レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年09月07日
- 登録日時
- 2021/04/02 09:57
- 更新日時
- 2022/04/22 09:35
- 管理番号
- 広瀬2017-08
- 質問
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解決
「紙魚」と「銀杏」の関係について知りたい。(昔の本の中に銀杏の葉が入っている事があるらしいが、防虫効果なのだろうか。)
- 回答
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『本のお口よごしですが』より、虫除けにイチョウという言い伝えはあるが、実際はキハダ(黄檗・黄蘗)という木のエキスに、虫食いを防ぐ成分があるらしい。ただ、江戸の人たちは「黄色」に防虫効果があると思い込んだようで、その言い伝えが広まったと考えられる、という推測を説明。また、イチョウにも全く防虫効果がないわけではなく、虫除けの成分も含まれている事も『イチョウの絵本 まるごと発見!校庭の木・野山の木2』より判明し、併せて説明した。
- 回答プロセス
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1.「紙魚」について、『日本大百科全書11』p207に記載確認。防虫についての記述なし。
2.インターネットにて、「紙魚」・「銀杏」をキーワード検索。本の保存修復についてのサイトで、『本のお口よごしですが』に記述がある旨を確認。
3.上述資料を実際に確認したところ、p190₋191「虫封じ」の項目に記述あり。
4.また、『イチョウの絵本 まるごと発見!校庭の木・野山の木2』p37に、「イチョウの葉にはシキニ酸という成分がふくまれていて、それが虫よけに効果があるとされる」との記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書の販売 (024 9版)
- 植物学 (470)
- 日本語 (031)
- 参考資料
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- 『本のお口よごしですが』 出久根達郎/著 講談社 1991年
- 『イチョウの絵本 まるごと発見!校庭の木・野山の木2』 濱野周泰/編 (一社)農山漁村文化協会 2016年
- 『日本大百科全書11』 秋庭隆/編 小学館 1986年
- キーワード
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- 紙魚
- 銀杏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000296562