レファレンス事例詳細

1.「男女六人」に何があったのかについては次の資料に記載されていました。

※『佐賀県近世史料第8編1巻』の記述
　p303”傳高院様附之男女六人、勝屋采女(72歳)、同妻(69歳)、藤井兵左衛門胤重、同妻、江里口九郎右衛門信貞、同妹於六”

(1)『葉隠　新校訂全訳注　上』　菅野 覚明／訳・注・校訂　栗原 剛／訳・注・校訂　木澤 景／訳・注・校訂　菅原 令子／訳・注・校訂 講談社2017
　p459-460　聞書第二　135番　伝高院様付之男女六人追腹、現代語訳：伝高院様付きの男女六人の追腹があり。
　（※p460　「伝高院」　鍋島勝茂の長女於市のこと。伝高院は法名。出羽米沢藩二代藩主杉定勝に嫁いでいた。寛永12(1635)年に30歳で逝去。）

2.「其外四巻」については次の資料に記載がありました。

※『佐賀県近世史料第8編1巻』の記述
　p487“勝屋新右衛門利重、下村八郎右衛門茂為之養子と成、延宝7(1679)年7月15日死、法名心源宗徹、其外四巻目勘右衛門茂為之所に詳なり”

(2)『葉隠　新校訂全訳注　中』　菅野 覚明／訳・注・校訂　栗原 剛／訳・注・校訂　木澤 景／訳・注・校訂　菅原 令子／訳・注・校訂　講談社　2017
　p48　聞書第四　29番　御年寄勝屋勘右衛門(此末五郎右衛門)、関将監(御茶道後二千石)、　現代語訳：(勝茂公御代)年寄役は、勝屋勘右衛門(この末孫は五郎右衛門)、関将監(御茶道、後に二千五石)。〈注〉「勝屋勘右衛門」　勝屋茂為
　p49　五郎右衛門　勝屋茂為次女に下村利重が婿養子となった。
　→(2)の記載により、「其外四巻」は、「葉隠聞書第四」である。