レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2024/03/05 14:03
- 更新日時
- 2024/07/10 10:58
- 管理番号
- 1006
- 質問
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昭和15年11月4日の京都日出新聞に掲載されている「勇士と愛馬の奇遇」「功労軍馬の勲に輝く京都動物園の松風号」について、どのような手柄を立てたか知りたい。
- 回答
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京都日出新聞昭和15年11月4日、3面に「勇士と愛馬の奇遇」を確認しました。
「満州事変當時松風號は長堀中□(読み取れず)長の乗馬で私は上等兵でしたが、松風は走ること飛ぶこと等の馬術では軍馬第一の優秀馬でした。(後略)」とあります。
『大東亜建設博覧会大観』朝日新聞社 編 朝日新聞社 1940( https://dl.ndl.go.jp/pid/1686440/1/81 )
お尋ねの「松風」と異なるかもしれませんが「殊勲軍馬」に「乙甲章「松風號」」の記載があります(p.65(81コマ))。
こちらの資料は、国立国会図書館の「図書館・個人送信資料」となっています。
『軍馬の戦争 戦場を駆けた日本軍馬と兵士の物語』土井 全二郎/著 光人社 2012
目次より「松風号」の確認はできませんでした。なお軍馬、軍犬、軍鶏の表彰規定について「「戦時事変に限って抜群の功績があった」ものには軍人の金鵄勲章に当たる甲功章、「戦時事変や平素の演習で功績優秀なる」ものには旭日章に当たる乙功章、「永い間(軍務に)に服役して然も能力の落ちないもので功績顕著なる」ものは瑞宝章に当たる丙功章。」(p.212)とあります。
『日本馬政史 続 第1』神翁顕彰会 1963
「功労軍馬の表彰」(p.743)がありますが、軍馬の具体的な名前の記載はありませんでした。
表彰は昭和17年4月までで「甲功章 三八四 乙功章 八三二 丙功章 三〇〇 計一、五一六頭」とあります。
以下がそのほか調査した資料です。
『日本陸海軍事典』原 剛/編 新人物往来社 1997
『馬の文化叢書 5 近代 馬と日本史4』神崎 宣武/編 馬事文化財団 1994
『京都岡崎動物園の記録』滝沢晃夫/著 [滝沢晃夫] 1986
『京都市動物園80年のあゆみ』京都市動物園/編 京都市動物園 1984
※インターネット情報は令和6年6月18日確認
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 軍事施設.軍需品 (395 10版)
- 日本史 (210 10版)
- 参考資料
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朝日新聞社 編. 大東亜建設博覧会大観. 朝日新聞社, 1940.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000723893 -
土井全二郎 著. 軍馬の戦争 : 戦場を駆けた日本軍馬と兵士の物語. 光人社, 2012.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I023408963 , ISBN 978-4-7698-1517-4 -
日本馬政史 続 第1. 神翁顕彰会, 1963.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001044585
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朝日新聞社 編. 大東亜建設博覧会大観. 朝日新聞社, 1940.
- キーワード
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- 軍馬
- 日中戦争 (1937-1945)
- 京都市動物園
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000347029