鬼怒川水力電氣の第一期工事の送電線経路について、記述が確認できた資料は以下のとおりです。
■国立国会図書館デジタルコレクション資料
・『工學會誌 第375巻』(工学会/編、発行 1914)【図書館・個人送信限定】
URL:
https://dl.ndl.go.jp/pid/1528393(2024.3.27確認)
12-24コマ「鬼怒川水力電氣工事報告」(吉村惠吉/著)の「○準備工事 二、原動力送電線路」の項に、送電線を通した地名及び距離について記載があります。(17コマ)
また、25コマには下瀧発電所の写真(キャプションは「下瀧發電所(鬼怒川水力電氣株式会社)」)があり、26コマ~56コマには、工事関連のものと思われる図面が掲載されています。
■当館所蔵資料について
当館所蔵資料で記述があった資料は以下のとおりです。
・『鬼怒川水力電気株式会社』(小田急沿革史編纂委員会/編 小田急電鉄 1952)
当資料は『小田急25年史』(小田急沿革史編纂委員会/編 小田急電鉄 1952)【当館未所蔵】から、「鬼怒川水力電気株式会社」の項目だけを複製したものです。
p.351「第二章 建設時代 第一節 第一期工事 工事の準備」の項に、送電線の距離及び変電所を設置した地名の記載があります。
その他、以下の資料もお調べしました。第一期工事における送電線について記載は確認できませんでしたが、下瀧発電所及び発電事業に関する記載がありますので、参考までにご紹介します。
・『鬼怒川水力電気株式会社事業報告書 大正3年』(鬼怒川水力電気/編、発行 1914)
・『鬼怒川水力電氣案内圖』(藤田喜志能/著、発行 1912)
・『今市史談 復刊第5号』(今市史談会/編、発行 1996)
・『鬼怒川小貝川 自然文化歴史』(鬼怒川・小貝川読本編纂会議、編集委員会/編 鬼怒川・小貝川サミット会議 1993)
・『鬼怒川小貝川 水と暮らし』(鬼怒川・小貝川流域を語る会「水利用読本」編纂会議/編 高田印刷 2002)
・『とちぎの土木遺産』(土木学会関東支部栃木会/編、発行 2003)
・『明治工業史 5 電氣編』(日本工学会/編 原書房 1995)