レファレンス事例詳細

赤沼(五色沼)は、岩手県八幡平スキー場ふもとの御在所湿原にある湖沼。
付近にある旧松尾鉱山の鉱床や御在所温泉の影響で、水質は酸素を含まない強酸性。表層の水温が低い秋から春にかけては、表層水が酸素を取り込み下層に沈むため、水中の鉄分や硫黄などが酸化し褐色に変化する。
初夏は白濁した青、夏の終わりは澄んだ青、秋は緑、冬から春にかけては褐色に変化する。冬季間も表面が凍り付くことはない。

下記の資料をご紹介した。

・『土と水おぼえがき』 吉田 稔∥著 吉田稔教授退官記念事業会 1989.10
p.59～68 　｢6.五色沼ものがたり｣　

・『角川日本地名大辞典 3』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会∥編 角川書店 1985.3
p.344 　｢ごしきぬま　五色沼(松尾村)｣
　“〔略〕火口原湖と推定され、水面の海抜高度890m、水深13m、直径約45mの楕円形を示す。名称は特異な湖色変化に由来し、湖色は1年の間に黄褐色・青白色・青藍色など多様に変化する。”

・『岩手大学農学部報告 第15巻 第1号』 岩手大学農学部∥編 岩手大学農学部 1980.9
p.29～47　｢連続培養系としての[五色沼]における微生物鉄酸化と湖色変化｣若尾紀夫・吉田稔・桜井米吉・塩田日出夫
p.49～63　｢岩手県の湖沼の調査研究　概要および八幡平・岩手山地域の湖沼について｣ 吉田稔・森丘直人

・『岩手大学農学部報告 第17巻 第４号』 岩手大学農学部∥編 岩手大学農学部 1986.3(p333～416)
p.333～341　｢岩手県松尾「五色沼」における全細菌数鉄酸化活性および湖色の季節的変化｣ 若尾紀夫・吉田稔

・『岩手大学農学部報告 第19巻 第2号』 岩手大学農学部∥編 岩手大学農学部 1989.3(p65～148)
p.65～72　｢岩手県の湖沼の調査研究　Ⅲ補遺および集成｣ 吉田稔・若松善彦・

・『岩手の地学 第12号』 岩手県地学教育研究会 1980.12
p.41～44　｢松尾[五色沼]に見られる顕著な変色現象｣ 岩手大学農学部　吉田稔

・『湖沼調査報告書 東北版２(自然環境保全基礎調査　第3回)』 環境庁 1987
調査結果をまとめた表や、調査票
p.3-1～3-7　[1.調査結果の概要]　
　＞p.3-2　｢ウ.松尾鉱山付近の湖沼｣　五色沼、御在所沼の解説あり
　＞p.3-5　[表1　調査結果の概要] 標高、面積、透明度、湖岸線、湖沼型 等の項目有
p.3-19～3-24　｢湖沼概要調査票｣｢湖沼概念図｣｢透明度調査票｣｢湖沼改変状況調査票｣等あり

・『湖沼調査報告書 東北版２(自然環境保全基礎調査　第４回)』 環境庁 1993
p.3-2　[表1　調査結果の概要] 標高、面積、透明度、湖岸線
p.3-21～3-27　｢湖沼概要調査票｣｢湖沼概念図｣｢透明度調査票｣｢湖沼改変状況調査票｣等