レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年05月16日
- 登録日時
- 2025/12/11 14:48
- 更新日時
- 2026/01/17 11:22
- 管理番号
- 堺-2025-034
- 質問
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解決
①平安時代(主に遣唐使)の航海ルートや遭難事故を知りたい。
②日本の各時代の船(造船術や見た目)について知りたい。
- 回答
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閲覧したいとのことだったので、業務端末にて「遣唐使」や「古代 船」で検索し、書誌の中から該当しそうな本を取り寄せ、案内した。
①について
「遣唐使の派遣は舒明2(630)年の第一次から承和5(838)年の第一五次まで二世紀に渡る」(『図説 和船史話』石井 謙治/著 至誠堂,P19)とされており、その派遣回数は、12~20回(『遣唐使全航海』上田 雄/著 草思社,P26-27)と研究者によって回数が異なる。「遣唐使の次数は計画だけで渡海しなかったものも含めて考えるのが通例」(『遣唐使の光芒』森 公章/著 角川学芸出版)とされているが、「遣唐使の計画・渡海をどのように把握し、その回数をどう数えるかは諸論考で必ずしも一致していない」(『遣唐使の光芒』P17)ため、実態は不明なところが多い。井上靖氏の『天平の甍』や司馬遼太郎氏の『空海の風景』『街道をゆく二十四 奈良散歩』などに遣唐使船の描写があり、遣唐使船のイメージ醸成に大きく寄与しているが、諸説あるとのことだった(『図説 和船史話』P302~304、『和船 2』石井 謙治/著 法政大学出版局、P49、『遣唐使全航海』P11~15)。
遣唐使船には時代によりいくつかルートがあったようで、大陸沿いのルートは比較的安全だったが、新羅との関係悪化によりルートが変更してから遭難した回が増えた。その原因として季節風の知識が不足していた、とする説もあれば、派遣人数が増えたため大型船を建造するために技術が向上したという説もある。遣唐使については『遣唐使全航海』(第1~3章)、『遣唐使船』(東野 治之/著 朝日新聞社)、遣唐使船については『図説和船史話』(P19~29)、『遣唐使全航海』(第4章,P245~277)『船』(須藤 利一/編 法政大学出版局,P56~72)、『和船 2』(P49~57)、航海術については『古代日本の航海術』(P192~P207)、『遣唐使船』(P79~94)、『船と古代日本』(茂在 寅男/著 PHP研究所,P112~120)に記載があったため、こちらを提供した。
②について
遣唐使船に限らずとのことだったため、各時代の船について記載のありそうな資料を取り寄せた。『日本の船を復元する』(石井 謙治/執筆 学研)に古代から近世までの様々な時代の日本の船について復元模型や絵図を用いて紹介されていたので、提供。また、『図説和船史話』(第一編)には、古代、平安・鎌倉時代、室町時代、戦国時代、朱印貿易船、近世の船についての記載があったためこちらも提供した。
当時の航海術や造船術については研究者により意見がわかれている。(西図書館)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (21 8版)
- 海洋工学.船舶工学.兵器.軍事工学 (55 8版)
- 参考資料
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石井謙治 著. 図説和船史話. 至誠堂, 1983. (図説日本海事史話叢書 ; 1)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001634157 (P19~29、P302~304) -
上田雄 著. 遣唐使全航海. 草思社, 2006.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008374004 , ISBN 4-7942-1544-4 ( 遣唐使の船について(第4章)) -
森公章 著. 遣唐使の光芒 : 東アジアの歴史の使者. 角川学芸出版, 2010. (角川選書 ; 468)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010845084 , ISBN 978-4-04-703468-6 (P17) -
石井謙治 著. 和船 2. 法政大学出版局, 1995. (ものと人間の文化史 ; 76-Ⅱ)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002425357 , ISBN 4-588-20762-8 (P49~57) -
東野治之 著. 遣唐使船 : 東アジアのなかで. 朝日新聞社, 1999. (朝日選書 ; 634)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002821463 , ISBN 4-02-259734-8 (P7~41、P79~85) -
須藤利一 編. 船. 法政大学出版局, 1989. (ものと人間の文化史 ; 1)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002765528 , ISBN 4-588-20011-9 (P56~72) -
茂在寅男 著. 船と古代日本 : 縄文時代人が太平洋を横断した? 航海術から探る日本史の謎. PHP研究所, 1987. (21世紀図書館 ; 83)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001845055 , ISBN 4-569-21960-8 (P112~120) -
石井謙治 監修. 日本の船を復元する : 古代から近世まで. 学習研究社, 2002. (Gakken graphic books deluxe ; 27. 復元するシリーズ ; 4)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003616057 , ISBN 4-05-401650-2 (P12~15(遣唐使船)) -
茂在寅男 著. 古代日本の航海術. 小学館, 1992. (小学館ライブラリー)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002211386 , ISBN 4-09-460033-7 (P191~207)
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石井謙治 著. 図説和船史話. 至誠堂, 1983. (図説日本海事史話叢書 ; 1)
- キーワード
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- 船
- 遣唐使
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000377781