レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年10月08日
- 登録日時
- 2024/10/08 16:34
- 更新日時
- 2025/03/30 10:09
- 管理番号
- 桜ー1-00037
- 質問
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解決
中世ヨーロッパの歴史、特に食文化と言語について載っている本を探している。
①食生活について
当時主食として食べられていたもの、その時の市民の生活レベル(南米からジャガイモが入ってきたその前後くらいの時期で、中世後期か、大航海時代以降近世の頃)が分かる資料
②言語について
イギリス、フランス、イタリア等現在別の言語を使っている地域について、これらの言語が人の流れ(特に北~南へ)によってもたらされたものかどうかがわかる資料
- 回答
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以下の資料を提供した。
①中世ヨーロッパ(ジャガイモ伝播前後)の主食、またその時の農民の生活レベル
・『食で読むヨーロッパ史2500年』遠藤雅司/著 山川出版社 2021年
・『図解 食の歴史』高平鳴海/[他]著 新紀元社 2012年
②ヨーロッパ諸国の公用語の違いが、人の移動によってもたらされたものかどうか
・『ヨーロッパの言語』アントワーヌ・メイエ/著 西山教行/訳 岩波書店 2017年
・『多言語世界ヨーロッパ』
クロード・トリュショ/著 西山教行/訳 國枝孝弘/訳 平松尚子/訳 大修館書店 2019年
- 回答プロセス
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<食生活について>
○『食で読むヨーロッパ史2500年』遠藤雅司/著 山川出版社 2021年
・P114 16世紀のヨーロッパの食卓について説明はあるものの、主食について詳細に記述されてはいない。
イタリアでは貴族が肉を、農民が野菜を食していたという記述あり。
・P116 フランスの食生活について記述あり。「ライ麦、小麦、オート麦をひいていた」という記述があり、
主食は「パン」であると推測できる。
・P160 フランスのジャガイモ政策について記載あり。 同ページに「飢饉によってパンの価格が高騰し…(中略)」
とあるのでそれ以前の主食はやはり「パン」であったと推測できる。
○『図解 食の歴史』高平鳴海(他)/著 新紀元社 2012年
・P142 「中世のパン事情」
中世ヨーロッパのパンを中心とした食生活についての記述あり。
コラム欄に「節制のため農民はたまにしかパンを焼かない」「まずいパンしか食べられなかった」といった
農民の生活レベルに触れた記述もある。
×『ジャガイモの歴史』アンドルー・F.スミス/著 竹田円/訳 原書房 2014年
ジャガイモがヨーロッパに入ってきた経緯などは書かれているが、そのころの主食について論じたものではない。
×『食の500年史』ジェフリー・M.ピルチャー/著 伊藤茂/訳 NTT出版 2011年
同じくジャガイモがヨーロッパに入ってきた経緯は書かれている。
×『図解 世界史を変えた50の食物』ビル・プライス/著 井上廣美/訳 原書房 2015年
P110 ジャガイモの伝播について記述あり。ただジャガイモの歴史について書いているだけなので回答としては不適切。
×『食物の世界地図』
ジル・フュメイ/著 ピエール・ラファール/著 土居佳代子/訳 柊風舎 2021年
三大穀物についての記述あり。ただしその起源などを説明するにとどまる。
<言語について>
○『ヨーロッパの言語』アントワーヌ・メイエ/著 西山教行/訳 岩波書店 2017年
語族、語派、言語と人種など、言語の起こりからその差異について書かれている。
・P31 第2章 印欧諸語の伝播
・P32 「インドのアーリア諸語やイラン語、ギリシア語、ラテン語、ケルト語、ゲルマン語、スラヴ語などの
最古の文献を調べてみれば、これらの言語は結局のところ、ただひとつの言語がさまざまな形態を
とったものであることが一目でわかる(抜粋)」とあり、それは「印欧(インド・ヨーロッパ)語族」であると記述あり。
ただし、ヨーロッパ諸言語の中にはこのグループに属さない言語が存在するとも記述がある。インド・ヨーロッパ語族
の代表的なものには、ヒッタイト、アーリア人(インド)、アカイア人(ギリシャ人)などがあり、紀元前2000年中ごろに
アジアと地中海東部に進出したことがわかっている。
この語族にはケルト語族というのも存在しており、紀元前500年までに帝国を樹立していた。
このような記述から、ヨーロッパ諸語の大元のほとんどは「インド・ヨーロッパ語族」であり、紀元前の大規模な
民族移動によって伝播したと考えられる。
・P39 「第3章 ヨーロッパの印欧諸語」
インド・ヨーロッパ語族を語源とする言語のうち、各語派(ケルト語派、ロマンス語派(新ラテン語派)、ゲルマン語派、
アルバニア語派、バルト語派、スラヴ語派、ギリシア語派、アルメニア語派、インド=イラン語派)の特徴や現代の
どの言語の語源となっているかなどの解説。
・P265 「第17章 ヨーロッパ西部における文語の確立」
この章では、ヨーロッパ西部主要国での「文語としての言語の確立」について書かれており、代表言語としてフランス語を挙げている。「ヨーロッパ西部では(中略)国語はまず世俗的要求のために用いられた」と記載があり、続けて、現存するフランス語の文書の
なかで最古のものは「ストラスブールの宣誓(842年)」であり、これは政治的要求によって出されたものであることから、「民衆に向けて書かれるべきもの」としてフランス語が使われていったという趣旨のことが書かれている。
また「フランス語に当てはまることは、ヨーロッパ西部のあらゆる言語に関しても、その時代はさまざまに異なるものの、あてはまる(抜粋)」とあり、その他の言語も時期などは異なるものの似たような過程で定着していったと読み取れる。
○『多言語世界ヨーロッパ』
クロード・トリュショ/著 西山教行/訳 國枝孝弘/訳 平松尚子/訳 大修館書店 2019年
・P4 「第1章 始まり:語族の形成」
「民族移動の言語への影響を認めることができる最初の例は、古代ギリシア人の祖先であるアカイア人やドーリア人の移動である」
と記述あり。その後も「ケルト人の移動」「古代ローマ人の祖先」の移動による「ギリシア語」「ラテン語」「ケルト諸語(ゲール語など)」
の定着を記述している。①で解説している「インド・ヨーロッパ語族の移動」と同様の趣旨である。
同章の2節「帝国の諸言語」では、ギリシア語、ラテン語の普及について記述している。
・P11 「第2章 民族、言語、土地」の「ヨーロッパにおける言語分化のはじまり」ではそれぞれの言語の
「定着」「確立」について論じている。(主にドイツ語・フランス語の確立について記述あり)
×『世界の言語と国のハンドブック』下宮忠雄/編著 大学書林 2000年
辞書に近い内容。
×『言語学大事典セレクション ヨーロッパの言語』亀井孝/[他]編著 三省堂 1998年
同じく辞書に近い内容。
×『世界言語文化図鑑』
バーナード・コムリー/編 スティーヴン・マシューズ/編 マリア・ポリンスキー/編 片田房/訳 東洋書林 1999年
言語の分類などについて解説しているが各言語の特徴や文法を解説するにとどまっている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 10版)
- 言語史.事情.言語政策 (802 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- ヨーロッパ
- 中世
- 食文化
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000356518