レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月05日
- 登録日時
- 2012/12/01 12:58
- 更新日時
- 2012/12/01 12:58
- 管理番号
- tr261
- 質問
-
解決
明治30年頃の、栃木県の高額納税者の納税額が知りたい。とくに、貴族院互選の対象となる15名がどのくらいの資産家だったのかが知りたい。
- 回答
-
以下の資料に、記載がありました。
・『栃木県史 史料編 18.近現代(4)』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1974)
p346-358の「明治30年貴族院多額納税者議員互選名簿」という表に、県内の「直接国税総納額」の高額者が15名、姓名・住所(大字まで)・職業・生年月等とともに挙げられています。
また、p358-359には「明治37年貴族院多額納税者議員互選氏名」の一覧があり、県内で「直接国税総額」の多い順に15名の氏名・住所(大字まで)・職業・直接国税総額が挙げられています。
この「貴族院多額納税者議員互選名簿」については、「解説」のp4-5に「明治二十三年からはじまって七年おきに昭和十四年まで存在する。(略)大正十四年までは直接国税の多い順から一五名が登載されている。」とあります。よって、明治30年代の名簿の掲載は上記2点ですが、以降明治44年、大正7年、大正14年、昭和7年、昭和14年と記載があります。
なお、明治30年のものは「栃木県令達告示」から、明治37年のものは「栃木県報号外」から引用とのことです。「栃木県報」は現在の「栃木県公報」の前身です。
・『都道府県別資産家地主総覧 栃木編』(渋谷隆一/編 日本図書センター 1988)
p197-198に「栃木県多額納税者及大地主 明治三十一年九月調」の表があり、多額納税者については、納税額・住所(郡のみ)・氏名が、高額者順に15名確認できます。
なお、こちらの資料はp157-199に掲載されている『日本全国商工人名録 第二版』(鈴木喜八 関伊太郎 日本全国商工人名録発行所 1898)の一部です。
なお、当時の物価については、以下の資料が参考になります。
・『物価の文化史事典 明治・大正・昭和・平成』(甲賀忠一/編 制作部委員会/編 森永卓郎/監修 展望社 2008)
・『値段史年表 明治・大正・昭和』(週刊朝日/編 朝日新聞社 1988)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 財政 (340 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 高額納税者
- 明治
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000115172