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レファレンス協同データベース

レファレンス事例詳細

事例作成日
2019/07/18
登録日時
2020/12/23 00:30
更新日時
2020/12/23 09:20
提供館
所沢市立所沢図書館 (2310110)
管理番号
所沢柳瀬-2020-009
質問

解決

水墨画の起源が知りたい(中国での起源、日本にどう伝来したか)
回答
「水墨画は、基本的描法である破墨と潑墨の技法の完成とともに唐末~五代に成立をみた」、「日本における水墨画は、すでに天平時代の《鳥毛立女屏風》にみられるが、本格的になったのは鎌倉時代末期、中国からの禅宗の移入を機に宗・元の水墨画技法が移植されて以後のことである。」 (『世界大百科事典 14』 平凡社 2007年より抜粋)とあります。
 
下記の資料に記載があります。
 〇『日本美術史事典』 平凡社 1987年
 〇『世界大百科事典 14』 平凡社 2007年
 〇『水墨画の流れ』 塚本成雄/著 日貿出版社 1986年
 〇『水墨画と語らう』 島尾新/著 新潮社 1997年
 〇『水墨画』 矢代幸雄/著 岩波書店 1969年
 〇『日本水墨画全史』 小林忠/著 講談社 2018年
 〇『水墨美術大系 第1巻』 講談社 1978年
回答プロセス
1.所蔵資料内容確認
 〇『日本美術史事典』 平凡社 1987年
  p.480-482 「水墨画」の項に、以下の記載があります。
   p.480「水墨という用語は、中唐のはじめ大暦年間(七六六―七七九)の進士で画家でもあった劉商が、松石図について詠んだ詩の中にみられるのが最も古い。唐末五代(一〇世紀)初めの画家荊浩が《筆法記》において、「水暈墨章は我が唐代に興る」というのがその内容であろう。(中略)水墨画出現の状況をいきいきと伝えるのが張彦遠(八一五?ー?)の《歴代名画記》である。(後略)」
   p.482「日本では鎌倉時代の中ごろ、中国から禅宗が移入され、南北朝期になるとこの禅的精神をあらわす手段として描かれた絵画は、しだいに従来の著色画から墨一色によって心象を表出する水墨画へとすすんでいった。(後略)」
 〇『世界大百科事典 14』 平凡社 2007年
  カラー図版p.56-64 「水墨画」の項に以下の記載があります。
   p.56「〈水墨〉とは〈水暈墨章〉の略といわれ、水で暈(くま)どり、墨で章(あや)どられた絵画のことを水墨画と呼んだ。(中略)水墨画は、基本的描法である破墨と潑墨の技法の完成とともに唐末~五代に成立をみた(後略)」
   p.60「日本における水墨画は、すでに天平時代の《鳥毛立女屏風》にみられるが、本格的になったのは鎌倉時代末期、中国からの禅宗の移入を機に宗・元の水墨画技法が移植されて以後のことである。(後略)」
  p.595-596 「水墨画」の項があります。
 〇『水墨画の流れ』 塚本成雄/著 日貿出版社 1986年
  p.8に、「(前略)水墨画の草創者ともいわれる画家が唐の呉道子であった。(後略)」との記載あり。
  p.13-14に、「(前略)わが国においては鎌倉時代の禅宗の興隆にともない、留学僧たちによって禅画的色彩をおびた水墨画が請来されるとたちまちにしてその評価は高まり、数多くの作品が禅門、将軍家などに所蔵されることになった。(後略)」と記載あり。
 〇『水墨画と語らう』 島尾新/著 新潮社 1997年
  p.167-169 「水墨画とは?」の項に、以下の記載があります。
   p.168-169「(前略)日本には古代から水墨画があったことになるが、ふつうはそうは言われない。日本の水墨画の歴史が始まるのは、鎌倉後期から南北朝時代にかけて。それまでの墨で描いた絵は、あくまでも水墨画前史として語られている。(後略)」
  p.169-170 「水墨のはじまり」の項に、以下の記載があります。
   「ふつう水墨が生まれたとされるのは唐の時代。そう言われるのは、この時代に墨と筆を使って、それまでになかったいろいろな表現ができる、ということが自覚されるようになったからだ。(中略)『唐時代に水墨が成立した』というのは、今にまで続くような水墨の歴史が始まった、という意味だ。(後略)」
  p.179-185 「日本での水墨画の受容」の項に、以下の記載があります。
   p.179「中国の水墨画は、鎌倉時代の後期から南北朝時代にかけて日本に入ってきて、次の室町時代になると盛んに描かれるようになる。(後略)」
   p.181-182「(前略)中国の水墨画が日本に入ってきたルートは大ざっぱにいって二つある。一つは禅僧を中心とした仏教関係のもの。この時期には多くの日本の禅僧が中国へ留学して水墨画を持ち帰った。もう一つは武家などの権力者によって輸入されたもの。こちらは、まさしく高級舶来品で、バサラ大名と呼ばれる派手好きの武家たちは、その富と力の象徴として唐物を使った。(後略)」
 〇『水墨画』 矢代幸雄/著 岩波書店 1969年
  p.23-25 「水墨画の心理 三」の項に、以下の記載があります。
   p.23-24「(前略)水墨画なるものが唐代より多少催しかけ、五代の荊浩あたりによって本格的に成立し、それから宋、南宋、および元を通じて、大なる発達を遂げ、また日本にも伝わってきて、鎌倉足利時代以降、顕著なる日本的特色を発揮しつつ進展して、近世に及ぶ(後略)」
 〇『日本水墨画全史』 小林忠/著 講談社 2018年
  p.3-4 「はじめに」の項目に、以下の記載があります。
   p.3「(前略)水墨画は唐代の中国に興った革新的な画法で、日本には鎌倉時代になってはじめて本格的に紹介された。(後略)」
  p.471-473 「おわりに」の項目に、以下の記載があります。
   「(前略)水墨画と言えば、中国の唐代に生まれた革新的な技法であり、世界に誇るべき東洋文化の一つである。本家の中国では、宋代に成熟し、その感化が周辺の半島へ、そして島国へと及んできた。(後略)」
 △『水墨画・墨蹟の魅力』 正木美術館/編 吉川弘文館 2008年
  p.14に、「(前略)水墨画は、禅宗という宗教を中国から鎌倉の地に、北条時頼、時宗父子が受け入れた際に、中国の禅宗寺院で行われていた文化の一環としてわが国に入ってきた。(後略)」と記載されています。
 △『水墨画の鑑賞基礎知識』 渡邊明義/編著 至文堂 1997年
  p.167 「渡来僧による中国文化輸入の実態」の項に、以下の記載があります。
   「藤原時代・鎌倉時代の初め、仏教界では新しい動きが顕著になった。(中略)当然絵画の類も水墨画を含め、相当量が輸入されるようになり、我国の絵画の様式や技法に大きな影響を与えるようになった。(後略)」
 △『日本美術図解事典』 守屋正彦/監修 東京美術 2004年
  p.33 「水墨画とは」の項に以下の記載があります。
   「時代・様式 天台僧の栄西と道元が入宗し、帰国後それぞれ禅宗の臨済宗、曹洞宗を鎌倉初期に伝えた。(中略)その影響で、鎌倉後期から禅宗寺院を中心に宗元様式の水墨画が愛好されるようになる。(後略)」
 △『水墨画入門』 島尾新/著 岩波書店 2019年
  p.3-5 「「水墨画」ということば」の項に、以下の記載あり。
   p.4「(前略)「水墨」が用いられるようになるのは、唐の時代(六一八~九〇七)で、早い例としてよく引かれるのが、八世紀後半に活躍した詩人・劉商の「水墨もて乍ち成す巌下の樹(水墨で、あっという間に崖下の松をえがき出す)」(與湛上人院画松)という句。(中略)そして「水墨」の内容を表すとされる「水暈墨章」は、唐末五代(一〇世紀)の山水画家・荊浩が『筆法記』で用いた表現。(後略)」
 ×『世界美術大事典 3』 小学館 1989年
 
