レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年12月08日
- 登録日時
- 2022/12/15 11:36
- 更新日時
- 2022/12/15 11:56
- 管理番号
- いわき総合-地域700
- 質問
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解決
昭和20年頃に東京からの学童疎開の受入施設となっていた、現いわき市の施設(旅館、寺、学校)について、わかる資料があるでしょうか。
- 回答
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現いわき市における、東京からの学童疎開の受入施設関する資料は下記のとおりです。
【資料1】『いわき市史 第十巻 近代資料Ⅰ(下)』 1985
・現在のいわき市(平市、石城郡の夏井村、大野村、箕輪村、湯本町、江名町、磐崎村、植田町、勿来町、泉村、双葉郡大久村)の旅館や寺院などの宿舎が掲載。p845-849
【資料2】『福島史学研究 第51号』 平成元年6月 福島県史学会
・「福島県における東京都学童集団疎開」(野地一二)の福島県内の宿舎の中に、現いわき市の宿舎と再疎開などの状況が掲載。p8-11
付:「東京都学童集団疎開関係文献一覧」p27-28
【資料3】『学童疎開の記録 1』 大空社 1994
・第Ⅲ学部「学童集団疎開先一覧」の疎開先と学寮名/その他に 現いわき市の地名と旅館などが掲載。p450-452
付:第Ⅳ部「学童疎開文献目録」p552-581
なお、それぞれの受入施設での状況については、下記の資料に紹介されています。
【資料4】『戦争と勿来 第4集』 サ-クル「平和を語る集い」 1989
・「勿来地区における学童疎開について(龍田光司) p16-20
【資料5】『さはこ』 湯本第一小学校創立百周年記念実行委員会 1974 p18
【資料6】『松柏の絆』 松柏会 1985
・戦後40年後に刊行された、東京都中野区の啓明国民学校の湯本町での学童集団疎開の想い出記録集。
題名は受入施設であった温泉旅館「松柏館」による。
戦後も旅館と学童の交流は続き、昭和30年(1955)に松柏会を結成。
昭和43年(1968)には松柏会がNHKテレビに出演し、松柏館も取材を受けた。
- 回答プロセス
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以前にも同じような質問を受けたので、レファレンス協同データベースで過去の事例(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000113270)を調べ、資料1、4を確認。図書館システムで「学童疎開」を検索し、資料3を見つけ、その文献目録から、資料2を見つけた。資料2の文献一覧から資料5を調べ、同僚より資料6を教えてもらった。
- 事前調査事項
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『資料 東京の学童疎開』(東京都情報連絡室 平成8年)に、現いわき市の市町村名が、昭和20年の疎開先として掲載されていた。
- NDC
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- 日本史 (210)
- 教育史.事情 (372)
- 幼児.初等.中等教育 (376)
- 参考資料
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- 『いわき市史 第十巻 近代資料Ⅰ(下)』 いわき市 1985 (K-210.1-1-イ)
- 『福島史学研究 第51号』平成元年6月 福島県史学会 (K-210.0-0-フ)
- 『学童疎開の記録 1』 全国疎開学童連絡協議会 大空社 1994 (372.1-ガ-1)
- 『戦争と勿来 第4集』サ-クル「平和を語る集い」1989 (K-210.7-1-セ-4)
- 『さはこ』湯本第一小学校創立百周年記念実行委員会 1974 (K-376-ユ)
- 『松柏の絆』松柏会 1985 (K-372-シ)
- キーワード
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- 学童疎開
- 学童集団疎開
- 戦時下の教育
- 東京都
- 中野区 啓明国民学校
- 福島県 いわき市
- 湯本町
- 松柏館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 郷土
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000325793