙午信仰は、いつ頃から始まったのか知りたい。」(岡山県立図書館の事例)を参照(最終閲覧2026/4/26)
紹介されていた資料のうち、当館所蔵資料を確認
・『日本風俗史事典』日本風俗史学会/編集 弘文堂 1994 P544~P545
→「丙は五行の火にあたるので、火災に関係づけ火難が起こりやすいといわれ、また午年生まれは馬に比定されるため品性にふさわしくぴんぴん跳ねまわる気性をもつなど、人の運勢にかたくするようになったのは江戸時代から」であり、「丙午の女性は気性が強くて結婚しても夫を早死にさせるとか殺すとかいわれる俗信」とあり
・『暦の百科事典』暦の会/編 本の友社 1999 P262~P263「丙午の真実」中村祐三
→「丙も午も陽性の火気、すなわち、いわゆる火気の相重ということになる」ので、「丙午の年には火事が多いとか、あるいは、火と馬の結び付きから、その両方の性格にふさわしく、とくにこの年生まれの女性は気性が烈しく、結婚すると相手の良人を不幸にするという迷信が、いつの間にか蔓延するようになってしまった」とあり
また、この迷信により、丙午の年にあたった昭和41年の出生数は前年にくらべ25%の減、翌年は42%の増という極端な増減を示し、「その後の進学・就職・結婚等種々の社会問題を醸成しつつある」とあり
4.図書館蔵書検索機Opacにて、一般件名検索“日本-風俗-辞典”で検索
・『日本民族大辞典 下』福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 2000.4 P434 「ひのえうま」
→「十干十二支に五行説が結び付いて生じた俗信で、火災が多く起ると伝えられる年のこと」「元来は中国から伝わったものだが、江戸時代に都市住民を中心に定着した。また、その間、丙午の年に生まれた女は夫を食い殺すなどといった迷信が生じた」
「これは全く根拠のないものであったが、かつては結婚が困難なためにこの年に生まれる女児を流産・中絶するといった悲劇があった」「近年はこうしたことを信じる人は減少したが、丙午の年には結婚式を回避したり、丙午生まれの女性の縁談を気にするといったことは現在でもまだ見られる。マスメディアの影響にもよるが、丙午にあたっていた1966年(昭和41)の出生届の激減はそうした心意を裏付けている」とあり
5.暦に関する事典を直接棚から確認
・『暦と時の事典』内田正男/著 雄山閣 1986.5 P247-248「ひのえうま 丙午」
→「丙午の年に生まれた女は亭主を喰殺すという俗説がある。最も実害のある迷信の一つである。」「もともと五行説という非科学的な思想に基づく迷信であり、丙(ひのえ)は火の兄で、午も火に当たるからこの年は火災が多く、この年の女は気が強いということになっているだけのもので、信ずるに足りない妄説である」とあり
調査終了
- 事前調査事項
- NDC
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- 民間信仰.迷信[俗信] (387)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382)
- 時法.暦学 (449)
- 参考資料
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- ひのえうま 吉川徹/著 光文社 2025.2 387.91 , ISBN 978-4-334-10553-2
- 日本大百科全書 19 小学館 1988.1 031 , ISBN 4-09-526019-X
- 日本風俗史事典 日本風俗史学会/編集 弘文堂 1994.2 382.1 , ISBN 4-335-25054-1
- 暦の百科事典 暦の会/編 本の友社 1999.11 449.036 , ISBN 4-89439-274-7
- ひのえうまに生まれて 酒井順子/著 新潮社 2026.1 387.91 , ISBN 978-4-10-398512-9
- 日本民俗大辞典 下 福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 2000.4 380.33 , ISBN 4-642-01333-4
- 暦と時の事典 内田正男/著 雄山閣 1986.5 449.033 , ISBN 4-639-00566-0
- 丙午の年に生まれた女性は、強くて怖いという丙午信仰は、いつ頃から始まったのか知りたい。 https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/reference/show?page=ref_view&rnk=1&kwup=%E3%81%B2%E3%81%AE%E3%81%88%E3%81%86%E3%81%BE&mcmd=25&st=update&asc=desc&oldmc=25&oldst=update&oldasc=desc&lsmp=1&id=1000296179 2026/4/26 (レファレンス協同データベース(岡山県立図書館))
- キーワード
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- ひのえうま
- 丙午
- 出生率
- 風俗
- 迷信
- 暦
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000383792