レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年3月25日
- 登録日時
- 2022/08/02 11:36
- 更新日時
- 2023/10/19 10:45
- 管理番号
- 2022-004
- 質問
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解決
塚本源三郎『紅屋二媼』(塚本源三郎, 1935)21~22丁に引用されている「塚本老女史の遺著」の初出を知りたい。「塚本老女史の遺著」の内容は、「塚本さと」の生涯に関する徳富蘇峰の短評となっている。なお、塚本源三郎は塚本さとの息子にあたる。
- 回答
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「塚本老女史の遺著」は1931年10月21日の『東京日日新聞』に掲載されていますが、その2日後にこの新聞記事に対しての礼状が塚本源三郎から徳富蘇峰に送られていることから、この新聞記事が「塚本老女史の遺著」の初出と考えられます。
・徳富蘇峰「塚本老女史の遺著」(『東京日日新聞』1931年10月21日, 夕刊, 1面)
調査の詳細は回答プロセスをご参照ください。
- 回答プロセス
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1.塚本源三郎『紅屋二媼』(塚本源三郎, 1935)の確認
国立国会図書館デジタルコレクションにて公開あり(一般公開)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1146456[参照 2022-08-02]
→「塚本さと」の項内21~22丁(29~30コマ)に「當代論壇の書宿徳富蘇峰學人は、さと女蓋棺の後ち、「塚本老女史の遺著」と題して、(中略)と述べられた。」とあり、「塚本老女史の遺著」の内容が引用されている。初出の資料についての情報はなし。
2.「塚本さと」について確認
(1)本学契約データベースWhoPlusにて「塚本さと」を検索
→『人物レファレンス辞典』より「塚本里」、『Who』より「塚本里子」がヒット。ともに本名もしくは異表記が「塚本さと」の同一人物である。基礎情報は以下の通り。
生没年月日:1843年8月6日~1928年1月4日(84歳没)
出生地:近江国神崎郡北五個荘村川並(滋賀県五個荘町)
元職:淡海女子実務学校創設者
3.「塚本老女史の遺著」について確認
(1)本学OPACを検索(キーワード:徳富蘇峰、徳富猪一郎など)
・徳富猪一郎『蘇峰自傳』(中央公論社, 1935)
→巻末の「蘇峰著作及び編纂目録」に「塚本老女史の遺著」の記載なし。
(2)その他複数の本学契約データベースで新聞記事や新聞記事を検索(キーワード:徳富蘇峰、徳富猪一郎、塚本老女史の遺著など)
→「塚本老女史の遺著」のヒットなし。
(3)徳富蘇峰記念館に参考調査依頼
→「塚本老女史の遺著」が1931年10月21日の『東京日日新聞』の夕刊1面に掲載されていること、また、その2日後にこの新聞記事に対しての礼状が塚本源三郎から徳富蘇峰へ送られていることをご教示いただいた。このことから、1931年10月21日の『東京日日新聞』が「塚本老女史の遺著」の初出と考えられる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 10版)
- 教育史.事情 (372 10版)
- 商業史.事情 (672 10版)
- 参考資料
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塚本源三郎 撰 , 塚本, 源三郎, 1866-1939. 紅屋二媼. 塚本源三郎, 1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000640519-00 (NCID:BA34919638) - 『人物レファレンス辞典』, WhoPlus[参照 2022-08-02]
- 『Who』, WhoPlus[参照 2022-08-02]
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徳富猪一郎 著 , 徳富, 猪一郎, 1863-1957. 蘇峰自伝. 中央公論社, 1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000779047-00 (NCID:BN0591738X) -
毎日新聞社. 毎日新聞. 国立国会図書館.(東京日日新聞)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000054885-00 (NCID:AN10166969)
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塚本源三郎 撰 , 塚本, 源三郎, 1866-1939. 紅屋二媼. 塚本源三郎, 1935.
- キーワード
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- 塚本さと
- 塚本里
- 塚本さと子
- 塚本里子
- 塚本源三郎
- 徳富蘇峰
- 徳富猪一郎
- 照会先
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- 徳富蘇峰記念館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 教員
- 登録番号
- 1000319593