レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/04/11
- 登録日時
- 2024/07/27 00:30
- 更新日時
- 2024/07/27 00:30
- 管理番号
- 牛久-1981
- 質問
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解決
「祀」の漢字が、漢和辞典で調べると「示」+「巳」(祀)の表記だが、新聞では「ネ」+「巳」になっているのはなぜか。
- 回答
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「祀」は「表外漢字字体表」(国語審議会答申 平成12年12月8日)のNo.382の漢字。表外漢字は常用漢字に含まれていない漢字。3部首「しんにゅう」「しめすへん」「しょくへん」については、「辶、礻、飠」の字形を用いている場合には、これを認めることにした3部首許容の漢字。表外漢字字体表の適用範囲に新聞があるため、新聞の印刷文字に「ネ」+「巳」の漢字を適用してもよい。
○次の資料を紹介する。※()内の数字は回答プロセスの資料番号。
(4)『人名用漢字・表外漢字字体一覧』(小林敏編/日本エディタースクール出版部/2007.5) …p2、p27、p84-87
(6)『国語施策百年史』(文化庁編/ぎょうせい/2006.1)…p695-708
○後日、次のホームページにも確認。
(7)文化庁ホームページ「表外漢字字体表 解説 - 国語施策情報」
(https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/hyogai/index.html)
表外漢字字体表>Ⅱ 字体表>字体表の見方
…3部首許容について記載あり。
表外漢字字体表>Ⅱ 字体表>字体表 〔No.1~No.1022〕」
…「No.382 シ 祀 3部首」とあり。
※全ての最終アクセス日は2024年6月19日
- 回答プロセス
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1. 事前調査事項より、当館の漢和辞典を確認。請求記号「R813.2」(漢和辞典)の棚をブラウジング。次の資料は「祀」の表記であった。
(1)『新選漢和辞典』(小林信明編/小学館/2022.2)…p894「祀」とあり。
(2)『大漢語林』(鎌田正/大修館書店/1992.4)…p1018「祀」とあり。
(3)『大漢和辞典 巻8 修訂版 上製本』(諸橋轍次/大修館書店/1985.6)…p420「祀」とあり。
2. フリーワードに「漢字 字体」で自館資料検索。次がヒット。
(4)『人名用漢字・表外漢字字体一覧』(小林敏編/日本エディタースクール出版部/2007.5)
…p27「表外No:382、漢字:祀、主な音:シ、3部首:ネ+巳」
…p2表外Noは「表外漢字字体表の番号を示した。1から1022まである」とあり。3部首は「3部首許容」とあり。
…p84表外漢字は「常用漢字表に含まれていない漢字、表外字ともいう」とあり。
…p86「表外漢字字体表」の項に、「表外漢字字体表が国語審議会から答申された(2000年12月)」とあり。
…表外漢字字体表の適用範囲は「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送等、一般の社会生活において表外漢字を使用する場合の字体選択のよりどころを、印刷文字を対象として示す」とあり。表外漢字字体表の基本的な考え方、対象とする漢字、字体の示し方の記載あり。
…p87「簡易慣用字体」の項に「3部首許容」あり。
…p87欄外の「3部首許容」に、「22文字の簡易寛容字体以外に、“3部首許容”として“しんにゅう”“しめすへん”“しょくへん”についても、次に示した①辶 示 𩙿ではなく②辶 礻 飠の字形を用いている場合には、これを認めている。44文字が対象の文字として“表外漢字字体表”では示されている」と記載あり。
→「祀」は表外漢字字体表のNo.382で3部首許容と判明。
→表外漢字字体表の適用範囲に新聞があることが判明。
→3部首許容に「しめすへん」があり、「示」ではなく「ネ」を認めると判明。
3. (4)の資料より、件名「国語審議会」で自館資料検索。次がヒット。
(5)『国語審議会』(安田敏朗/講談社/2007.11)
…p265-268「表外漢字字体表」(2000年12月8日)の前文からの引用あり。
4. (5)の資料の件名より、件名「国語国字問題-歴史」で自館資料検索。次がヒット。
(6)『国語施策百年史』(文化庁編/ぎょうせい/2006.1)
…p695-708「三 『表外漢字字体表』(国語審議会答申 平成12年12月8日)」の目次や引用あり。
…p697印刷標準字体とは「印刷文字において標準とすべき字体であることを明示するために用いた名称」とあり。
…p700-701「簡易慣用字体」について「簡易慣用字体には、印刷標準字体とされた少数の俗字体・略字体等は除いて、現行のJIS規格や新聞など、現実の文字生活で使用されている俗字体・略字体等の中から、使用習慣・使用頻度等を勘案し、印刷標準字体と入れ替えて使用しても基本的には支障ないと判断し得る印刷文字字体」とあり。
…p702「一般の文字生活において、印刷文字として、十分に定着していると判断し得る略字体等を簡易慣用字体として認め、3部首(しんにゅう、しめすへん、しょくへん)についても、現に「辶、礻、飠」の字形を用いている場合には、これを認めることにしたのも、この点への配慮に基づく」とあり。
→「祀」は「表外漢字字体表」(国語審議会答申 平成12年12月8日)のNo.382の漢字。3部首「しんにゅう」「しめすへん」「しょくへん」については、「辶、礻、飠」の字形を用いている場合には、これを認めることにした3部首許容の漢字。表外漢字字体表の適用範囲に新聞があるため、新聞の印刷文字に「ネ」+「巳」の漢字を適用してもよい。
→(4)(6)の資料を紹介。
5. 後日追加調査。(4)(6)の資料より、「表外漢字字体表」でGoogle検索。次のホームページがヒット。
(7)文化庁ホームページ「表外漢字字体表 解説 - 国語施策情報」
(https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/hyogai/index.html)
表外漢字字体表>Ⅱ 字体表>字体表の見方
…「5 3部首」に、「3部首(しんにゅう/しめすへん/しょくへん)については,印刷標準字体として『辶/示/𩙿』の字形を示してあるが,現に印刷文字として『辶/礻/飠』の字形を用いている場合においては,これを印刷標準字体の字形に変更することを求めるものではない。これを3部首許容と呼ぶ」とあり。
表外漢字字体表>Ⅱ 字体表>字体表 〔No.1~No.1022〕」
…「No.382 シ 祀 3部首」とあり。
※全ての最終アクセス日は2024年6月19日
- 事前調査事項
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・2024年4月10日 読売新聞 p11「もう1人の埋葬者 破格の謎」(磯田道史の古今をちこち)
「祀る」「祭祀」の「祀」の漢字が「ネ」+「巳」となっている。
・質問者の漢和辞典では「祀」となっている。
- NDC
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- 著作.編集 (021 10版)
- 日本語 (810 10版)
- 参考資料
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- B10569042 人名用漢字・表外漢字字体一覧 小林敏/編 日本エディタースクール出版部 2007.5 021.49 978-4-88888-375-7
- B10545227 国語施策百年史 文化庁/[編] ぎょうせい 2006.1 810.9 9784324076804
- 文化庁ホームページ 表外漢字字体表 解説 - 国語施策情報 https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/hyogai/index.html 2024年6月19日
- キーワード
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- 字体
- 表外漢字字体表
- 3部首許容
- しめすへん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000353661