レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2025年11月19日
- 登録日時
- 2025/11/19 10:39
- 更新日時
- 2025/11/28 09:24
- 管理番号
- 2025-5
- 質問
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解決
天皇・皇族方が東北で(東北に関して)お詠みになった御製・御歌・お歌を調査しており、つきましては、山形県に関するものについての調査にお力添えを賜りたく考えております。主に明治以降になるかと存じますが、詠まれた歌、その経緯、日時についてできるだけ網羅的に調べられればと考えております。なお、各代の実録にはアクセスできる環境にありますので、経緯・日時は大雑把なもので十分です。地方紙を中心にお調べいただけますと大変ありがたく存じます。
- 回答
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山形県に関する天皇の御製について下記の資料を紹介。
<昭和天皇>
資料1『昭和天皇のおほみうた』P39には、「河水清 [大正十五年、御年二十六歳]
広き野をながれゆけども最上川海に入るまでにごらざりけり
この御歌は大正十四年、東北地方で展開された大演習の際、山形県各地を四日間にわたり視察された時の御作である。最上川は県内を南から北へ流れる大河で、源を吾妻山地に発し、米沢、山形、新庄の各地盆地で支流を集め、出羽丘陵を横断して庄内平野に出、酒田で日本海に注いでゐる日本三大急流の一つである。芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」の句がある所以である。
この御歌は酒田市日和山公園に御歌碑として刻まれた。そして昭和五年、東京音楽学校島崎赤太郎教授が作曲して今に山形県民歌として奉唱されてゐる(県民歌としての正式制定は昭和五十七年三月)。」と記載されています。
同じ御歌について、資料2『昭和天皇の大御歌』P15には、「大正十五年(一九二六)一月(25歳) 十八日 月曜日 摂政の御資格にて御参内になる。午前十時、皇后と御同列にて鳳凰ノ間における歌御会始に御臨場になる。本年の御題は「河水清」にて、皇太子の御歌は左のとおり。
広き野をながれゆけども最上川うみに入るまでにごらざりけり
皇太子は昨年山形県行啓の際、酒田市の日和山公園の展望所より最上川河口を展望されており、右の御歌は、昭和五年(一九三〇)、東京音楽学校教授島崎赤太郎により曲が付され、「最上川」と題して広く山形県民に親しまれ、昭和五十七年(一九八二)に至り「山形県民の歌」に制定される。」 と記載されています。
資料1『昭和天皇のおほみうた』P118に「大宮さまは昔から養蚕については非常な御熱意を注がれ、御晩年には、名誉総裁でなく大日本蚕糸会の総裁をお引き受けになり、群馬、埼玉、山梨をはじめとして東北地方にまでお出ましになり、山形県では上の山温泉にお泊りになったのであるが、陛下も、二十七年東北御巡幸の砌、山形県上の山温泉にお泊りになって亡き母宮をお偲びになったのである。
山形県 ありし日の母の旅路をしのぶかなゆふべさびしき上の山にて」と記載されています。
同じ資料1のP351にも同じ御製の解説が記載されています。
また資料1のP174には、全国植樹祭での御製として
昭和三十五年 山形県上ノ山市蔵王山麓大森山(シラハタ松)
人びととしらはた松を植ゑてあれば大森山に雨は降りきぬ
実桜の花にまじれるりんごの花田づらの里は咲きにほふかな
鍬を手に苗植ゑ終へて人々のするそのさまを見るが楽しさ
雨の中鍬を手にして人々と苗木植ゑゆく大森山に」と記載されています。
同じ御製について、資料2『昭和天皇の大御歌』P114に「同三十五年五月 十日 火曜日 植樹行事並びに国土緑化大会会場である蔵王山麓の植栽地(上山市大字小倉字大森山)にお着きになる。シラハタマツ三本を植樹される。ついで、お席から参列者の植樹を御覧の後、知事より山形県の森林行政の奏上をそれぞれ御聴取になる。なお、本植樹祭について次の御製あり。
人びととしらはた松を植ゑてあれば大森山に雨は降りきぬ
