レファレンス事例詳細

【資料1】『内郷郷土史　上巻』（内郷郷土史編さん委員会　内郷郷土史編さん委員会　1986）ｐ174　歴代町村長の表に　樫村好度　就職年月日：明治22年7月25日、退職年月日：明治31年7月10日、退職事由：家事都合　の記述。

【資料2】『郷土誌 内町小学校　昭和7年　福島県訓令第2号』（内町小学校　内町小学校　1932）〔第四節　人物　三　善行者篤行者〕の章に、「樫村好度氏」の記述。

【資料3】『郷土讀本　内郷村小學校用』（内郷村教育會　斎藤 隆　2005）ｐ49に次のような記述あり。【初代の村長は樫村好度で明治二十二年七月の就任である。當時は村の自治も振ってゐなかったが、村長始め各吏員が熱心に職務に従事したので次第に産業に教育に、交通に長足の發達を示した。…】

その他、以下の資料にも　樫村好度　の記述あり。

【資料4】『内郷市勢要覧　１９６６』（内郷市振興課　内郷市役所1966）ｐ7

【資料5】『内郷村誌』（福島県石城郡内郷村立各小学校　斎藤 隆　2005）ｐ22

【資料6】『内郷村報　昭和8年11月1日』四面に、「跨線橋紀念碑」の記事を発見　
記事では、【大正十一年、磐炭及樫村好度氏の発起によって完成したる綴驛跨線橋の見事なる紀念碑は此程紀念舘の境内道路に添うて建立された。】

　この記事から
【資料7】『近代いわき経済史考』（斉藤伊知郎　田久孝翁　1976）ｐ267～269に【綴駅跨線橋記念碑】の項目があり、次のような記述。
「碑は十二年後の昭和八年１０月に発起人代表の元内郷村長（湯長谷藩士）樫村好度と磐城炭砿々業所が建てた。」

湯長谷藩士とあるので、
【資料8】『いわき市史　第2巻　近世』（いわき市史編さん委員会　いわき市　1975 ）
ｐ482　の　湯長谷藩家臣の記述に　【樫村豁一郎好度】　とあり。

　また、【資料9】『明治の士族　福島県における士族の動向』（高橋　哲夫　歴史春秋出版　
1980.12）ｐ101～103〔（5）湯長谷藩士族と出仕者〕の湯長谷藩士族の表に、【樫村好美（轄一郎）】の氏名あり。

　以上、調査した資料には、樫村好度のヨミフリはなしだった。

＊　その後、質問者から、「綴駅跨線橋建設記念碑」が建つ地元のお年寄りに聞いて、樫村好度のヨミを確認したとの連絡があった。そのヨミは、（カシムラ　ヨシノリ）である。