レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/04/20
- 登録日時
- 2017/06/28 00:30
- 更新日時
- 2017/06/28 14:21
- 管理番号
- 所沢新所-2017-003
- 質問
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解決
日本画における、金箔を用いた表現方法について載っている資料が見たい。また、その方法の名称を知りたい。
- 回答
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【金箔を用いた表現方法】
以下の資料に記載があります。
〇『やさしい 金銀箔「はがき絵」』 結城天童/著 マール社 1988年
〇『日本画の描き方』 菅田友子/著 誠文堂新光社 2012年
〇『日本画の用具用材』 重政啓治/監修 武蔵野美術大学出版局 2010年
【金箔を用いた表現方法の名称】
金泥と金箔で色どることを、「金彩(きんだみ)」といいます。以下の資料に記載があります。
〇『国史大辞典』 4 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1984年
- 回答プロセス
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1、所蔵資料の内容確認
【金箔を用いた表現方法】
〇『やさしい 金銀箔「はがき絵」』 結城天童/著 マール社 1988年
P.18~P.33 箔の準備とあつかい方の基本が、写真付きで記載あり。
〇『日本画の描き方』 菅田友子/著 誠文堂新光社 2012年
P.38 「金や銀などの金属材料による表現は、日本画の特色のひとつです。画面に箔を貼るほか、小片にした切箔、細かくした砂子、粉状にした泥(でい)などとして様々な表現に用いられます。」と記載あり。また、それぞれ、
P.128~P.129 箔の技法
P.144 金泥の溶き方
P.146 砂子の蒔き方 について記載あり。
〇『日本画の用具用材』 重政啓治/監修 武蔵野美術大学出版局 2010年
P.43~P.44 7 箔・泥の項
「焼き合わせによって厚みを持たせた箔を、細い線やさまざまな形の小片に截り、画面に貼り付け、文様などを表現する『截金』『截箔』とよばれる技法や、箔を方形の小片に截ったものを画面に蒔くなど、さまざまな装飾表現に用いられる。一方、泥は『消し粉』などとよばれ、箔を四角く断裁したときにできる不揃いな『切廻し』とよばれる部分を使い、粉末にしたものである。」と記載あり。
【金箔を用いた表現方法の名称】
〇『国史大辞典』 4 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1984年
P.684 金泥(きんでい)の項
「金泥と金箔で色どることを『金彩(きんだみ)』という。」と記載あり。
2、記載のなかった資料
×『日本美術品の保存修復と装潢技術 その2』 国宝修理装潢師連盟/編 クバプロ 2002年
×『やさしくわかる仏像入門』 向吉悠睦/著 ナツメ社 2007年
×『仏画のすすめ』 松久宗琳/著 日貿出版社 1998年
×『仏画入門』 山田美和/著 春秋社 2015年
×『光琳ART』 内田篤呉/監修 KADOKAWA 2015年
×『百年後の日本に残しておきたい和の手仕事』 安田多賀子/著 PR現代 2013年
×『箔押オーナメント2000 第2分冊』 宮本雅弘/著 学研 1987年
×『紺地金泥般若心経』 立松和平/監修 小学館 2002年
×『漆 煌めきの刻―江戸蒔絵の系譜―』 三田村有純/著 井谷善惠/英 2009年
×『截金―金箔芸術の美と技法』 松久真や/著 宮野正喜/写真 淡交社 2003年 市内未所蔵(埼玉県立久喜図書館所蔵)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 絵画材料.技法 (724 9版)
- 参考資料
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- やさしい金銀箔「はがき絵」 結城天童/著 マール社 1988.10 724 4-8373-0131-2
- 本画の描き方 菅田友子/著 誠文堂新光社 2012.9 724.1 978-4-416-81247-1
- 日本画の用具用材 重政啓治/監修 武蔵野美術大学出版局 2010.4 724.1 978-4-901631-92-1
- 国史大辞典 4 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1984.2 210.033 4-642-00504-8
- キーワード
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- 金箔
- 金泥
- 砂子
- 金彩
- 日本画
- 仏画
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000217966