レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2024/03/07 15:51
- 更新日時
- 2024/10/13 10:19
- 管理番号
- 2402
- 質問
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解決
カルピスって何故カルピス
- 回答
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「カルピス」はカルシウムの「カル」と、サンスクリット語の「熟酥」を表すサルピスの「ピス」を合わせた造語だとわかる
下記の資料を提供
①『カルピスをつくった男 三島海雲』(289.1/ミシ)
②『ザ・飲みモノ大百科 』(588.8/ク)
③『創業の逸品 』((588/セイ/C)
④『日本大百科全書 14 そ-たろ』(031/シヨ)
⑤インターネットより
「カルピス」のホームページ
〈係より〉下記の資料も参考になります
『地域食材大百科 第11巻』(383.8/ノウ/C)
『飲料業界のパイオニア・スピリット 』(588.4/シヨ/C) (2024/10/18追記)
- 回答プロセス
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⑴業務端末にて「すべて=カルピス」
①『カルピスをつくった男 三島海雲』(289.1/ミシ)
➡P193~「当初はカルピル」 カルはカルシウムのカル ピルはサルピルマンダのピル
(仏教では牛乳を精製する過程の五段階を五味といい、乳、酪、生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)、醍醐(だいご))
サンスクリット語でそのうちの”醍醐”がサルピルマンダ。歯切れが悪かったので「カルピス」になった。
②『ザ・飲みモノ大百科 』(588.8/ク)
➡P4~16「カルピス史」あり カルピスのルーツがわかる
モンゴルの鮑家に客として招かれた時~牛や羊の乳を発酵させ放置した際、浮上した脂肪分をすくって砂糖を加えた「じょうひ」というものだった
「カルピス」の名の由来あり
③『創業の逸品 』((588/セイ/C)
➡P164~165 ②とほぼ同じ内容
「醍醐味(だいごみ)」という商品について記載あり
⑵百科事典で「醍醐味」について調べる
④『日本大百科全書 14 そ-たろ 』(031/シヨ)
➡P389 「最高の美味」を意味する仏教用語。牛乳製品を発酵の段階に従って、五つ(乳、酪、生酥、熟酥、醍醐)に分け、それらの五つの味を五味といいあとのものほど美味とする。~
サンスクリット語 サルピル・マンダとカルピスの商標についても記載あり。
すばらしい体験をすることを「醍醐味を味わう」という。
(3)インターネットより
⑤カルピスのホームページより
「カルピス」はカルシウムの"カル″とサンスクリット語サルピスの"ピス″を合わせた造語である。
仏教の「五味」の最上位「醍醐」は"サルピルマンダ″だがそうすると"カルピル″となり語呂が悪いと考えた海雲は2番目の「熟酥」を
表す"サルピス″と組み合わせ音声学の権威である山田耕作やサンスクリット語の権威である渡辺海旭に相談したうえで「カルピス」
と命名したとある
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 食品工業 (588 9版)
- 日本語 (031 9版)
- 参考資料
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山川徹 著. カルピスをつくった男三島海雲. 小学館, 2018.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I029008321 , ISBN 978-4-09-389777-8 -
串間努, 久須美雅士 共著. ザ・飲みモノ大百科. 扶桑社, 1998.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002725673 , ISBN 4-594-02418-1 -
生活情報センター編集部 編. 創業の逸品 : 日本の食文化を彩る厳選88品. 生活情報センター, 2004.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007654251 , ISBN 4-86126-141-4 -
日本大百科全書 14 (そーたろ). 小学館, 1987.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001845843 , ISBN 4-09-526014-9
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山川徹 著. カルピスをつくった男三島海雲. 小学館, 2018.
- キーワード
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- カルピス
- カルシウム
- サンスクリット語(サンスクリットゴ)
- 生酥(ショウソ)
- 熟酥(ジュクソ)
- 醍醐(ダイゴ)
- 醍醐味(ダイゴミ)
- モンゴル
- 一般書
- C
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000347123