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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2014/01/11
登録日時
2017/03/23 00:30
更新日時
2017/03/30 14:11
提供館
所沢市立所沢図書館 (2310110)
管理番号
所沢新所-2016-012
質問

解決

「米とぎばあさん」という名前の伝承について知りたい。また、この伝承は東京の芝の七不思議のひとつでよいか。
回答
「米とぎばあさん」という名称で記載されている資料は見つかりませんでした。「米とぎ婆」「米とぎ婆さま」「コメトギババア」などの伝説が各地にあります。「川のほとりや橋の下などの水辺で、小豆を洗うような音をさせる」「姿が見えないので、音のする方へ近づいていった人が、川や溝に落ちてしまったり化かされたりする」という伝承や妖怪です。下記の資料に記載があります。
 
 〇『定本 柳田国男集 第4巻』 柳田国男/著 筑摩書房 1979年
 〇『妖怪談義』 柳田国男/著 小松和彦/校注  角川学芸出版  2013年
 〇『日本の妖怪百科2』 岩井宏実/監修 河出書房新社 2000年
 〇『妖怪事典』 村上健司/編著 毎日新聞社 2000年
 〇『日本怪異妖怪大事典』 小松和彦/監修 東京堂出版 2013年
 〇『ガイドブック日本の民話』 日本民話の会/編  講談社 1991年
 〇『水木しげるの日本妖怪紀行』 水木しげる/著 村上健司/著 新潮社 2006年
 〇『絵でみる江戸の妖怪図巻』 善養寺ススム/文・絵 廣済堂出版 2015年
 
 下記データベースにも記載があります。
 
 〇「国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース」
 
東京の「芝の七不思議」については、記載されている資料はありませんでした。
回答プロセス
1、所蔵資料の内容確認
①「米とぎばあさん」に関する内容確認。
 〇『定本 柳田国男集 第4巻』 柳田国男/著 筑摩書房 1979年
 p.425「アヅキトギ」の項目に「又小豆洗ひとも、小豆さらさらともいふ。水のほとりで小豆を磨ぐやうな音がするといひ、かういふ名の化け物が居て音をさせるともいふ。」「西は中國、四國、九州、中部、關東、奥羽にも居らぬといふ處は殆と無い。何故に物は見もせずに、磨ぐのを小豆ときめたかも奇怪である。あるいはこの怪を小豆磨ぎ婆様、または米磨ぎ婆と呼ぶ例もある(芳賀)。」と記載あり。
 
 〇『妖怪談義』 柳田国男/著 小松和彦/校注  角川学芸出版  2013年
 p.243~301「妖怪名彙」のうちP245「アズキトギ」の項目に「或はこの怪を小豆磨ぎ婆様、又は米とぎ婆と呼ぶ例もある(芳賀)。」と記載あり。
 
 〇『日本の妖怪百科2』 岩井宏実/監修 河出書房新社 2000年
 p.28-29「小豆洗い・小豆とぎ・小豆はかり」の項目に「『小豆洗い』は、多くの場合、川べりで姿は見せずに小豆を洗う音をたてる妖怪です。」「姿が見えないので、音のする方へ近づいていった人が、川や溝に落ちてしまったり化かされたりするというのです。」「小豆のほかにも、米を洗う栃木県の「米とぎ婆」、愛知県の「米かし」等があります(後略)」と記載あり。
  
 〇『妖怪事典』 村上健司/編著 毎日新聞社 2000年
 p.164「コメトギババア」の項目に「米磨ぎ婆。長野県北佐久郡地方でいう妖怪。山中や井戸で米を磨ぐような音をたてる。小豆洗いの類。」出典は『日本妖怪変化語彙』と記載あり。
  
 〇『日本怪異妖怪大事典』 小松和彦/監修 東京堂出版 2013年
 p.243「こめとぎばば」の項目に「あずきあらい」とあり。
 p.9-10「あずきあらい」の項目に「川のほとりや橋の下などの水辺で、小豆を洗うような音をさせるという怪。その伝承は東北から九州まで広い範囲に分布しており、また江戸時代から多くの文献に記されていることから、日本の妖怪のなかでもポピュラーなものの一つであるといえるだろう。小豆以外にも米とぎ婆さま(栃木県芳賀郡)、米かし(愛知県佐久島)、箸洗い淵(徳島県西祖谷後山)、砂洗い(愛媛県)などの事例が見られるが、やはり小豆を洗う音として怪音が認識されていることが圧倒的に多い。」と記載あり。
 
 〇『ガイドブック日本の民話』 日本民話の会/編  講談社 1991年
 p.255「アズキトギ」の項目に「老婆だとしている例も多く、「アズキとぎ婆さま」「米とぎ婆」とも呼ばれています。」と記載あり。
 
 〇『水木しげるの日本妖怪紀行』 水木しげる/著 村上健司/著 新潮社 2006年
 p.8-11「小豆洗い」の項目に「小豆とぎ婆さまとか米とぎ婆とよぶ地方もある。」と記載あり。また、江戸の話として「家の中に小豆洗いがいたとする話があり、内藤新宿のとある武士の家では、ときどき台所から小豆を洗う音が聞こえた。」「元飯田町付近にも、玄関前で小豆を洗う音が聞こえる家があったそうで、人が近づくと音は止んだという。」と記載あり。
 
