レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2025/03/23
- 登録日時
- 2025/03/28 00:30
- 更新日時
- 2025/03/28 00:30
- 管理番号
- 6001017042
- 質問
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解決
倉敷市児島味野にあります「旧野崎浜灯明台」が当時の姿に復元され完成した年月日、或いは復元に際し完成式などのセレモニーが行われているようであれば、その年月日が知りたいです。また、復元に至る経緯が分かるような新聞記事や文献がはないか、お調べ願いたいです。
- 回答
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1.事前調査に記載いただきました新聞を確認したところ、以下の記述がありました。
・山陽新聞 昭和51年1月11日 5面 「昔そっくりに復元 『児島旧野崎浜灯明台』修理工事が終わる」
復元され完成した年月日及び完成式などのセレモニーについては記載なし。
経緯について:「数年前から灯台の管理ができにくくなり、最近では屋根がわらが落ち、はかま腰と呼ばれる末広がりの板ばりの一部や階段がこわれるありさま。このままでは崩壊の恐れがあるので、…解体修理されていた。」の記載あり。
2.1.の新聞以外の当館所蔵資料を確認したところ、以下の記述がありました。
・『倉敷市指定重要文化財 旧野崎浜灯明台 行願院仁王門 保存修理工事報告書』 倉敷市教育委員会
p1 復元され完成された年月日について:「昭和50年12月31日滞りなく全工事を完了した。」の記載あり。
経緯について:「灯明台は海岸に面して建ち、風波に晒されることが多いため、軸組の腐朽、弛緩、板類、雑作材の風化も特に甚だしく、文化財保存上このまま放置出来ない状態に至ったので、…保存修理工事に着手した」の記載あり。
p12 経緯について:「建物は急速に老朽化が進み、早急に修理を施す必要にせまられていた。昭和49年10月倉敷市重要文化財の指定を受け、昭和50年8月保存修理工事を施すことになった…」の記載あり。
・『新修倉敷市史 13』 倉敷市史研究会/編 山陽新聞社 p116
経緯について:「海岸に面して建つため腐朽、風化が著しく、そのため昭和50(1975)年に解体修理がとりおこなわれた。」の記載あり。
当館所蔵資料には完成式などのセレモニーについては記載なし。
なお、下記資料にも旧野崎浜灯明台の復元について記載はあるが、お尋ねの内容は記載なし。
・『備前児島野崎家の研究』 ナイカイ塩業株式会社社史編纂委員会/編 竜王会館 p944
・『児島塩業史年表』 角田 直一/編 竜王会館 p83
・『児島の歴史散歩』 大谷 壽文/著 大谷 壽文 p2
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『岡山県関係新聞記事索引 昭和51年』(岡山県総合文化センター・1979年)224頁に
〈児島の「旧野崎浜灯明台」 昔そっくりに復元:写真 山陽1.11P5〉とありました。
※国会図書館デジタルにて閲覧
- NDC
- 参考資料
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- 倉敷市指定重要文化財 旧野崎浜灯明台 行願院仁王門 保存修理工事報告書倉敷市教育委員会 (p1、p12)
- 備前児島野崎家の研究ナイカイ塩業株式会社社史編纂委員会/編竜王会館 (p944)
- 児島塩業史年表角田 直一/編竜王会館 (p83)
- 児島の歴史散歩大谷 壽文/著大谷 壽文 (p2)
- 新修倉敷市史13倉敷市史研究会/編山陽新聞社 (p116)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000365318