レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年08月13日
- 登録日時
- 2010/08/21 02:00
- 更新日時
- 2017/05/25 00:30
- 管理番号
- 10-0A-201005-01
- 質問
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解決
神社の鳥居にきざまれていた「夙夜惟寅 直哉惟清」の意味が知りたい。
- 回答
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書経‐舜典の一部。下記の図書2冊と、『日本国語大辞典』(小学館)より、夙夜・清の語意を紹介。
・『新釈漢文大系 25 書経 上』(加藤 常賢/著 明治書院,1983.9)
本文と書下し文、通釈(p.42.43)、語釈(p.44)あり。
・『漢籍国字解全書 先哲遺著 第6巻 書経』(早稲田大学出版部,1932)
漢文、書下し文の記述(p51)あり。
- 回答プロセス
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1.商用データベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」(事典・辞書等)を検索(資料3)
“夙夜惟寅”で検索。
『日本国語大事典』(小学館)のしゅく‐や【夙夜】・せい【清】の項目の用例(書経‐舜典「夙夜惟寅、直哉惟清」)が見つかる。
「夙夜」は、「朝早くから夜遅くまで。あけくれ。一日中。昼夜。
「清」は、「澄みきってきよいこと。けがれのないこと。さっぱりしていること。また、そのさま。」
東洋文庫の全文検索では見つからず。
2.当館蔵書資料確認
書経の解説書として漢文大系等を確認し、資料1、2が見つかる。
- 事前調査事項
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Google、Googleブックスhttp://books.google.com/ (2010.7.23確認)などで検索
中国の「舜典」が典拠に思われる。
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (924 9版)
- 中国思想.中国哲学 (122 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0080114217> 漢籍国字解全書 -先哲遺著- 第6巻 書経 早稲田大学出版部 1932 (資料2)
- 『新釈漢文大系 25 書経 上』 加藤 常賢/著 明治書院,1983.9<当館書誌ID:0000243065> (資料1)
- 商用データベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」(事典・辞書等) (資料3)
- キーワード
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- 夙夜惟寅 直哉惟清
- 書経
- 舜典
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 書経中国の経書。五経の一。20巻、58編。孔子の編といわれる。尭(ぎょう)・舜(しゅん)から周までの政論・政教を集めたもの。もと「書」「尚書」。宋代から「書経」とよばれる。秦の焚書(ふんしょ)で散逸、前漢の伏生(ふくしょう)の口伝「今文(きんぶん)尚書」と、孔子の旧宅で壁中から発見された「古文尚書」との二系統があったが、現在「古文」とされている「書経」は東晋の梅(ばいさく)の偽作。(『大辞泉』”しょきょう【書経】”の項目より)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000070405