レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年12月01日
- 登録日時
- 2024/09/01 12:19
- 更新日時
- 2024/09/21 12:07
- 管理番号
- 遠野-2012-01
- 質問
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解決
遠野にあった水力発電についてどんな内容でもいいから調べたい。
- 回答
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遠野の水力発電について書かれている資料として下記の資料を紹介した。
「遠野市史 第三巻」(遠野市史編修委員会 万葉堂書店 1976)
「遠野市の歴史 岩手県市町村地域史シリーズ10」(鈴木 久介 熊谷印刷出版部 1993)
「遠野町誌」(遠野郷土研究会 遠野町 1953)
「上閉伊郡志、下閉伊郡志 全」(県教育会上閉伊郡部会/編 , 県教育会下閉伊郡部会/編 名著出版 1972)
- 回答プロセス
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<所蔵資料からの調査>
遠野市の昔の商業関係が記載されている資料を中心に調査
「遠野市史 第三巻」p649~p650より
『遠野でも明治四十三年(一九一〇年)に佐々木勇吉、三浦松兵衛、仙台喜右衛門、村上順吉、柳田豊治らが発起人になって、資本金五万円の遠野水力電気株式会社を設立した。(中略)発電所は、遠野町栃洞地内来内川左岸に設置されたが、発電機はきわめて小さいものであった。水路は今の来内ダム付近に取り入れ口を造り、そこから水をひいて発電所の上まで導き、そこから落下させて発電水車機を回転させる仕組みであった。明治四十五年五月に起工し、大正二年(一九一三年)四月に完工した。(中略)ところで、遠野水力電気会社は最初のしばらくの間は好評であったが、電燈は明るくて経済的だとわかると、五円の取り付け料を苦面(※原文ママ)して、我も我もと点燈の申し込みをした。だが、発電機には限度があり、たちまち電力不足になった。(中略)大正九年盛岡電気工業株式会社と合併して局を結んだ。』
「遠野市の歴史」p121より
『明治四十三年(一九一〇)、遠野水力電気株式会社が設立され、大正二年(一九一三)に、来内川上流に建設した発電所によって、初めて電灯がともったのである。その後、電力需要が増加したために、大正九年(一九二〇)に盛岡電気工事株式会社(※原文ママ)と合併したのであった。』
「遠野町誌」、「上閉伊郡志、下閉伊郡志」にも水力発電についての記述がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 発電 (543 8版)
- 東北地方 (212 8版)
- 参考資料
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編修: 遠野市史編集委員会. 遠野市史 第3巻. 万葉堂書店, 1976.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001229744 -
鈴木久介 著 , 岩手県文化財愛護協会 編. 遠野市の歴史. 熊谷印刷出版部, 1993. (岩手県市町村地域史シリーズ ; 10)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002272336 , ISBN 4-87720-149-1 -
遠野郷土研究会 編. 遠野町誌. 遠野町, 1953.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001215156 -
県教育会上閉伊郡部会/編 , 県教育会下閉伊郡部会/編. 上閉伊郡誌. 名著出版, 1972-12.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I12111000000616898
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編修: 遠野市史編集委員会. 遠野市史 第3巻. 万葉堂書店, 1976.
- キーワード
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- 水力発電
- 遠野市 -- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000355013