2.埼玉県内所蔵資料確認
 〇『水墨美術大系 第1巻』 講談社 1978年(埼玉県立久喜図書館所蔵)
  p.136に、「水墨画は、(略)中国を中心とする東アジア文化圏独特の絵画の一形式である。そうして、唐代に起こり宋元に栄え、その余波は明清にまでおよんだというのが、中国の水墨画がたどったあゆみのあらましである。ここでは、まず唐代における水墨画の成立について述べるが、この水墨画の成立は中国絵画史の方面では、唐から宋へ、いいかえると古代から中世への道を切り開いた、一つの先駆的な事象だったのである。(中略)因(ちな)みに『水墨』の名称は、いまのところ劉商(太暦ごろの人)の詩にみえるのが初見である。(後略)」と記載があります。
事前調査事項
NDC
  • 芸術史.美術史 (702 9版)
  • 日本画 (721 9版)
  • 日本語 (031 9版)
参考資料
  • 日本美術史事典 平凡社 1987.5 702.1 4-582-12607-3
  • 世界大百科事典 14 平凡社 2007.9 031
  • 水墨画の流れ 塚本成雄/著 日貿出版社 1986.8 721.3 4-8170-3562-5
  • 水墨画と語らう 島尾新/著 新潮社 1997.11 721.3 4-10-601868-3
  • 水墨画 矢代幸雄/著 岩波書店 1969.12 721.3 4-00-414070-6
  • 日本水墨画全史 小林忠/[著] 講談社 2018.11 721 978-4-06-513769-7
  • 水墨美術大系 第1巻 講談社 1978.11 721.3
キーワード
  • 水墨画
  • 山水画
  • 水暈墨章
  • 中国
  • 潑墨
  • 起源
  • 伝来
  • 日本
  • 破墨
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
その他
質問者区分
一般
登録番号
1000291277
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000291277 コピーしました。
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