レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/10/24
- 登録日時
- 2008/01/31 02:11
- 更新日時
- 2008/02/15 16:35
- 管理番号
- 埼熊-2007-075
- 質問
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解決
十竹齋などに先行する『八種画譜』中のひとつ張白雲選「名公扇譜」について知りたい。
- 回答
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『文人画の鑑賞基礎知識』p229より、『八種画譜』は日本の文人画勃興期に大きな影響を与えた画譜。「唐詩五言」「唐詩六言」「唐詩七言」「梅竹蘭菊」「古今画譜」「草本花詩」「木本花鳥」「名公扇譜」の8種の画譜を、天啓初年頃にまとめたものをいう。
「名公扇譜」については以下の資料に詳しい。
『八種画譜』(美乃美 1978)付録の解説p4-6に「名公扇譜」についての詳細な解説あり。
『絵本の研究』(美術出版社)p34-35『八種画譜』の項に、「名公扇譜」についての記述あり。
その他「八種画譜」に関する資料は次のとおり。
『日本南画論攷』(講談社)p44-332、『南画の基礎知識 第3版』(雄山閣出版)p4、『日本南画史』(瑠璃書房)p77-84、『文人画の鑑賞基礎知識』(至文堂)p229、『中国の版画』(東信堂)p107-110、『近世日本絵画と画譜・絵手本展Ⅱ』「中国・明代画譜と日本美術」(『出光美術館研究紀要 第5号 (1999.9)』p163-164所収)、『新潮世界美術辞典』p1146「八種画譜」の項などに記述あり。
以上を紹介する。
- 回答プロセス
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中国画、中国の美術関係資料を探索。自館目録、《MAGAZINEPLUS》等は〈名公扇譜〉ではヒットせず。同じく〈八種画譜〉で検索すると、『八種画譜』(美乃美)の付録に「名公扇譜」の詳しい解説があることがわかった。そのほか、雑誌『出光美術館研究紀要 第5号』がヒットする。
次に『新潮世界美術辞典』の「八種画譜」の項に、南画を学ぶ者の不可欠の教本との説明から、南画関係資料を探索する。以上により、「八種画譜」に関する記述の中で「名公扇譜」に触れている資料がいくつか見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 東洋画 (722 9版)
- 絵画材料.技法 (724 9版)
- 図書.書誌学 (020 9版)
- 参考資料
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- 『八種画譜』(美乃美)
- 『絵本の研究』(美術出版社)
- 『日本南画論攷』(講談社)
- 『南画の基礎知識 第3版』(雄山閣出版)
- 『日本南画史』(瑠璃書房)
- 『文人画の鑑賞基礎知識』(至文堂)
- 『中国の版画』(東信堂)
- 『近世日本絵画と画譜・絵手本展Ⅱ』
- 『出光美術館研究紀要 第5号 (1999.9)』
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『新潮世界美術辞典』
- キーワード
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- 絵画-中国
- 南画
- 漢籍
- 美術図集
- 八種画譜
- 名公扇譜
- 文人画
- 図書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000041445