レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/09/24
- 登録日時
- 2015/07/29 14:24
- 更新日時
- 2015/10/02 14:03
- 管理番号
- 埼熊-2015-033
- 質問
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解決
キリスト教の回心について、定義やいつ頃から使われているのか、聖人たちの体験談などがわかる本が見たい。
- 回答
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記述のあった以下の資料を紹介した。
1 参考図書(いずれも、いつ頃から使われているかについては記述なし。)
『日本国語大辞典 3』(小学館国語辞典編集部編 小学館 2001)
p215〈かい-しん 回心・廻心〉の項
「キリスト教で、宗教的思想や態度の明らかな変化を伴った信仰的成長。キリストによる罪のゆるしと、洗礼とによって起こる心の大きな転換。」
『宗教学事典』(星野英紀、池上良正編 丸善 2010)
p256-259〈回心〉の項
『キリスト教神学用語辞典』(ドナルド・K.マッキム著 神代真砂実、深井智朗訳 日本基督教団出版局 2002)
p64〈回心〉の項、p64〈回心後の経験〉の項、p64〈回心の祈り〉の項、p64〈回心のための準備〉の項、p64〈回心物語〉の項に関連の記述あり。
『岩波キリスト教辞典』(大貫隆〔ほか〕編 岩波書店 2002)
p104〈回心〉の項
『新キリスト教辞典』(宇田進〔ほか〕編 いのちのことば社出版部 1991)
p121〈かいしん 回心〉 すくいのちつじょ を見よ
p659-663〈すくいのちつじょ 救いの秩序〉
2 一般図書
(1) おもな回心
『アウグスティヌス著作集 5/1 告白録』(アウグスティヌス〔著〕 教文館 1993)
p222-227「回心の希求」 / p384-397「回心の喜び」 / p398-403「回心を遅らせているもの、転倒した意思と習慣の暴力」 / p405-407「行政官の回心物語」 / p435-438「回心、母モニカの喜び」
『アウグスティヌス『告白』 〈わたし〉を語ること…』(松崎一平著 岩波書店 2009)
『告白』についての解説書。
p171-191「第五章 友との日々─回心」
『パウロ 回心の伝道者』(木下順治著 筑摩書房 1986)
p60-64「ダマスコの大回心」パウロの回心時を描写した文章あり。
『使徒パウロ 伝道にかけた生涯』(佐竹明著 日本放送出版協会 1981)
p67-85「4 回心」
『現代宗教学 2 宗教思想と言葉』(脇本平也、柳川啓一編 東京大学出版会 1992)
p187-209「8章 神話としての回心 島田裕巳」に以下の項目あり。
1 回心体験のコンテクスト / 2 イエスの体験 / 3 パウロの回心体験 / 4 アウグスティヌスの回心体験 / 5 マニ教の善悪二元論 / 6 反マニ教としてのキリスト教 / 7 神話としての回心
『神への転換 使徒行伝と今日の回心について』(W・バークレー著 大隅啓三訳 ヨルダン社 1975)
目次に以下の項目あり。
1 新約聖書における回心 / 2 回心という転向 / 3 その変化への諸手段 / 4 回心者への要求 / 5 回心者の義務 / 6 教会の義務 / 7 今日の回心
(2) 日本人の回心
『回心記』(石原兵永著 聖書の言社 1979)
著者の回心記録。
p190-202 解説 p190「私にとって回心とは要するに、キリスト教による救いの経験である。」
『日本人の回心 日本キリスト教人物史研究』(野村耕三著 新教出版社 1976)
目次に以下の項目あり。
第1部 プロテスタント渡来期の代表的人物の回心 / 第2部 内村鑑三の弟子たちと代表的カトリック教徒の回心 / 第3部 国学、儒教、仏教、神道、犯罪、病気等の背景からの回心 / 第4部 社会的・経済的弱者の救済を意図した者の回心 / 第5部 文学者、詩人の回心 /
第6部 独自の信仰形成者の回心
『余は如何にして基督信徒となりし乎』(内村鑑三著 鈴木俊郎訳 岩波書店 1958)
内村鑑三が自身の回心について著したもの。
(3) 宗教学の資料から
『宗教的経験の諸相 上』(W.ジェイムズ著 桝田啓三郎訳 岩波書店 1969)
p287-326「第9講 回心」
p327-388「第10講 回心─結び」
回心の構造や種類などについて書かれている。
『宗教現象学入門』(G.ファン・デル・レーウ〔著〕 田丸徳善訳 東京大学出版会 1979)
