レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年08月16日
- 登録日時
- 2025/03/15 17:00
- 更新日時
- 2025/03/28 17:22
- 管理番号
- 2024-22
- 質問
-
解決
庄内町京島にある「いざよい橋」の由来を知りたい。
国交省が公開している全国道路施設点検データベースにて、「十六夜橋」として登録されている橋が庄内町にあることが分かった。
現地に出向いて確認したが、「ひらがな表記(いざよいはし)」「河川名(京島排水路)」「竣工年月(昭和四十六年十二月)」のみ残っており、漢字表記の銘板は無かった。(欄干の状態から破損して欠落したものと考える。Googleストリートビューでは2014年時点で無い)
①橋の漢字表記は「十六夜橋」で間違いないか。
②橋名の由来を知りたい。周辺の橋は大字・小字由来のものが多い中、なぜここだけ十六夜の名が使われているのか。
③個人的には旧十六合村が橋名の由来に関わっていると考えているが、当地は十六合村内に含まれるのか。
④十六合の名前が残っている場所は現存するのか。現地に出向いた際は「十六合郵便局」しかその名を冠する施設は見当たらなかった。
- 回答
-
①②「いざよい橋」の漢字表記及び名前の由来について、事前調査以外で記載のある資料をお探しすることはできなかった。
③資料1「山形県の地名」P35に以下の記載あり。
『〇市町村ノ沿革Ⅱ 明治22年市町村制施行ノ際ヨリ同44年ニ至ル沿革
(中略)
十六合村 主殿新田村 南野新田村 福嶋村 大真木村 桑田村 千本杉村 京島村 返吉村 前田野目村 新田目村 本小野方村 吉方村 中野村 南興野村 堺興野村 西袋村』
これらは現在も集落名として残っており、事前調査の庄内町HPに掲載の資料に記載されている「いざよい橋」の所在地(庄内町返吉字高口)と照合すると、旧十六合村内に所在することが分かる。
④十六合の名前が残っている場所が現存するかについて、記載のある資料をお探しすることができなかったが、参考まで、庄内町の広報誌「広報しょうない」に記載の記事を紹介。
・2020年2月1日350号
『広報委員 放浪記
旧十六合小学校校門 ◆撮影場所 第四学区 前田野目集落(写真の掲載あり)
前田野目にあるグラウンドゴルフ場「ひだまり」の施設前に、とても懐かしいものを見つけました。それは旧十六合小学校の校門です。(中略)十六合小学校は、明治13年に善誘学校として建てられ、その後前田野目尋常小学校、十六合尋常小学校、十六合尋常高等小学校、十六合国民学校、十六合小学校と校名が変わり、昭和52年3月までおおそ100年、明治・大正・昭和の長い間、地域の中心となってきました。平成、そして令和となった今日も、十六合小学校の校門が、在りし日の姿を私たちに静かに伝えています。』
・2020年3月1日352号
『はっぴーバス・デマンドタクシーをもっと利用しませんか?』の記事の中に、循環・幹線路線のコースと主な停留所として、『3コース 吉岡・十六合・狩川方面』とあったが、どのような意味合いで十六合が使用されているか等、図書館の資料ではお調べすることができなかった。
なお、十六合村の村名については、以下のとおり記載があったことを紹介。
資料2「十六合史」P91~92
『第二節 十六合村の誕生と発展
第一項 町村制施行と十六合村の誕生
(中略)
新村名之儀に付上申
明治二十一年法律第一号を以て町村制御発布相成候処、当前田野目村外拾五ケ村、村々に於て戸口僅少、区域狭少にして独立自治に耐ゆる能はざるに付、右十六ケ村合併、新村造成、十六合村と相称して度旨、客年九月十九日を以て各村連署出願罷在候処、今般県令第十八合を以て新町村の区域名称御定め相成り、前田野目村外十五ケ村合併、新村名十六合(じゅうろくごう)村と致し候得共、前出願之通り十六合(いざあい)村に相称し度旨、申出の条御引直し相成度此の段上申候也
右の正式上申書に依り合併する新村名は十六合村と確定された訳であるが(後略)』
資料3「荘内地名切絵図」P27~28
『11 いざあい 十六合 余目町・立川町 角川(※)に、「反吉(そりよし)・新田目・大真木・京島・新殿新田(とのもしんでん)・南野新田・福島・前田野目・本小野方・吉方・中野・南興野・西袋・桑田・千本杉の十六?村が合併して設立。中略。村名は合併の十六?村の和合を願ってつけられた。」とある。
市町村等共同体の統合整理は常に行われ、地名もその都度更新されている。まったく新しく命名されることもあるが、旧名の一字ずつを取ったり、十六合のように数を示すこともある。
(中略)
十六合は、構成要素がもっとも多い例である。これはいざよい・十六夜といった古語を利用してうまく読ませている。この地方にも文字のある人がいた証拠で、この気の利いた人がいなければ、じゅうろくごう村と、いたって生硬で重苦しい呼び名であったろう。(後略)』
(※)角川 角川日本地名大辞典6山形県
なお、「いざよい橋」の所在地である庄内町立図書館では、より詳しい資料を所蔵している可能性があるため、連絡先も紹介。
庄内町立図書館 〒999-7781 山形県東田川郡庄内町余目字三人谷地97
電話0234-43-3039 FAX0234-43-4762
e-mail tosho@town.shonai.yamagata.jp
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
国交省が公開している全国道路施設点検データベースにて、「十六夜橋」として登録されている橋が庄内町にあることが分かった。
庄内町HPでも確認。
現地を調査したところ「ひらがな表記(いざよいはし)」「河川名(京島排水路)」「竣工年月(昭和四十六年十二月)」のみ。漢字表記の銘板は無かった。Googleストリートビューでは2014年時点なし。
- NDC
- 参考資料
-
- 安彦好重/著. 山形県の地名 その語源をたずねて . 高陽堂書店, 197811.
- 十六合地区総合振興協議会/編 . 十六合史. 十六合地区総合振興協議会, 198801.
- 大沼浩/著. 荘内地名切絵図. 大沼浩, 198507.
- ゼンリン住宅地図 庄内町 . ゼンリン, 202401.
- 広報しょうない. 庄内町, 20200201(NO.350)、20200301(NO.352).
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000364507