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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2022/06/14
登録日時
2023/07/27 00:30
更新日時
2023/07/27 09:11
提供館
所沢市立所沢図書館 (2310110)
管理番号
所沢新所-2023-004
質問

解決

「新嘗祭」について知りたい。
回答
“天皇が新穀を天神地祇にすすめ、自らも食する祭儀。古くは陰暦一一月の中の卯の日に行われた。一八七三年(明治六)からは一一月二三日に行われ、祭日とされ、第二次大戦後は「勤労感謝の日」として国民の祝日の一つ。天皇の即位後に初めて行うものを大嘗祭という。”
(引用:『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年)
 
下記資料に記載があります。
 
〇『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
〇『日本のしきたり』 飯倉晴武/編著 宝島社 2014年
〇『日本の祝日と歳事の由来』 生方徹夫/著 モラロジー道徳教育財団 2021年
〇『国史大辞典 10』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1989年
〇『事典古代の祭祀と年中行事』 岡田莊司/編 吉川弘文館 2019年
〇『日本神道史』 岡田莊司/編 吉川弘文館 2021年
〇『講座日本民俗学 3』 小川直之/[ほか]シリーズ編集 朝倉書店 2021年
回答プロセス
1.所蔵資料の内容確認
 
 〇『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
  p.2206「新嘗祭」の項目に、「天皇が新穀を天神地祇にすすめ、自らも食する祭儀。古くは陰暦一一月の中の卯の日に行われた。一八七三年(明治六)からは一一月二三日に行われ、祭日とされ、第二次大戦後は「勤労感謝の日」として国民の祝日の一つ。天皇の即位後に初めて行うものを大嘗祭という。」との記載があります。
 
 〇『日本のしきたり』 飯倉晴武/編著 宝島社 2014年
  p.58-59「新嘗祭」に「新嘗とは、その年に穫れた新しい穀物のことで、その新穀を神社に供え、収穫の喜びを神々に報告し、感謝する祭典が新嘗祭です。」との記載があります。
 
 〇『日本の祝日と歳事の由来』 生方徹夫/著 モラロジー道徳教育財団 2021年
  p.138-139「勤労感謝の日」の項目に、「勤労感謝の日のもとは、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始められた宮中祭祀の一つである「新嘗祭」であり、五穀の収穫とその恵みに感謝する日でした。」との記載があります。
  p.140-141「新嘗祭はどんなお祭り?」に新嘗祭について記載があります。
 
2. 後日調査の追加事項
 
 〇『国史大辞典 10』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1989年
  p.826-827「にいなめさい 新嘗祭」の項目に民間儀礼と宮廷祭祀の「にいなめ」について記載があります。
 
 〇『事典古代の祭祀と年中行事』 岡田莊司/編 吉川弘文館 2019年
  p.219-229「新嘗祭(にいなめのまつり)」の項目に「概要」「名称」「祭祀構造」「神嘉殿」「神事次第」「成立と意義」「変遷」について記載があります。
  
 〇『日本神道史』 岡田莊司/編 吉川弘文館 2021年
 p.109「表1 神祇令の恒例祭祀」に新嘗祭があり、祭祀名、斎行月日、対象神社、意義・目的について記載があります。
 p.127-128「祈年祭」の項目に「農耕に関係する重要な祭祀として、二月の祈年祭、六月と十二月の月次祭、十一月の新嘗祭が掲げられている。これらの祭祀に直接天皇が関わることはなく、式は神祇官の長官である伯によって進められ、全国から上京してきた諸社の祝部に、神への奉りものである幣帛が班たられた。」との記載があります。
 p.129「天皇の祭祀」の項目に「天皇が自ら始祖神を迎えて行う祭りには、六月と十二月の十一日深夜に行われる神今食と十一月下卯日深夜に行われる新嘗祭があった。(中略)両度神今食と新嘗祭は、祭月や日取りこそ違うが、内裏に隣接する中国の宗廟建築の影響色濃い中和院神嘉殿を式場として、皇祖天照大神一神のみを対象に行われた。」との記載があります。
 p.131「新嘗祭は、天皇の食事に用いられる官田の収穫高の報告を受けて、祭りが始まることからうかがわれるように、天皇が新穀の収穫の無事を天照大神に感謝し、共食する収穫祭であった。」との記載があります。
 
〇『講座日本民俗学 3』 小川直之/[ほか]シリーズ編集 朝倉書店 2021年
  p.8「あき祭りとふゆ祭り」の項目に、「「にいなめ」というのは、田の刈上げを済ませて、神を迎える前提として家の者が物忌みを行なう、それを、「にへのものいみ」・「にえのいみ」、といい、それがさらに、「にへなめ」・「にひなめ」、となったのである。五穀を、にへとして神に奉る時の物忌み・精進の生活という意味である。それがやや変化して、神を迎えてお礼の饗応と明年の豊作とを願う秋祭りとなったのである。」との記載があります。
 
3. 記載のなかった資料
 
×『祭祀習俗事典』 柳田国男/著 河出書房新社 2018年
事前調査事項
NDC
  • 年中行事.祭礼 (386 9版)
  • 祭祀 (176 9版)
  • 神衹・神道史 (172 9版)
参考資料
  • 広辞苑 新村出/編 岩波書店 2018.1 813.1 978-4-00-080131-7
  • 日本のしきたり 飯倉晴武/編著 宝島社 2014.11 386.1 978-4-8002-2692-1
  • 日本の祝日と歳事の由来 生方徹夫/著 モラロジー道徳教育財団 2021.12 386.1 978-4-89639-278-4
  • 国史大辞典 10 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1989.9 210.033 4-642-00510-2
  • 事典古代の祭祀と年中行事 岡田莊司/編 吉川弘文館 2019.2 176 978-4-642-01478-6
  • 日本神道史 岡田莊司/編 吉川弘文館 2021.5 172 978-4-642-08395-9
  • 講座日本民俗学 3 小川直之/[ほか]シリーズ編集 朝倉書店 2021.10 382.1 978-4-254-53583-9
キーワード
  • 新嘗祭
  • 勤労感謝の日
  • 天皇
  • 新穀
  • 行事
  • 祭祀
  • 秋祭り
  • にいなめのまつり
  • しんじょうさい
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
その他
質問者区分
一般
登録番号
1000336323
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000336323 コピーしました。
アクセス数 2409
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