レファレンス事例詳細

●館内検索

・事前調査済資料『幻の大府飛行場と三菱四式重爆撃機「飛龍」』(大府学研究会/編 大府学研究会 2016)の参考資料として挙がっていたものを調査。

『大府ひとり散歩』(廣江安彦／著 一粒書房 2011)　
→p.191～「十二. 幻の三菱大府飛行場」に飛行場に関する記載あり。跡地についての記載は少ない。

・事前調査済資料『幻の大府飛行場と三菱四式重爆撃機「飛龍」』(大府学研究会/編 大府学研究会 2016)ｐ.48～「1.夫の著書を想う」の中で「後に編纂された大府市誌の「大府飛行場」は、殆ど夫の寄稿によるものであると自負している」と記載があった為、大府市誌を確認。

『大府市誌』
→奥付、p.532～533「二　大府飛行場」
　→跡地についての記載はなし。

・ブラウジングにて資料検索。

『大府町農業協同組合史』(大府町農業協同組合史編纂委員会／著 大府町農業協同組合 1969)
→農地利用の観点から資料確認したところp.261～戦後の土地利用として農地開拓した旨の記載あり。

『四十年史』(豊田自動織機製作所社史編集委員会／著 株式会社豊田自動織機製作所 1967)
→p.743～年表、p.761「昭和27年2月　愛知県大府市長草町に六万坪の土地買収」、p.768「昭和41年8月　長草工場の建設開始」との記載あり。

・地図架をブラウジングにて資料検索。飛行場があった場所を実際に地図で確認。

『１／５万図歴地形図 ２』熱田区・名古屋南部（現大府市含む）(人文社／制作 人文社)
［6］「昭和二十年部分修正測圖(図)」から地図に「三菱重工業知多工場」が記載。
［12］「昭和37年測量 昭和41年資料修正」から地図に「豊田自動織機」が記載。周辺は工場、障壁、石段、水田、果樹園などが見られるが詳細は不明。

『愛知県２．５万分１土地利用図集 ２』(国土地理院／著者他 1988)
［34］「鳴海」の土地利用図（（前略）昭和49年修正測量（後略））より、その辺りは「豊田自動織機工場」「中部化繊工場」などの工場地区、「中京女子大学」などの文教地区、中高層住宅地区、公園緑地、供給処理施設、その他果樹園や普通畑などに利用されている事がわかる。

※『幻の大府飛行場と三菱四式重爆撃機「飛龍」』(大府学研究会/編 大府学研究会 2016) p.5～6「三菱重工業・名古屋航空機製作所」地図参照。

・その他、当館所蔵の「三菱知多飛行場知多工場（組立工場）に関する資料」(大府学研究会によるファイル資料)を提示。
「三菱知多整備工場跡地に東海市富木島小学校開校する」(大府学研究会 昭和40年4月1日)等、参考。

●インターネット検索

・「時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」」にて、飛行場の跡地付近を確認。
(https://ktgis.net/kjmapw/)
→1959～1960年　ほぼ田畑。
→1968～1973年　豊田自動織機長草工場は確認できた。他の地域は住宅、田畑。

（ウェブ・ページ最終閲覧日2023.7.21）

『幻の大府飛行場と三菱四式重爆撃機「飛龍」』(大府学研究会/編 大府学研究会 2016)

『銃後と云う名の戦争迷路』(廣瀬治雄／著 一粒社出版部 2003)