 
②「芝の七不思議」に関する内容確認
 △『国史大辞典 7 』 国史大辞典編集委員会/編  吉川弘文館 1986年
 p.37-38「しば(芝)」の項目に「柴村新宿は現在の港区芝四丁目と推定される。」「宝永七年(一七一〇)札の辻の芝口門を新橋北に移してから芝の意味は日比谷・岸町など北へ拡大し、将軍菩提寺の増上寺や古社芝神明を含む府内下町の代表的な町域になるとともに、南は伊皿子・二本榎にも芝を冠称し、その元地は本芝(ほんしば)を称した。」「維新後、明治十一年(一八七八)に西久保・愛宕・三田・高輪・白金なども包含して人口約八万の芝区が成立」と記載あり。
 この地域は『日本説話伝説大事典』に記載の江戸の七不思議の地域とは重ならない。麻布七不思議の麻布とは隣接している。
  
2、埼玉県立図書館所蔵資料の内容確認
「芝の七不思議」に関する内容確認
 △『日本説話伝説大事典』 志村有弘/編 諏訪春雄/編 勉誠出版 2000年(所沢市所蔵なし)
 p.700「七不思議」の項目に「最も知られたのは江戸本所の七不思議」「江戸では、ほかに霊岸島・小石川伝通院・麻布・番町・下谷・馬喰町・八丁堀・吉原・千住の七不思議があった。」と記載あり。
  
3、インターネット検索
「米とぎばあさん」に関する検索。検索語「こめとぎ」「妖怪」「伝承」他。
 〇「国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース」
 「コメトギババア」の項目に「昔から化け物屋敷と呼んでいる場所がある。昔、夜更けにザックザックと米磨ぎの音がするので見に行くと、白髪の老婆が小川で米を磨いでいるのを見かけた。人々は怕しがってここを避け、化け物屋敷と呼んだ。その後この場所に三浦某氏が家を建てたが何事もなかった。それでも人々は化け物屋敷の名称を改めようとはなかなかしなかった。」と記載あり。地域は宮城県栗原市。
 「コメトギババサマ」という項目に「エンコブという所に米とぎ婆さまが『エンコブガッチャカチャ』と米を洗っているから、子供が遊びに行かない。」「薬師様の側に米磨ぎ婆さまがいる。『米磨ぎ婆さま晩方さあらさら。薬師様さあらさら。子供さろべとさあらさら。』と米を磨いている。」と記載あり。地域は栃木県芳賀郡茂木町。
 
4、後日調査による追加資料
 〇『絵でみる江戸の妖怪図巻』 善養寺ススム/文・絵 廣済堂出版 2015年
 p322「妖怪異名リスト」の「米とぎ婆」の項目に「【小豆洗い】に似る。陸奥国(宮城県)の妖怪で、お化け屋敷に出る妖怪、幽霊。夜中に米をとぐ音を立てる。」と記載あり。
 p.35-36「小豆洗い」の項目に「【小豆はかり】江戸の外れ、麻布村の武家屋敷で夜に寝ていると、天井から、「どしどし」と足音のようなものが聞こえ、次には『はらりはらり』と小豆を撒くような音が聞こえる。それが、仕舞いには一斗(十八リットル)ほどの小豆をばら撒くような音になったという。また、庭先では飛び石を「かつかつ」と下駄で歩くような音が鳴り、手水鉢からは水を「ぱしゃり」とかける音までもが聞こえて来たという。しかし、姿は見えない。」と記載あり。
   
5、確認をしたが記載のなかった資料
 ×『耳袋 1』 根岸鎮衛/著  鈴木棠三/編注 平凡社 2000年
 ×『とんとん昔話』 菊地正/著 東京新聞出版局 1998年
 ×『日本昔話ハンドブック』 稲田浩二/編 稲田和子/編 三省堂 2010年
 ×『武蔵野の民話と伝説』 原田重久/著 有峰書店新社 1989年
 ×『東京都の民話』 日本児童文学者協会/編 偕成社 1980年
 ×『東京の民話』 中村博/編 一声社 1979年
 ×『江戸に就ての話』 岡本綺堂/著 岸井良衞/編 青蛙房 2010年
 ×『日本昔話百選』 稲田浩二/編著 稲田和子/編著 三省堂 2003年
 ×『ふるさと民話 関東の巻』 安藤操/著 鳩の森書房 1977年
 ×『妖怪と絵馬と七福神』 岩井宏実/著  青春出版社 2004年
 ×『絵本百物語』 竹原春泉[画 多田克己/編 国書刊行会 1997年
事前調査事項
NDC
  • 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
  • 伝説.民話[昔話] (388 9版)
  • 日本史 (210 9版)
参考資料
  • 定本 柳田国男集 第4巻 柳田国男/著 筑摩書房 1979 380.8
  • 水木しげるの日本妖怪紀行 水木しげる/著 新潮社 2006.8 388.1 4-10-135732-3
  • 日本の妖怪百科 2 岩井宏実/監修 河出書房新社 2000.4 388.1 4-309-61382-9
  • 妖怪談義 柳田国男/[著] 角川学芸出版 2013.1 388.1 978-4-04-408309-0
  • 妖怪事典 村上健司/編著 毎日新聞社 2000.4 388.1 4-620-31428-5
  • 日本怪異妖怪大事典 小松和彦/監修 東京堂出版 2013.7 388.1 978-4-490-10837-8
  • 絵でみる江戸の妖怪図巻 善養寺ススム/文・絵 廣済堂出版 2015.9 388.1 978-4-331-51957-8
  • ガイドブック日本の民話 日本民話の会/編 講談社 1991.11 388.1 4-06-204595-8
  • 国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/yokai.html 2017/03/15
キーワード
  • 民俗
  • 伝説
  • 米とぎ婆
  • 妖怪
  • 怪異
  • 七不思議
  • 民話
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
その他
質問者区分
一般
登録番号
1000212493
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000212493 コピーしました。
アクセス数 7029
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