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質問: 解決

昭和50年代の高等学校の現代国語の教科書に、岩手県久慈市の祭りの場面が描かれた短編が収録されていたらしい。そのタイトルと著者を知りたい。

回答: 柳田国男の『雪国の春』におさめられている「清光館哀史」の一節と考えられる。
中村英二著『柳田國男と小子内浜』に、「柳田國男の『雪国の春』におさめられている「清光館哀史」の一節をのせている高校の国語教科書は多い」と記載されていた。「清光館哀史」は、柳田が1920年に三陸沿岸を訪れた際に記した紀行文で、小子内(久慈市の隣洋野町にある集落)の清光館という旅館に宿泊し、この地方の盆踊りをみたことが記されている。

【参考文献】
『柳田國男と小子内浜』
『種市町のむかし探訪』ｐ185～186
『ふるさと文学さんぽ　岩手』ｐ92～101
『日本の文学　26』ｐ21～26
『教科書掲載作品13000』
ｐ701　柳田国男「清光館哀史」

回答プロセス: ・googleでキーワード、「国語」「教科書」「岩手」「祭」「盆踊り」などで検索すると、柳田国男の『清光館哀史』が高校の国語教科書に使われていたことがわかった。

・『清光館哀史』の詳細を調査したところ、『柳田國男と小子内浜』に、「柳田國男の『雪国の春』におさめられている「清光館哀史」の一節をのせている高校の国語教科書は多い」と記載されていた。作品は、柳田が小子内の清光館という旅館に宿泊し、盆踊りを見たという内容。

・『教科書掲載作品13000』、ｐ701「清光館哀史」の項目に、掲載されていた教科書と年代が記載されていた。昭和50年代にも教材として使用されていた。

NDC

参考資料

『柳田國男と小子内浜』「浜の月夜」と「清光館哀史」の背景
中村　英二∥著　淵沢秀岳∥出版　1987年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001927854-00
『種市町のむかし探訪』
酒井久男∥執筆　種市歴史民俗資料館∥出版　2004年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036207446-00
『ふるさと文学さんぽ　岩手』
須藤宏明∥監修　大和書房∥出版　2012年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023740350-00 , ISBN 9784479862031
『日本の文学　26』
柳田国男∥[ほか著]　中央公論社∥出版　1969年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000723397-00
『教科書掲載作品13000』
阿武泉∥監修　日外アソシエーツ∥出版　2008年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009335789-00 , ISBN 9784816920974