レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/04/01
- 登録日時
- 2011/08/01 02:00
- 更新日時
- 2011/10/20 16:37
- 管理番号
- 島根参2011-04-001
- 質問
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解決
三十三回忌の意味について知りたい。
- 回答
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資料1より、三十三回忌を「弔いあげ」とか「問い切り」といって、その故人の法事の終わりとする。この年忌法要は、年回法要ともいい、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌と続くものとある。
資料2より、最終年忌を十七年・三十三年とするところが多い。この供養を「お祝い」と呼ぶ地方があるように形は仏教儀礼だが、少なくとも葬送儀礼の一部ではなくなっている。(中略)地方によっては三十三回忌をすませると先祖になって屋敷の一隅に祀ってある祠に帰ってくるともいわれる、と書かれている。
資料3より、七回忌以降三十三回忌までの年忌追善回向の習俗は日本仏教独自の形式である。この年忌供養をある一定の年限をもって打ち切る習俗は全国的にみられ、四十九年あるいは五十年目とする所もあり、早い所では七年、十三年、遅い所では六十一年、百年の例もある、とある。
資料4は、「三十三回忌」をひくと「弔い上げ」の解説を見るようにあり、内容は法事の終わりということ、地方によって特色があることなどが記載されている。
- 回答プロセス
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(1)「三十三回忌」「法要」について書かれている本がないか180(仏教)の書架を直接あたり調査。
(2)【資料1】より、三十三回忌は「弔いあげ」「問い切り」とも言われることが分かり、この言葉でも調査。
(3)レファレンス協同データーベースで「法要」「法事」で検索。仏教だけでなく、民俗関係の本も調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 8版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】『仏事の常識と仏教の基礎知識完全ガイド』 田代 尚嗣/著,佼成出版社,2008.4, (p36-37)
- 【資料2】『仏教葬祭大事典』 藤井正雄・花山勝友・中野東禅/著,雄山閣,1980.5, (p322-323)
- 【資料3】『仏教民俗辞典 コンパクト版』 仏教民俗学会/編,新人物往来社,1993.11, (p155-156)
- 【資料4】『日本民俗大辞典 下』 福田アジオ/〔ほか〕編,吉川弘文館,2000.4, (p228)
- キーワード
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- 法要
- 仏事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000089415