実桜の花にまじれるりんごの花田づらの里は咲きにほふかな
雨の中鍬を手にして人々と苗木ゑ植ゑゆく大森山に
また、次の御製を山形県に下賜される。
鍬を手に苗植ゑ終へて人々のするそのさまを見るが楽しさ」と記載されています。
資料1『昭和天皇のおほみうた』P417~418に
「山形県 歌会始 河水清 大正十五年
広き野をながれゆけども最上川海に入るまでにごらざりけり
山形県 昭和二十七年
豊年のしるしを見せてうちわたす田の面はるばるつづく稲づか
山形 福島県の旅 山形県植樹祭 蔵王山麓 二首 昭和三十五年
人びととしらはた松を植ゑてあれば大森山に雨は降りきぬ
実桜の花にまじれるりんごの花田づらの里は咲きにほふかな
山形県植樹祭
鍬を手に苗植ゑ終へて人々のするそのさまを見るが楽しさ
蔵王山麓の植樹
雨の中鍬を手にして人々と苗木植ゑゆく大森山に
上山の宿にて
樺色のれんげつつじは若葉さす湯宿の庭にあざやかに見ゆ
米沢市
国力富まさむわざと励みつつ機織りすすむみちのくをとめ
温海の宿にて 昭和三十六年
雨けぶる緑の山は静かなり庭の山かと思ひけるかな」と記載されています。
資料3『昭和天皇遺されし御製』P96~97に山形県内の昭和天皇御製碑、以下の4首が記載されています。
「 酒田市・日和山公園
広き野をながれゆけども最上川海に入るまでにごらざりけり
上山市・大森山
人びととしらはた松を植ゑてあれば大森山に雨は降りきぬ
温海温泉・熊野神社
雨けぶる緑の山は静かなり庭の山かと思ひけるかな
上山温泉・村尾旅館
ありし日の母の旅路をしのぶかなゆふべさびしき上の山にて」
<上皇陛下>
資料4『天皇陛下御即位十年記念記録集 道』P293に「平成四年 第四十七回国民体育大会秋季大会 山形県
車椅子の人も交りて選手らの入場の様見るはうれしき」と記載されています。
資料5『天皇陛下御即位二十年記念記録集 道』P326に「平成十四年 庄内平野
月山も鳥海山もさやかなり空晴れわたる山形の旅
P327に「第五十三回全国植樹祭 山形県
「遊学の森」に集いて植ゑし木々人ら親しむ森となれかし」と記載されています。
資料6『天皇陛下御即位三十年記念記録集 道』P287に「平成二十八年 第三十六回全国豊かな海づくり大会
鼠ヶ関の港に集ふ漁船海人びと手を振り船は過ぎ行く
【註】この年の全国豊かな海づくり大会は、九月に山形県で開催された。海上歓迎行事及びご放流行事の会場となった鶴岡市鼠ヶ関港において、山形県内のさまざまな漁法を行う漁船が両陛下や列席者の前を通って沖へ向かった時のことをお詠みになった御製。」と記載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 昭和天皇のおほみうた 鈴木 正男/著 展転社 1995.9
- 昭和天皇の大御歌 所 功/編著 角川文化振興財団 2019.4
- 昭和天皇遺されし御製 儀武 晋一/編纂 皇室崇敬会 201304
- 道 平成元年〜平成10年 天皇/[述] 日本放送出版協会 2009.9
- 道 平成11年〜平成20年 天皇/[述] 日本放送出版協会 2009.9
- 道 平成21年~平成31年 天皇/[述] NHK出版 2019.3
- 明治天皇楯岡駅御巡幸記 高宮喜之助/編 喜早図書館 193701
- 明治天皇御集 明治天皇/著 文部省
- 明治天皇の皇后昭憲皇太后のご生涯 打越 孝明/著 KADOKAWA 2014.3
- 和歌で読み解く天皇と国民の歴史 古宮 春人/著 育鵬社 2020.12
- 明治天皇御製讀本 吉江石之助/監修 聖書房 1933
- 明治の御代 勝岡 寛次/著 明成社 2012.7
- 明治六大巡幸 長谷川 栄子/著 熊本出版文化会館 201206
- おほみやびうた 大正天皇/[著] 邑心文庫 2002.10
- 大正天皇御製歌集 上 大正天皇/著 大正天皇 1945
- 皇后美智子さまの御歌 皇后/[著] パイインターナショナル 2015.1
- キーワード
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- 御製
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000376719