レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2025/07/20
- 登録日時
- 2025/08/11 00:30
- 更新日時
- 2025/08/30 12:04
- 管理番号
- 6000076022
- 質問
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未解決
キリスト教伝来以前のヨーロッパの神話に出てくる神々についてわかる資料はあるか。現在のイタリアにあたる地域とドイツにあたる地域で、それぞれ軍神がマルスとテュールという名だったと聞いたことがある。この2つの地域の主神の名と、現在のフランスにあたる地域の軍神・主神の名を知りたい。すぐに借りられるもので、できれば読みやすいものを希望。
- 回答
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利用者の求める内容が明確に書かれた資料は発見できず。下記の資料を案内した。
- 回答プロセス
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神話(164)の書架および関連の書架を探すが、イタリア・フランス・ドイツの神話を特に扱った資料は発見できず。
『全部わかる世界の神々と神話』(成美堂出版)
第1章~第3章に、南ヨーロッパ・北ヨーロッパ・西ヨーロッパの神々と神話の項目があり。
p55(南ヨーロッパ)に「ギリシア神話とローマ神話の神々」の表があり。全能の神ユピテルと戦い・農業の神マルスの記載あり。
p64に「最高神オーディンとヴァルハラ宮殿」、p72「戦争ラグナロク」にオーディン・トール・テュール等の名があり(いずれも北ヨーロッパ)また西ヨーロッパに関してはケルト神話が取り上げられており、p81には現在のフランスにあたる地域を含む地図とともに、ケルト人がドナウ川流域からヨーロッパ全土に移動した等の記載があり。しかし主神や軍神の明確な記載は発見できず。
『世界の神々100 ちくま新書』(筑摩書房)
神の職能別に世界各地の主神や戦神・英雄神、豊穣神等の紹介があり。北欧の神として主神オーディン、戦神トールの、ケルトの神として主神ダグダ、戦神モリーガンの項目があり。ローマ神話については記載なし。
『北欧のロマン ゲルマン神話』(大修館書店)
p3のまえがきには、主神オーディン、雷神トール、ゲルマン族に軍神として広く崇拝されたテュールの名がそれぞれ英語の水曜日・木曜日・火曜日の名に反映されている等の記載があり。
『ラルース世界の神々・神話百科 ヴィジュアル版』(原書房)
第1章「ギリシア・ローマ神話」p19-24「オリュムポスの王ゼウス/ユピテル」のp23に、ユピテルについてローマ・パンテオンの偉大な神で最高神ゼウスと同一視される等の記載があり。
p41-44「戦争の神アレス/マルス」のp41にはローマの神マルスとアレスが混同される等の記載があり。また第10章「ケルト神話」p492-495では、ガリア(現在のフランス全土とスイス・イタリアの一部)には伝承・文書は直接的なかたちでは残っておらず、ガリアの神々については断片的なことしかわかっていないとした上で、ローマの神と同一視されたケルトの神に言及する文献があること、テウタテス・タラニス・エススがガリアの三大神であること等の記載があり。
p496-498「ダグザ」には、アイルランドの神ダグザ(ダグダ)はガリアでタラニスと同一視されたユピテルに相当との記載があるほか、戦争の女神モリーガンの恋人ともあり。
p499-500「戦士テウタテス」には、テウタテスは戦神でときにマルスやメルクリウスに比定されるとの記載があり。
p500「雷神タラニス」には、ガリア等でのタラニス崇拝について言及があり。
第11章「北欧・中央神話」には、p531に「北方の神々」の項目があり、それぞれの機能・役割について、オーディンは魔術の知識と技術的熟練、テュールは戦争と正義、トールは戦争と雷鳴との記載があり。
p534-537に「ワタリガラスを従えた神オーディン」、p538-541に「大鎚をもつ神トール」の項目があるほか、p545の「テュール(ティール)」の項目には、戦争に際しては人々ははじめに彼に加護を祈ったとの記載があり。
また『ローマ宗教文化事典』(原書房)『北欧・ゲルマン神話シンボル事典』(大修館書店)『ケルト文化事典』(大修館書店)には、それぞれの神話の項目ごとの解説があるが、利用者は神々の関係性をまとめて見られるものを希望とのことで、今回はご案内せず。
このほか、ローマ神話・ゲルマン神話・ケルト神話のいずれかを扱っているが、主神・軍神について記載のなかった資料は下記。
『世界の神話英雄事典』(河出書房新社)
第二章「ローマ」には、ローマは神話を神話として残さず、神話は伝説や歴史に姿を変えたとの記載があり、建国期の王たち(トロイの英雄アエネアス、ローマを建国するロムルスとレムス)や共和政時代の英雄たちを取り上げている。
第四章「北欧・ゲルマン」には、ヨーロッパ神話における英雄としてジークフリートやカルル大帝(シャルルマーニュ)の騎士であるローランの名が挙げられ、p120にはゲルマン世界は北欧・ドイツ・フランク(9世紀以降のフランス)に分かれ、シャルルマーニュ・サイクルの武勲詩はゲルマン神話に属するとみなされるとの記載があり。
第五章「ケルト」には、この章で扱うケルト神話は中世キリスト教修道院のアイルランド語・ウェールズ語写本に収められたもので、大陸のケルト語話者の宗教体系は地名・碑文や考古学的証拠、ギリシア・ローマの古典著述家による第二次文献が存在するのみとの記載があり。p143-144「ダグダ」には父神ダグダと戦いの女神モリーガンへの言及があり。
『世界の神話 岩波ジュニア新書』(岩波書店)
ケルトの神話・北欧の神話を扱っているほか、英語の月名とローマのユリウス暦についてのコラムに戦争の神マルスの名があるが、それぞれの神々の役割への言及は発見できず。
なお、下記の資料には、ケルト神話全体に関する解説等は発見できなかった。
『ケルト歴史地図』(東京書籍)
『フランス文化事典』(丸善出版)
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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神話雑学研究会 編著. 全部わかる世界の神々と神話. 成美堂出版, 2022.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032388178 , ISBN 978-4-415-33160-7 -
沖田瑞穂 著. 世界の神々100. 筑摩書房, 2024. (ちくま新書 ; 1774)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033235782 , ISBN 978-4-480-07600-7 -
ドナルド・A・マッケンジー著 ; 東浦義雄, 竹村恵都子編訳. 北欧のロマン : ゲルマン神話. 大修館書店, 1997.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000795377827840 , ISBN 4469244198 -
フェルナン・コント 著 , 蔵持不三也 訳. ラルース世界の神々・神話百科 : ヴィジュアル版. 原書房, 2006.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008392915 , ISBN 4-562-04041-6 -
レスリー・アドキンズ, ロイ・A・アドキンズ 著 , 前田耕作 監修. ローマ宗教文化事典. 原書房, 2019.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I029951898 , ISBN 978-4-562-05604-0 -
ロベール=ジャック・ティボー 著 , 金光仁三郎 訳. 北欧・ゲルマン神話シンボル事典. 大修館書店, 2021.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I031605001 , ISBN 978-4-469-01290-3 -
ジャン・マルカル 著 , 金光仁三郎, 渡邉浩司 訳. ケルト文化事典. 大修館書店, 2002.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003672793 , ISBN 4-469-01272-6
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神話雑学研究会 編著. 全部わかる世界の神々と神話. 成美堂出版, 2022.
- キーワード
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- 神話(シンワ)
- ヨーロッパ(ヨーロッパ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000373048