レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2026年01月15日
- 登録日時
- 2026/03/12 10:34
- 更新日時
- 2026/03/12 10:45
- 管理番号
- 千県東-2025-0009
- 質問
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未解決
「日本三大秘境」として岐阜県の「白川郷」、徳島県の「祖谷」、宮崎県の「椎葉村」が挙げられているが、制定の歴史などが知りたい。
- 回答
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以下、回答プロセスのとおり調査をしたが、公式な制定機関や経緯は確認できず、正式な「日本三大秘境」というようなものも確認できなかった。
参考までに今回調査した中で三大秘境が具体的に記載された一番古い資料は以下のものであった。
・『祖谷:阿波の平家部落』(久米惣七共編 祖谷刊行会 1956)(https://dl.ndl.go.jp/pid/3006097 国立国会図書館デジタルコレクション)
p11序に「祖谷は、(中略)五箇荘白河郷と共に、日本三大秘境の一つに名を連ね、(中略)識者ひとしく認めるところであります。」とある。
- 回答プロセス
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1 参考書を確認
所蔵の名数辞典を確認する。
・『数のつく日本語辞典』(森睦彦著 東京堂出版 1999)p123
「三大秘境」として「五箇山(富山県)」「祖谷(徳島県)」「五家荘(熊本県)」が挙げられている。
2 その他「三大秘境」掲載資料
当館未所蔵の「日本三大」関連本を取り寄せて確認する。掲載があった資料は、いずれも「白川郷」「祖谷」「椎葉村」で掲載されているが、制定経緯等の説明はない。
・『「日本三大」雑学236 あなたは3つ言えますか? 幻冬舎文庫』(ナヴィインターナショナル編著 幻冬舎 2003)p151
・『《図解》日本の「三大」なんでも事典 王様文庫 A61-2』(世界の「ふしぎ雑学」研究会著 三笠書房 2007)p32
・『日本三大○○調査隊! どうしてコレが選ばれた!? BAMBOO ESSAY SELECTION』(もぐら著 竹書房 2017)p55-60
・『ザ教養世界三大スープ言えますか? Racco books』(雑学教養研究会著 新潮社 2002)p125-126
3 ネット情報を確認
「Google」で「日本三大秘境」を検索するが、白川郷、祖谷、椎葉村が挙げられているサイトばかりがヒットする。
・「日本三大一覧 – Wikipedia」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%89%E5%A4%A7%E4%B8%80%E8%A6%A7)
「日本三大秘境」として「白川郷(岐阜県大野郡)、祖谷山村【東祖谷山村・西祖谷山村】(徳島県三好市)、椎葉村(宮崎県東臼杵郡)」と掲載されている。出典は上記『「日本三大」雑学236 あなたは3つ言えますか? 幻冬舎文庫』(ナヴィインターナショナル編著 幻冬舎 2003.7)
・「日本三大秘境とはどこ?それぞれの特徴や観光の見どころを解説」(https://crexgroup.com/ja/travel/niche/japan-three-great-hidden-regions/)
本ページには、日本三大秘境の選定者として旅行作家の「岡田喜秋」が挙げられており、著書『秘境-日本三大秘境をゆく』(1973)で「白川郷・祖谷・椎葉村」を紹介したと書かれている。しかし、国立国会図書館サーチ等で検索しても当該書籍が確認できなかった。類似本として『日本の秘境』(岡田喜秋著 東京創元社 1960)を確認した。「九州山脈を旅する ―五家荘から椎葉へ―」があるが、三大秘境という表現は出てこない。
4 新聞データベースで調査
下記データベースで検索するが、いずれも個別の地区の紹介等で「三大秘境の一つ」という使われ方が多い。記事としては「祖谷」が多い。「三大秘境」そのものについての記事はない。
・「ヨミダス」
簡易キーワード検索で「三大秘境」で検索→26件ヒット。
・「毎索」
簡易検索で「三大秘境」で検索→38件ヒット。
・「朝日新聞クロスサーチ」
