レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月13日
- 登録日時
- 2017/03/25 13:47
- 更新日時
- 2017/03/26 09:45
- 管理番号
- 千県中千葉-2016-9
- 質問
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解決
済州島から千葉県に出稼ぎに来た海女について
ア 戦前、戦争中に済州島から千葉県に出稼ぎに来た海女について、人数のデータはありますか。おそらく彼女らは漁業組合に登録していたと思われます。
イ 地元の新聞やその他で、出稼ぎ海女について記載された資料はありますか。
- 回答
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ア 千葉県に限定した人数のデータが掲載されている資料が1件ありました。
【資料1】『海を越える済州島の海女 海の資源をめぐる女のたたかい』(李 善愛著 明石書店 2001)p34に「1930年代、済州島から千葉県に出稼ぎに来ていた海女は66人」と記載されていました。
イ 地元の新聞やその他で、の出稼ぎ海女について記載された資料はありますか。
<図書>
【資料1】『海を越える済州島の海女 海の資源をめぐる女のたたかい』(李善愛著 明石書店 2001)
近代・済州島海女の韓国本土及び日本における生活の実態を明らかにし、彼女らの移動と定着の歴史的過程の分析を行っている。実際に、出稼ぎ先の海女の事例が多く記載されている。
p184-191 6.その他の地域―事例による比較(1)房総半島
【資料2】『海を渡った朝鮮人海女 房総のチャムスを訪ねて』(金栄著 新宿書房 1988)
内容:和田浦―チャムスの〝親分〟たち、金谷―地元漁民との対立、竹岡―ダイバーたちに荒らされる海、保田―〝天才海女〟の半生、千倉―サトさんがいた海、天津―二人のチャムス、勝浦―図太くしたたかに生きて、チャムスの歴史と出稼ぎの要因
【資料3】『海の彼方の国へ 日本をめざす韓国・済州島の女たち』(呉 善花著 PHP研究所 2002)
p113-161「第4章 日本の海で潜る済州島の海女」*房総半島へ出稼ぎに来た海女に限定した記述は
ない。
<新聞記事>
【資料4】「荒海に幸求め 房総の朝鮮人海女 上・下」(『千葉日報』1995年9月30日 p18、1995年10月1日 p18)
【資料5】「かけ橋 オモニたちの海 1~5」(『毎日新聞(千葉版)』1995年6月26日 p22、6月27日 p18、6月28日 p22、6月29日 p22、6月30日 p26)
【資料6】「日本に生きる韓国人海女さんたち [留学生の李さんが発表 千葉大で日本民族学会](『毎日新聞』(千葉版)1995年10月16日 p22)
- 回答プロセス
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1所蔵検索
1-1「件名:海人」*「書誌種別:図書郷土」
【資料2】
【資料7】『房総の海女・海士 房総の漁撈習俗調査報告書』(房総の漁撈習俗調査団/編
千葉県教育委員会 1981)
【資料8】『潜水労働者に関する調査 資料』(千葉県学務部社会課 1931)
潜水労働者の全国的分布状況及び千葉県内分布状況(町村別・字別)が記載されている。
【資料9】『海女 民俗選書』(瀬川 清子/著 古今書院 1955)
P133-155 昭和13年農林省水産局漁政課の徳久三種氏が海士・海女の所在地及びその数を地方に照会して得た報告が採録されている。(各県別・郡別・町村別・字別・男女別の数値)
1-2「件名:済州島」
【資料1】【資料3】
1―3 県史、市町村市史にあたる
【資料10】『千葉県安房郡誌』(千葉県安房郡教育会編 千秋社 1991)
P253-302 水産業、安房郡水産会・漁業組合
1-4千葉県関係雑誌・新聞記事(「菜の花ライブラリー」キーワード:海女)
【資料4】【資料5】【資料6】
2国立国会図書館サーチ キーワード:海女*済州島
【資料11】枡田一二著「済州島海女の地誌学的研究」『大塚地理学会論文集 第2輯下』(古今書院 1934)
国立国会図書館デジタルコレクション図書館送信参加館公開http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1210204
3他館所蔵文献の紹介
【資料12】桝田一二著「済州島の地理学的研究」『桝田一二地理学論文集(弘詢社 1976)
所蔵館:国会図書館、徳島県立図書館、都立多摩図書館、静岡県立中央図書館
【資料13】江口保孝著「済州島出稼海女」(『朝鮮彙報』大正4年(1915)5月号)
所蔵館:国会図書館(雑誌)、岩手県立図書館(図書)
【資料14】「特集 済州島の海女文化」(『韓国の文化と芸術』21巻2号(2014夏))
【資料15】許榮善著「海女の宿命 済州の女たちの強靭な生き方」(『韓国の文化と芸術』18巻2号(2011夏))
所蔵館:国会図書館、アジア経済研究所図書館、千葉大学附属図書館所蔵
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会.家庭生活の習俗 (384 9版)
- 水産経済.行政.経営 (661 9版)
- 水産業および漁業史.事情 (662 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『海を越える済州島の海女 海の資源をめぐる女のたたかい』(李 善愛著 明石書店 2001)(2101310434)
- 【資料2】『海を渡った朝鮮人海女 房総のチャムスを訪ねて』(金栄著 新宿書房 1988)(9200324691)
- 【資料3】『海の彼方の国へ 日本をめざす韓国・済州島の女たち』(呉 善花著 PHP研究所 2002)(2101453061)
- 【資料4】「荒海に幸求め 房総の朝鮮人海女 上・下」(『千葉日報』1995年9月30日 p18、1995年10月1日 p18)
- 【資料5】「かけ橋 オモニたちの海 1~5」(『毎日新聞(千葉版)』1995年6月26日 p22、6月27日 p18、6月28日 p22、6月29日 p22、6月30日 p26)
- 【資料6】「日本に生きる韓国人海女さんたち [留学生の李さんが発表 千葉大で日本民族学会](『毎日新聞』(千葉版)1995年10月16日 p22)
- キーワード
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- 海女
- 済州島
- 漁業-千葉県
- 海人
- 朝鮮人(日本人在留)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000212683