p241-249「神と人間─聖なる行為─ B 内的な行為 回心」
『宗教学のすすめ』(上田閑照、柳川啓一編 筑摩書房 1985)
p86-111「4 宗教意識と宗教経験 回心論再考 井上順孝・島薗進」に以下の項目あり。
1 はじめに / 2 回心についての諸研究 / 3 回心研究の新たな地平 / 4 回心と回心物語 / 5 むすび
『講座宗教学 2 信仰のはたらき』(田丸徳善〔ほか〕編 東京大学出版会 1977)
p57-118「第2章 回心論 脇本平也」に以下の項目あり。
第1節 スターバックの回心研究 / 第2節 学説史上の問題点 / 第3節 回心の機構
『新宗教とアイデンティティ 回心と癒しの宗教社会心理学』(杉山幸子著 新曜社 2004)
p57-82「4章 回心の心理学」に以下の項目あり。
4-1 回心研究の流れ / 4-2 初期宗教心理学 / 4-3 新宗教運動の社会学・社会心理学 / 4-4 日本の回心研究
3 雑誌
奥村一郎著「懺悔門(4)キリスト教の懺悔 回心の原点--愛と死」(『大法輪 69(8)』p164-169 大法輪閣 2002)
- 回答プロセス
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参考図書を〈回心〉をキーワードで調査するほか、自館目録を全項目〈回心〉で検索した結果ヒットした図書を調査した。
また、宗教学に関する資料を調査し、《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所 2014/09/24最終確認)を〈キリスト教 & 回心〉で検索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 信仰録.説教集 (194 9版)
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典 3』(小学館国語辞典編集部編 小学館 2001) , ISBN 4-09-521003-6
- 『宗教学事典』(星野英紀編 丸善 2010) , ISBN 978-4-621-08255-3
- 『キリスト教神学用語辞典』(ドナルド・K.マッキム著 日本基督教団出版局 2002) , ISBN 4-8184-0460-8
- 『岩波キリスト教辞典』(大貫隆編 岩波書店 2002) , ISBN 4-00-080202-X
- 『新キリスト教辞典』(宇田進編 いのちのことば社出版部 1991) , ISBN 4-264-01258-9
- 『アウグスティヌス著作集 5/1 告白録』(アウグスティヌス〔著〕 教文館 1993) , ISBN 4-7642-3005-4
- 『アウグスティヌス『告白』 〈わたし〉を語ること…』(松崎一平著 岩波書店 2009) , ISBN 978-4-00-028288-8
- 『パウロ 回心の伝道者』(木下順治著 筑摩書房 1986) , ISBN 4-480-84152-0
- 『使徒パウロ 伝道にかけた生涯』(佐竹明著 日本放送出版協会 1981) , ISBN 4-14-001404-0
- 『現代宗教学 2 宗教思想と言葉』(脇本平也編 東京大学出版会 1992) , ISBN 4-13-014302-6
- 『神への転換 使徒行伝と今日の回心について』(W・バークレー著 ヨルダン社 1975)
- 『回心記』(石原兵永著 聖書の言社 1979)
- 『日本人の回心 日本キリスト教人物史研究』(野村耕三著 新教出版社 1976)
- 『余は如何にして基督信徒となりし乎』(内村鑑三著 鈴木俊郎訳 岩波書店 1958)
- 『宗教的経験の諸相 上』(W.ジェイムズ著 桝田啓三郎訳 岩波書店 1969)
- 『宗教現象学入門』(G.ファン・デル・レーウ〔著〕 東京大学出版会 1979) , ISBN 4-13-012013-1
- 『宗教学のすすめ』(上田閑照編 筑摩書房 1985)
- 『講座宗教学 2 信仰のはたらき』(田丸徳善〔ほか〕編 東京大学出版会 1977) , ISBN 4-13-014088-4
- 『新宗教とアイデンティティ 回心と癒しの宗教社会心理学』(杉山幸子著 新曜社 2004) , ISBN 4-7885-0881-8
- 『大法輪 69(8)』(大法輪閣 2002)
- キーワード
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- 宗教心理学
- キリスト教-感想・説教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000177847