横断検索で「三大秘境」で検索→54件ヒット。
5 国立国会図書館サーチで検索
キーワード「三大秘境」で検索→18件ヒット。新聞同様、個別の地区の紹介での使用がほとんどで、やはり「祖谷」の記事が多い。1件だけ質問者の挙げた3地区とは別の地域を「三大秘境」としているフィクション(小説)があった。
国立国会図書館デジタルコレクションの検索では713件がヒット。他に挙げられている別の地域としては以下のものなどが確認できた。(紹介資料は代表して1点ずつ)
・『労働市場展望 昭和38年』(徳島県厚生労働部職業安定課 1964)(https://dl.ndl.go.jp/pid/12195226 国立国会図書館デジタルコレクション)
p38「祖谷渓・かずら橋」の紹介の中で「かつては飛騨の白川郷、肥後の五家荘と共に日本の三大秘境にかぞえられた」とある。
・『絵本秩父の札所』(池原昭治絵・文 木馬書館 1979)(https://dl.ndl.go.jp/pid/12285116 国立国会図書館デジタルコレクション)
p86「浦山は日本三大秘境の一つとして有名で、」とある。
・『かくれ里と山椒魚』(石田鉄雄著 新樹社 1975)(https://dl.ndl.go.jp/pid/12615014 国立国会図書館デジタルコレクション)
p143「我が国三大秘境といわれた九州の五家荘、土佐の祖母谷、会津の桧枝岐など」とある。
・内山登美子「日本未来派の詩人たち 佐川英三の詩と真実」『日本未来派(201)』(日本未来派 2000)(https://dl.ndl.go.jp/pid/7919193 国立国会図書館デジタルコレクション)
p50「十津川村はつい最近まで日本の三大秘境の一つといわれていた。」
・「新緑の上越路へ」『実業往来(341)』(実業往来社 1980.6)(https://dl.ndl.go.jp/pid/2245897 国立国会図書館デジタルコレクション)
p84「また日本三大秘境の一つといわれる清津峡には」
・『高山植物と山草百科』(東京山草会 誠文堂新光社 1972)(https://dl.ndl.go.jp/pid/12638894 国立国会図書館デジタルコレクション)
p282「東大の山崎博士が静岡県北部、日本三大秘境の一つ、伝説の地である京丸の里近くの山で発見された。」
<確認済み資料>
・『日本三大ブック』(加瀬清志著 講談社 1993)
・『「日本三大」なるほど雑学事典 PHP文庫 れ2-19』(レッカ社編著 PHP研究所 2009)
・『日本三大四大五大事典 1 日本の名数シリーズ 自然.動・植物編』(日本情報センター編 ナンバーワン 1987)
・『おもしろ日本語なるほど事典』(森睦彦監修 実業之日本社 2001)
・『名数絵解き事典 付録数字のつく人名、地名』(南清彦著 叢文社 2000)
・『トップランキング事典』(上野富美夫編 東京堂出版 1996)
・『数の話題事典』(上野富美夫編 東京堂出版 1995)
・『名数数詞辞典』(森睦彦編 東京堂出版 1980)
・『日本名数辞典』(朝倉治彦[ほか]編 東京堂出版 1979)
・『日本の秘境』(柞木田竜善著 読売新聞社 1968)
・『別冊太陽 日本の秘境』(平凡社 2002)
・『日本の美しい秘境』(日本風景写真家協会写真 パイインターナショナル 2018)
(インターネット最終確認日:2026年1月15日)
- 事前調査事項
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・「日本三大秘境「椎葉村」観光コース1泊2日 宮崎県公式観光サイト「みやざき観光ナビ」」(https://www.kanko-miyazaki.jp/course/course12)
「平家落人伝説の残る椎葉村は、岐阜の白川郷、徳島の祖谷とともに日本三大秘境のひとつといわれています。
- NDC
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- 日本語 (031 9版)
- 日本 (291 9版)
- 観光事業 (689 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 三大秘境
- 日本三大
- 白川郷
- 祖谷
- 椎葉村
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000381717