レファレンス事例詳細

　
①まず『大日本史料』を探すが、該当年がない。
　
　
②『国史大事典』「記録」の項で、「正和四年」の記述がある記録資料をチェック。『鶴岡社務記録』があった。
　
③『鶴岡社務記録』の正和四年をチェック。
　
④災害史の本を当たる。『日本歴史災害事典』の中世の災害のｐ１３１～の最後に、参考文献がたくさん挙げられている。鎌倉大火に触れていそうな資料をチェック。
　
⑤『開発と災害』P141「鎌倉と災害」（高橋慎一郎）P143から鎌倉火災略年表あり。
正和四年の火災については『鎌倉年代記裏書』が出典とある。
そしてこれにも参考文献があるのでチェック。
　
⑥「災害より見た中世鎌倉の町」（福島金治）は県立図書館で所蔵しているので、中身確認依頼。
→正和四年の鎌倉大火については触れていないとの回答あり(３月１３日）
　
これは国会デジタルで図書館送信限定データ。鎌倉で閲覧、プリントアウト可なので本文を確認する。
　冒頭で鎌倉大火について『公衡公記』を引用している。
　
⑧『史料総覧　巻五　鎌倉時代之二』
ｐ６１０　鎌倉大火についての資料が8つ上げられているが、「西園寺家伝来秘記」以外はすべて『鶴岡社務記録』に引用されている。
『西園寺家伝来秘記』は『公衡公記』か？これは確認できず。
　
「西園寺家伝来秘記」
「園太暦」
「師守記」
「一代要記」
「皇代暦」
「隋聞私記」
「北条九代記」
「鎌倉武将執権記」
　
⑨質問者からは
神奈川県立図書館･横浜市立図書館での所蔵有無
国会図書館、デジタル化資料の有無。
の確認も求められているので、それも行う。
　
⑩東京大学史料編纂所のデータベース横断検索を「鎌倉大火」で検索。稿本だが正和四年３月８日条が見られる。
　　
⑪「Ｃｉｎｉｉ」で論文検索。