レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/10/28
- 登録日時
- 2008/04/04 02:11
- 更新日時
- 2008/04/08 13:13
- 管理番号
- 埼熊-2007-090
- 質問
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解決
「由良法燈円明国師(ユラホットウエンミョウコクシ)」について詳しい資料を知りたい。
- 回答
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『国史大辞典 13』〈無本覚心〉の項より「法燈円明国師(1207~1298)」は道号無本、法諱覚心、新地と号し、法灯国師、覚心、無本覚心、新地覚心ともいう。信州神林県(長野県松本市)生まれで法灯派の祖。(栄朝の門人の一人)由良の西方寺(鷲峰山興国寺)を開山した鎌倉中期の臨済宗の僧である。
詳細については以下の資料を紹介する。
①『禅宗の諸問題』(雄山閣出版)p123-150「法燈国師伝説考」に、次の史料②~⑤を引用して詳細な記載がある。
②『大日本仏教全書 復刻版 102(本朝高僧伝 第1)』(名著普及会)p286-289「本朝高僧伝 巻20」の〈紀州鷲峰山興國寺沙門覚心傳〉に詳しい。
③『大日本仏教全書 48』(鈴木学術財団)p271-277に「法澄円明国師遺芳録 1」「法燈国師坐禅儀 1」「由良開山法澄国師法語 1」収載。
④『大日本史料 5編4冊』(東京大学出版会)p153-156に「法燈圓明國師行實年譜」「紀州由良鷲峯山法燈圓明國師之縁起」「高野春秋」「紀伊國續風土記」収載。
⑤『国史大系 新訂増補 31』(吉川弘文館)収載の「元亭釋書 6」p101-102に記述あり。
- 回答プロセス
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自館目録を〈法燈国師〉等で検索し、関係資料がいくつかヒットする。法燈の伝記・思想に関する史料を引用し、比較的わかりやすく詳しい『禅宗の諸問題』(雄山閣出版)の「法燈国師伝説考」が見つかった。
複数の別称があることがわかり、『人物レファレンス事典』〈覚心〉の項や『国史大辞典 13』『日本仏教人名辞典』〈無本覚心〉の項の参考文献にもあたり、『大日本仏教全書 102 本朝高僧伝 第1』などの史料を確認して紹介した。
- 事前調査事項
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〈栄朝〉の門人の一人で、略歴程度はインターネット情報で知っている。
- NDC
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- 各宗 (188 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『禅宗の諸問題』(今枝愛真 雄山閣出版 1979)
- 『大日本仏教全書 復刻版 102』(名著普及会)
- 『大日本仏教全書 48』(鈴木学術財団)
- 『大日本史料 5編4冊』(東京大学出版会)
- 『国史大系 新訂増補 31』(吉川弘文館)
- キーワード
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- 法灯円明国師(ホットウエンミョウコクシ)
- 伝記
- 鎌倉時代
- 臨済宗-禅宗
- 仏教-日本
- 和歌山県
- 史料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000043368