レファレンス事例詳細

当館所蔵資料より、下記の資料を紹介し回答。

資料1：第一部第一章「近世日朝間の漂流民」（p9-31）。p13「［表1-1］朝鮮人の日本漂着件数・人数（1599-1872）」、p26「［表10-1］朝鮮に漂着した日本人の出航地」に一覧表あり。また、巻末p4-152には「近世朝鮮人の日本漂着年表」あり。

資料2：第二章「朝鮮後期、沿岸住民の日本漂着と朝鮮の対応」（p39-77）。p42「［表1-2-2］朝鮮人の出港地と漂着地」の一覧表あり。

資料3：第三章「近世山陰の日朝関係史」より「三　幕府の漂着朝鮮船対策」「四　山陰海岸での漂着民救助」「五　山陰地方からの朝鮮国漂着」（p77-102）。p84に「表3-1　江戸期における山陰への異国船漂着」の一覧表があり、1635（寛永12）年から1849（嘉永2）年の漂着案件、「表3-2　江戸期における山陰からの朝鮮国漂着」の一覧表では1637（寛永14）年から1798（寛政10）年までの4件の漂流案件が載っている。

資料4：p56-60「松江藩と朝鮮漂流民」（杉原隆）。出雲市と隠岐に漂着し保護された朝鮮人の事例と、松江藩の対応を紹介。特に7代藩主・松平治郷は漂着民の救助を放棄することは心得違いであることを藩内の浦に通達し、救助された漂着民が早く帰国できるように手続きを簡素化することを幕府に提案している。p57には「松江藩への朝鮮人漂着一覧」があり。
p61-64「漂流民　美保関の米屋清蔵と本栄屋権市をめぐって」（小林郁）。現在の松江市美保関町出身の清蔵が鳥島（伊豆諸島）に、権市が南海の孤島に漂流したという2つの事例を紹介。清蔵は鳥島を自力で脱出、権市は無人島から外国船に救助され香港で保護された。

資料5：資料4の本栄屋権市の漂流についての研究書。