レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年11月14日
- 登録日時
- 2007/12/18 17:22
- 更新日時
- 2007/12/18 17:22
- 管理番号
- 福若-2007-1110
- 質問
-
解決
京都大学教授野田又夫について、京都学派に属していた、あるいは京都学派との関係を書いた資料がないか。
- 回答
-
『野田又夫著作集』第5巻(白水社 1982)の「師友」の章に、京都学派の人々との交友を著した随筆がいくつかある。
- 回答プロセス
-
1.野田又夫の略歴等を調べる。
『現代日本人名録』2002 第3巻p1580に「京都帝国大学哲学科卒,京都大学名誉教授」とある。
ウィキペディアでは「2004年死去。西田幾多郎,田辺元らに師事。」となっている。
2.自館,Webcat-plus等で「京都学派」で検索する
『京都学派の思想』『京都学派の哲学』『物語「京都学派」』等の図書がヒットするが、目次等でみたところ、野田又夫について触れられている部分はない。
3.Googleで「野田又夫」+「京都学派」で検索すると、関連を示すような記述あり。
野田又夫「西田哲学と田辺哲学」:京都大学HP「西田・田辺記念講演会」演題より
(http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/nittetsu/nishidatanabe/nishidatanabe.html 2007.11.14確認)
4.国立国会図書館NDL-OPAC,雑誌記事索引で、野田又夫の著作を検索
内容細目で『野田又夫著作集』1982の第5巻が随想等を集めた巻になっていて、「師友」の章があることが判明。
福井県立図書館所蔵の資料なので、内容を確認してもらうと、西田幾多郎,田辺元,九鬼周造,桑原武夫…等、京都学派に属する人々の名前を題にふくむ随想がある、とのこと。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本思想 (121 8版)
- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 京都学派
- 哲学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
「京都学派」の定義については、研究者等によって異なるようである。
狭義の「京都学派」は、戦前の西田幾多郎,田辺元らを中心とするグループ。これに対し広義では、戦後の今西錦司,桑原武夫らを中心とするグループも含める。後者は、梅棹忠夫,梅原猛らまでを含んで「新京都学派」ともいう。またこの他に、東洋史学,考古学,憲法学などでも「京都学派」の名称を使う場合がある。
野田又夫は、戦前に西田,田辺に師事し、戦後は桑原武夫との交友関係がある。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000040382