レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2026/02/01 10:48
- 更新日時
- 2026/02/07 16:29
- 管理番号
- 2026-1.10
- 質問
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解決
鍋のことを“~ちり”というが、なぜか?由来などが載っている本を見たい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
■百科事典
①『世界大百科事典 18 チキン-ツン 2009年改訂新版』(平凡社、2009.6)
p.473「ちりなべ」の項目あり。「魚介、豆腐、野菜などを水煮にして、ポンスしょうゆで食べるなべ料理」とあり、使用する魚介や野菜の種類、料理法について簡単に書かれている。また、「石井研堂の≪明治事物起源≫に〈ちりの流行〉なる一節があり、その引用文献によると、ちりは古来九州・四国地方で行われていた料理法だとするが、明治以前の文献に記載があるとの報告はまだないように思う」とある。
→文中の『明治事物起源』を確認。
②『明治事物起原 下巻』(石井 研堂/著、春陽堂書店、国書刊行会(発売)、1996.1)
上下巻の総索引がないため目次から探す。下巻の「第十八編 飲食部」内に「ちりの流行」を見つけた。
p.1403「ちりの流行」を確認。「九州四國地方に古來行はるゝ料理法ちり」とある。「鯛又は比目魚の肉」をぶつ切りにして、水を入れ「こんろに掛け」た鍋に「魚肉と豆腐」を入れて煮た後、湯切りして椀に取り、橙醤油をかけて食べるという内容が書かれている。
③『平凡社大百科事典 9 タイス‐ツン』(平凡社、1985.3)
p.1079「ちりなべ」の項目。内容上記①に同じ。
④『日本大百科全書 15 たわ-つん』(小学館、1994)
p.745「ちり鍋」の項目。「魚の身を鍋で煮ると身がちりちりと縮むところから、「ちり」の名がついた」とある。
■国語辞典
⑤『広辞苑 [2] た-ん第7版』(新村 出/編、岩波書店、2018.1)
p.1920「ちり」の項目。「鍋料理の一種。魚介・豆腐・野菜などを(中略)~。ちりなべ。」とある。
■食文化関連の事典
⑥『日本料理語源集』(中村 幸平/著、旭屋出版、2004.2)
p.444「ちりなべ〔ちり鍋〕」の項目。「淡白な魚なら何でも」向くとあり、材料や調理法について書かれている。「語源は河豚など薄く切った身を沸騰した鍋に入れてちりっとなったところを賞味するのでこの名が付けられたのでしょう」とある。
■料理の事典
⑦『調理用語辞典』(全国調理師養成施設協会/編、全国調理師養成施設協会、調理栄養教育公社(発売)、1998.12)
p.769「ちりなべ【ちり鍋】」の項目。鍋物の一つで「魚介類を主体に」した鍋料理とし、「ちりともいう」とある。「くせのない新鮮な白身魚」を用い、タラを用いるとたらちり、フグはふぐちり(てっちり)など、何々ちりと呼ぶことについて書かれている。「ちりの名は、魚の切り身を煮ると、ちりちりと縮まる様からつけられたもの」とある。
⑧『料理用語事典』(大滝 緑・山口 米子/編著、真珠書院、2003.11)
p.198「ちり鍋」の項目。 「鍋料理の一種。白身魚と野菜を主材料」とし「たんにちりともいう」とある。調理法についてや何々ちりと呼ぶことについても書かれている。「魚の切り身を煮るとちりちりと縮まるのでこの名がある」と書かれている。
▼記載のなかった資料▼
●『たべもの起源事典』(岡田 哲/編、東京堂出版、2003.1)
p.「なべ(鍋)」の項目は、道具としての鍋について書かれているのみ。「ちりなべ」「てっちり」は項目自体無し。
●『図説江戸料理事典』(松下 幸子/著、柏書房、1996.4)
「なべ」「ちりなべ」「てっちり」など関連しそうな言葉の項目自体無し。
以上
- 回答プロセス
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●百科事典、国語辞典、食文化関連の事典、料理の事典の書架をブラウジング。項目を引いた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (031)
- 衣食住の習俗 (383)
- 食品.料理 (596)
- 参考資料
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資料①:世界大百科事典 18 2009年改訂新版. 平凡社, 2009.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I40221000000594094 , ISBN 4-582-03400-4 -
資料②:石井研堂 著. 明治事物起原 下巻 増補改訂. 春陽堂書店, 1996.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002490360 , ISBN 4-394-90148-0 -
資料③:平凡社大百科事典 9. 平凡社, 1985.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I10111101767372 -
資料④:日本大百科全書 15 2版. 小学館, 1994.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002800307 , ISBN 4-09-526115-3 -
資料⑤:新村出 編. 広辞苑 [2] 第7版. 岩波書店, 2018.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I10111110588359 , ISBN 978-4-00-080132-4 -
資料⑥:中村幸平 著. 日本料理語源集 新版. 旭屋出版, 2004.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004380909 , ISBN 4-7511-0423-3 -
資料⑦:全国調理師養成施設協会 編. 調理用語辞典 改訂. 全国調理師養成施設協会, 1998.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002787125 , ISBN 4-924737-35-6 -
資料⑧:大滝緑, 山口米子 編著. 料理用語事典. 真珠書院, 2003.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004290743 , ISBN 4-88009-218-5 -
▼岡田哲 編. たべもの起源事典. 東京堂出版, 2003.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004034934 , ISBN 4-490-10616-5 -
▼松下幸子 著. 図説江戸料理事典. 柏書房, 1996.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002493661 , ISBN 4-7601-1243-X
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資料①:世界大百科事典 18 2009年改訂新版. 平凡社, 2009.
- キーワード
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- ちり
- 鍋
- 魚
- 魚介
- 由来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000380036