レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/09/10
- 登録日時
- 2024/12/26 00:30
- 更新日時
- 2026/02/18 00:36
- 管理番号
- R1014855
- 質問
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解決
「賞状」の起源や歴史的な変遷について書かれた資料はないか?
- 回答
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賞状の起源について、詳細に調査・研究している資料は見つからなかったが、以下の資料にて、日本における賞状の歴史的変遷やデザインについての言及があったため、紹介した。
・『ガラクタ百科:身辺のことばとそのイメージ』(石子順造/著 平凡社 1978)
美術評論家の石子順造氏による、様々なものの由来についての雑誌連載記事等を集めた図書。
p.26-27に「賞状」のページがあり、賞状の歴史やデザインについて言及されている。
※当該資料は国立国会図書館デジタルコレクション図書館・個人送信サービスで閲覧することができる。(2024/9/10現在)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12420265 (15コマ目)
※なお、当該記事の初出は雑誌『月刊百科』<144>(平凡社 1974.8) p.24-25である。
上記資料では、昔の日本で武将に与えられていた「勲状」や「感書」という文書や、明治期の学校で子どもに与えられた「賞状」、1875(明治8)年の勲等賞牌制が定められたときにはじまった叙勲における「勲記」について書かれていた。そのため、それらについて知ることができる以下の資料を案内した。
■近世・近代における感状(勲状・感書)
・『国史大辞典 3 か』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1983.2)
p.831-832に「かんじょう 感状」が立項されている。
・『日本古文書学講座 5 中世編 2』(雄山閣出版 1981.2)
p.45-49 瀬野精一郎「2 軍事関係文書 四、感状」
軍事関係文書の一つとしての「感状」について説明されている
※当該資料は国立国会図書館デジタルコレクション図書館・個人送信サービスで閲覧することができる。(2024/9/10現在)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12212309 (26-28コマ目)
・『日本文化史事物起源辞典』(雨宮信一郎/著 東光書院 1933)
p.117の「感狀の始」の項目にて、源頼朝が佐々木盛綱に書を授けたことが始まりとの記載がある。
※当該資料は国立国会図書館デジタルコレクション図書館・個人送信サービスで閲覧することができる。(2024/9/10現在)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1869777 (79コマ目)
・『日本陸海軍総合事典 第2版』(秦郁彦/編 東京大学出版会 2005.8)
p.715「感状」の項目にて、旧日本軍における感状について解説されている。
・『感状例談』(JM生/著 厚生堂 1909.11)
https://dl.ndl.go.jp/pid/842858
国立国会図書館デジタルコレクションに収録されているインターネット公開資料。(2024/9/10現在)
感状全般について、明治後期に書かれた解説書である。
p.98(58コマ)~p.145(81コマ)にかけて、感状の例文が掲載されている。
■明治期の学校での賞状
・『大阪府教育百年史 第1巻 概説編 』(大阪府教育委員会 1973)
p.334-340「第二章 初等教育の近代化 第四節 小学校の充実・発展 戦争と学校」に賞状についての記述がある。
※当該資料は国立国会図書館デジタルコレクション図書館・個人送信サービスで閲覧することができる。(2024/9/10現在)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12113515 (191-194コマ目)
・『昭和戦争期の国民学校』(戸田金一/著 吉川弘文館 1993.7)
p.241-242「六 労務動員 4 戦時下の優等生 優等生の条件」に学校教育が授業と勤労の二領域に分かれたことに伴い、優等賞状とは別の賞状が現れたとの記述がある。
■日本の勲章・褒章制度における勲記
・井田敦彦「勲章・褒章制度」『調査と情報-ISSUE BRIEF』<829>(国立国会図書館 2014.8.28)
国立国会図書館による、日本の勲章・褒章制度の歴史を概観する調査資料。「勲記」についての記述はないが、勲章・褒章制度の歴史がまとまっている。
※当該資料はインターネット上で閲覧することができる。 (2024/9/10現在)https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8737298_po_0829.pdf?contentNo=1
・『勲章 :知られざる素顔(岩波新書 新赤版 1306)』(栗原俊雄/著 岩波書店 2011.4)
「第2章 整えられる栄典制度ー「大日本帝国」の下で」のp.33-35に「勲記」の項目があり、その概要、および伊藤博文が1906(明治39)年に受けた勲記の解説がある。
・『賞勲局百年資料集 上』(総理府賞勲局/編集 大蔵省印刷局 1978)
・『賞勲局百年資料集 下』(総理府賞勲局/編 総理府賞勲局 1979.3)
戦前から戦後の勲章関係の関連法令や、各種資料・書式が収録されている。
※当該資料は国立国会図書館デジタルコレクション図書館・個人送信サービスで閲覧することができる。(2024/9/10現在)
https://dl.ndl.go.jp/pid/11933036
https://dl.ndl.go.jp/pid/11932944
[事例作成日:2024年9月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 10版)
- 行政 (317 10版)
- 参考資料
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- B10582138 ガラクタ百科 石子/順造∥著 平凡社 1978 049 4-582-28702-6 (p.26-27)
- B14652479 月刊百科<144> 平凡社 1974.8 (p.24-25)
- B10708073 国史大辞典 3 国史大辞典編集委員会∥編 吉川弘文館 1983.2 210.033 4-642-00503-X (p.831-832)
- B10396497 日本古文書学講座 5 雄山閣出版 1981.2 210.02 4-639-00011-1 (p.45-49)
- B10796828 日本文化史事物起源辞典 雨宮/信一郎∥著 東光書院 1933 031.4 (p.117)
- B12661123 勲章 :知られざる素顔 栗原/俊雄∥著 岩波書店 2011.4 317.5 978-4-00-431306-9 (p.33-35)
- B10540370 賞勲局百年資料集 上 総理府賞勲局∥編集 大蔵省印刷局 1978 317.5
- B10343592 大阪府教育百年史 第1巻 大阪府教育委員会 1973 372.163 (p.334-340)
- B12006305 日本陸海軍総合事典 秦/郁彦∥編 東京大学出版会 2005.8 392.1 4-13-030135-7 (p.715)
- 国立国会図書館デジタルコレクション 『感状例談』(JM生/著 厚生堂 1909.11) (2024/9/10現在):<https://dl.ndl.go.jp/pid/842858> (p.98(58コマ)-p.145(81コマ))
- 国立国会図書館デジタルコレクション 井田敦彦「勲章・褒章制度」『調査と情報-ISSUE BRIEF』829(国立国会図書館 2014.8.28)(2024/9/10現在):<https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8737298_po_0829.pdf?contentNo=1>
- キーワード
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- 賞状,表彰状,書状,感状,感書,勲記,勲章
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000361082