レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年11月03日
- 登録日時
- 2024/02/10 10:52
- 更新日時
- 2024/03/01 10:19
- 管理番号
- 相橋-R5-43
- 質問
-
解決
日本の国花が、梅から桜になったのは何故か。
- 回答
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日本には法律で定められた国花はないが、一般にはサクラないしキクが日本を表徴する花として用いられている。
いけばなの伝書には「昔は花といえば梅のことであったが、時代が下ると桜を花というようになった」と書かれている。
『世界大百科事典 10 改訂新版 コウフ-コン』
『サクラの文化誌』
『日本文化のかたち百科』
以上を提供し、複写していかれた。
以下にも「国花」の項があった。
『ブリタニカ国際大百科事典 7 コウキ-コモ』
『日本大百科全書 9 2版 こうは-さう』
- 回答プロセス
-
レファレンス協同データベース(https://crd.ndl.go.jp/reference/ 2024/01/23 最終確認)にてキーワード“国花 日本”で検索したところ、以下の事例が見つかった。
埼玉県立久喜図書館 の『日本の国花はサクラということらしいが、正式な指定を受けたのか。また、いつ、何によってか。』
([転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000016329 2024/01/23 最終確認)
回答を参考に以下の資料を確認した。
①『世界大百科事典 10 改訂新版 コウフ-コン』 (自館請求記号:R031)
p361「国花」の項に、国花についての解説に続き「日本の場合は法律で定められた国花はない。しかし、一般にはサクラないしキクが日本を表徴する花として用いられていることが多く、キクはパスポートなどに使用される。」との記載あり。
調べものコーナー“植物”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
②『サクラの文化誌』 (自館請求記号:R479)
p22-23「第1部 サクラの概説 Ⅰ.サクラの出現 C.古文書・文学書にみられるサクラの出現時期」
p46-49「第2部 花の文化の中のサクラ Ⅲ.大和朝の成立のサクラ
A.お花見の始まり
B.野に咲くサクラを求めて」
p57-60「第2部 花の文化の中のサクラ Ⅳ.奈良時代(710~784)のお花見
A.身近なところにサクラを植えて
B.観桜の諸行事と遣唐使」
p75-81「第2部 花の文化の中のサクラ Ⅴ.平安時代前期(794~1000)のサクラと日本人
D.花宴、花合、桜狩、桜会などの開始
E.天皇・宮人たち以外の人たちとサクラ
F.平安時代前期の花の文化
G.平安時代前期のサクラの品種」
調べものコーナー“風俗”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
③『日本文化のかたち百科』 (自館請求記号:R382.1)
p182「きっしょうのはなをいける 梅」の項に、「いけばなの伝書には、『昔は花といえば梅のことであったが、時代が下ると桜を花というようになった』と書かれている。」との記載あり。
後日、以下の資料を確認した。
④『ブリタニカ国際大百科事典 7 コウキ-コモ』 (自館請求記号:R031)
p701-704「国花」の項に、国花についての解説に続き「日本でも法律で制定された国花はなく、一般にはキクとかサクラが国花とされる。」との記載あり。「世界の国花一覧表」もあり。
⑤『日本大百科全書 9 2版 こうは-さう』 (自館請求記号:R031)
p360-362「国花」の項に、国花についての解説に続き「日本には法律で定められた国花はないが、一般には皇室の紋章であるキク、あるいはサクラが国花とみなされる。キクを国花、サクラを国樹とみる提案もある。」との記載あり。「国花」の一覧表もあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (031)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382)
- 被子植物 (479)
- 参考資料
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- 『世界大百科事典 10 改訂新版 コウフ-コン』 平凡社 2007
- 『ブリタニカ国際大百科事典 7 コウキ-コモ』 TBSブリタニカ 1973
- 『日本大百科全書 9 2版 こうは-さう』 小学館 1994
- 『サクラの文化誌』 岩﨑文雄/著 北隆館 2018
- 『日本文化のかたち百科』 小町谷朝生/(他)編 丸善 2008
- キーワード
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- 国花
- 桜
- 梅
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000346206