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レファレンス事例詳細

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事例作成日
20200718
登録日時
2021/11/15 00:30
更新日時
2022/03/02 11:24
提供館
福岡県立図書館 (2110014)
管理番号
福参-1179
質問

解決

福島の原発事故で問題となった「トリチウム水」は、自然界にも存在する。
自然界に存在するトリチウムはどのようにして作られるか知りたい。
回答
◆参考資料1『放射化学の事典』
p214「トリチウム(三重水素)?H tritium」の項目あり 
「(前略)環境中に存在しているトリチウムの主な発生源には以下のものがある。(1)宇宙線で生成した中性子と大気中の窒素や酸素の核反応により生成する天然トリチウム。天然トリチウムの生成と壊変は地球全体では平衡状態にあり、地球上の存在量は1~1.3EBqと推定されている。主に成層圏下部で生成した原子状のトリチウムは、速やかに安定な化学形(主に水)に変化してやがて対流圏に移行する。最終的には地表の水循環に組み込まれ、雨、水蒸気、河川水、湖水、海水、地下水などに分布する。一部は光合成で植物に取り込まれ食物連鎖に組み込まれる。」
の記述あり。

◆参考資料2『元素大百科事典』
p125
「9.5.3トリチウム」の項目あり
「トリチウムは1934年にラザフォード(Ernest Rutherford,1871~1937)が初めて合成した。β崩壊するトリチウム原子核は、大気高層で宇宙線の中性子が窒素原子核と反応して生まれる。(反応式略)
トリチウムは雨に混じって地表に落ち、HTOの形で循環する。とはいえ自然界のトリチウムはたいへん少なく、水素原子の総数10の18乗個あたり1個にすぎない。(中略)トリチウムには平和利用もあり、有機化合物をトリチウムでラベルした化合物は、化学反応メカニズムの研究に使える。」
の記述あり。
※一部、乗入力ができないため「10の18乗」と表記を変更した。

◆参考資料3『図解身近にあふれる「放射線」が3時間でわかる本』
p178
「12 放射線の害は人工か天然かで変わるの?」の項目あり。
「(中略)◎原子核が放射線を出す性質に「天然・人工」の違いはない」(中略)
「たとえば、水素3(トリチウム)という放射性核種は、天然では宇宙線が空気にぶつかってでき、人工では核兵器の爆発や原発の運転でできていますが、両者の性質はまったく同じです。」
の記述あり。

◇参考URL1 電気新聞特別号「トリチウムの基本Q&A」
(https://www.denkishimbun.com/tritium_qa/index.html 2021.07.16最終確認)
監修  草間朋子・東京医療保健大学名誉教授  
     小森栄治・日本理科教育支援センター代表

「Q2 トリチウムってなに?」の項目あり。
「トリチウムは、「水素」の一種です。普通の水素との違いは、トリチウムの原子の構造が不安定なところです※3。トリチウムは、安定した物質(ヘリウム)に変化しようとする際に「放射線」を出します。安定すれば、それ以上は放射線を出しません※4。
トリチウムは原子力発電所などで人工的に生まれるものばかりではありません。自然に発生した天然のトリチウムも存在します。宇宙から降り注ぐ宇宙線(宇宙空間を飛び交う高エネルギーの放射線)が大気に衝突することで、天然のトリチウムが生まれます=図3参照。トリチウムは水として、水蒸気や雨水、海水、水道水、河川水の中に広く存在しています。わたしたちが毎日、口にしている飲料水や食べ物にもトリチウムは含まれています。人間の体の中にもトリチウムが取り込まれているのです。」
の掲載あり。

注記については以下の記載があった。
「※3 水素の種類は、普通の水素、重水素、三重水素(トリチウム)の3つです。トリチウムは、原子の中心にある「原子核」を構成する「中性子」の数が多いため、不安定な状態になっています=図2参照。」
「※4 放射性物質が放射線を出す能力はだんだん減っていきます。半分になるまでにかかる時期を「半減期」といいます。半減期は放射性物質の種類によって異なり、トリチウムの場合は12.3年です。」
「図2 普通の水素との違いは「中性子」の数です」の記載があり、「普通の水素」「重水素」「三重水素(トリチウム)」の図がある。
「図3 宇宙線によって天然のトリチウムが生まれています」「手のひら(10×10センチ)で1秒間に20個ほど発生」の記載があり、図がある。

◇参考URL2 経済産業省 資源エネルギー庁
「安全・安心を第一に取り組む、福島の“汚染水”対策②「トリチウム」とはいったい何?」
(https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/osensuitaisaku02.html 2021.07.16最終確認)

「トリチウムってどうやってできるの?~自然界にもたくさん存在」の項目あり。
「トリチウムは、宇宙空間から地球へ常に降りそそいでいる「宇宙線」と呼ばれる放射線と、地球上の大気がまじわることで、自然に発生します。そのため、酸素と結びついた「トリチウム水」のかたちで川や海などに存在しています。雨水や水道水、大気中の水蒸気にも含まれており、富士山周辺における地下水の年代測定にも活用されています。また、人の体内の水分量と、日本の水道水や大気中に存在するトリチウムの量から試算すると、水道水などを通じてトリチウムを摂取することで、人体内にも数10ベクレルほどのトリチウムが存在していると言えます。(中略)自然界では、1年あたり約7京ベクレル(Bq、放射性物質の量をあらわす単位)のトリチウムが生成されており、自然界に存在するトリチウムの量は、約100~130京ベクレルと見られています。」
の掲載あり。「普通の水(H2O)の水分子」と「トリチウム水(HTO)の水分子」の図あり。
回答プロセス
①事典類で調べる。
自館所蔵資料より「放射線」「元素」関連の資料を確認。
参考資料1-3が見つかる。

②インターネットで調べる。
キーワード「トリチウム」でインターネット検索。
参考URL1-2が見つかる。
事前調査事項
NDC
  • 物理化学.理論化学 (431 10版)
参考資料
  • 1 放射化学の事典 日本放射化学会/編集 朝倉書店 2015.9 431/59R/10 p.214
  • 2 元素大百科事典 Per Enghag/[著] 朝倉書店 2007.11 431/11R/20 p.125
  • 3 図解身近にあふれる「放射線」が3時間でわかる本 児玉 一八/著 明日香出版社 2020.2 539/6/47 p.178
  • 1 電気新聞特別号「トリチウムの基本Q&A」 https://www.denkishimbun.com/tritium_qa/index.html 2021.07.16最終確認
  • 2 経済産業省 資源エネルギー庁 「安全・安心を第一に取り組む、福島の“汚染水”対策②「トリチウム」とはいったい何?」 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/osensuitaisaku02.html 2021.07.16最終確認
キーワード
  • 元素 トリチウム
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
その他
質問者区分
社会人
登録番号
1000307630
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000307630 コピーしました。
アクセス数 3161
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