レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年10月13日
- 登録日時
- 2023/07/20 16:14
- 更新日時
- 2023/12/04 11:10
- 管理番号
- 埼久-2023-026
- 質問
-
解決
『埼玉史談』に論文を載せている小川浮城、浮城生について知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料に「浮城」を号した郷土史家「小川元吉」という人物について記述のある資料があった。
「小川元吉」の経歴等について記述のある資料を紹介した。
1 図書
『埼玉県史料叢書 8 明治期産業土木史料』(埼玉県教育委員会編 埼玉県 1996)
p17「小川元吉はその後地方課から社寺兵事課の主任属となり、「浮城」と号し、郷土史家として『埼玉史談』に多数の論文を寄稿している」とあり。p16に「埼玉県誌資料」の交通誌を県勧業課の職員時代に執筆した記述あり。
『埼玉郷土会々員名簿 昭和10年3月末現在』(埼玉郷土会 [1935])
p12「埼玉郷土会役員」に「小川元吉」とあり。
『今日の郷土史 埼玉県』(毎日新聞社浦和支局編 毎日新聞社 1949)
p3-4「編者のことば」に「(前略)記録蒐集は一新聞社の支局などの手におえるものではありません。そこでやむなく(中略)稲村坦元、埼玉県教育委員会事務局嘱託小川元吉(中略)にご相談したところ、結構な企てと速座に資料の蒐集と執筆を御快諾下さった。(中略)小川先生は県内にある社寺の由来から名所旧跡故事来歴を誦んじている博識(後略)」とあり。
『日本民俗学大系 11 地方別調査研究』(大間知篤三[ほか]編 平凡社 1958)
p307『埼玉県神社特殊神事』などについて「この編集に当ったのは神社主任小川元吉氏であった。」とあり。
『大場磐雄著作集 第6巻 記録考古学史 楽石雑筆』(大場磐雄著 雄山閣出版 1975)
p215 大正15年8月17日の記述に「県庁へゆく(中略)社寺掛小川元吉氏を訪う。氏に種々の教示を受く。(後略)」とあり。
『新聞記事に見る郷土のできごと 調査報告書8』(加須市 1981)
p100「85 保存と決まった名梵鐘(昭和17.8.5 朝日新聞)」に「県史の権威県教学課嘱託小川元吉氏は最近『埼玉県における寺院の梵鐘』の調査結果を発表したので県ではこの調査を基礎にして回収工作を進めることになった」とあり。
2 雑誌
「埼玉郷土会の創立」(『史蹟名勝天然紀念物 昭和4年6月』p633-635 史蹟名勝天然紀念物保存協会 1929.6)
p635に埼玉郷土会役員の長あり、幹事に「視学官 小川元吉」とあり。
3 新聞
「【訃報】小川元吉氏」『埼玉新聞 1950年12月19日 2面』
「小川元吉氏(県社会教育課) 十七日自宅=浦和市別所=で死亡 七十五歳、氏は明治丗八年県に奉職以来五十年間勤続、県の至宝とされていた」とあり。
「明治四年以来続く 浦和県庁と埼玉沿革史」『埼玉新聞 1948年11月8日 2面』
「小川元吉氏=県嘱託、天然記念物史せき名勝調査委員」とあり。写真あり。
「神社功労者表彰 (南埼玉郡氏子総代会)」『埼玉新聞 1943年5月22日 2面』
「埼玉縣史蹟編纂委員小川元吉氏」とあり。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈小川浮城〉〈浮城生〉〈埼玉郷土会〉で検索する。
『「埼玉史談」総目録 郷土研究雑誌 各号・著者・分類別』(国書刊行会編 稲村垣元監修 国書刊行会 1977)
著者別目録p105-106に「小川浮城」の項、p140-142に「浮城生」の項あり。
序に、「(前略)同27年から復刊して会名を埼玉県郷土文化会と改め、一時『埼玉史談』を『武蔵野史談』としたが、間もなく旧名に服して今日に及んで居る。」とあり。
2 埼玉の参考図書を調査する。
3 《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈小川浮城〉〈浮城生〉で検索する。
4 データベースを調査する。
(1)《WHOPLUS》(日外アソシエーツ)を〈小川浮城〉〈浮城生〉で検索する。
(2)《埼玉関係データベース》(https://www.lib.pref.saitama.jp/local/opac/search-detail.do?lang=ja 埼玉県立図書館) 埼玉県立図書館)を〈小川浮城〉〈浮城生〉〈キーワード:会員 or 名簿 or 経歴 & 出版年:~1942〉で検索する。
5 『埼玉史談』を確認する。
『埼玉史談』1巻1号「埼玉郷土会役員」に「小川元吉」という人物の記載あり。
6 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈小川元吉 & 浮城〉で検索する。
『埼玉県史料叢書 8 明治期産業土木史料』(埼玉県教育委員会編 埼玉県 1996)
7 小川元吉について調べる。
(1)《埼玉関係データベース》(https://www.lib.pref.saitama.jp/local/opac/search-detail.do?lang=ja 埼玉県立図書館)を〈小川元吉〉で検索する。
(2)自館目録を〈小川元吉〉で検索する。
(3)《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国会図書館)を〈小川元吉〉で検索する。
「加須市光明寺で、戦時中に梵鐘が供出されたが、その供出された梵鐘に関する写真・資料がほしい。」(埼玉県立久喜図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000137408)
回答プロセス中の資料を確認する。
『新聞記事に見る郷土のできごと 調査報告書8』(加須市 1981)
浮城生著「我埼玉県に於ける寺院の梵鐘」(『埼玉史談 4(3)』p193-197 埼玉郷土会 1933.1)
(4) 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈小川元吉 & 埼玉〉で検索する。
『埼玉県行政史 第2巻 大正元年から太平洋戦争終結まで』(埼玉県編 埼玉県 1990)
p218「大正6年2月に、神社行政を担当していた本県内務部地方課属の小川元吉が著した「神社の経営」と題する神職向けの冊子では(後略)」とあり。
『深谷町誌』(山口平八編輯 臨川書店 1987)
巻頭の「編者の辞」の2ページ目に「埼玉県庁社寺兵事課小川元吉氏」とあり。
(5)『埼玉県行政史 第2巻』の記述より、自館目録を〈神社の経営〉で検索する。
『新編埼玉県史 資料編25(近代・現代7)教育・文化』(埼玉県編 埼玉県 1984)
p966-984「神社の経営 小川元吉誌」あり。
(その他調査済み資料)
『埼玉県郷土文化会会員名簿 昭和41年7月1日現在』(埼玉県郷土文化会 埼玉県郷土文化会 1966)
『埼玉人物事典』(埼玉県教育委員会編 埼玉県 1998)
『埼玉県人物・人材情報リスト』(日外アソシエーツ編 日外アソシエーツ 1994)
『埼玉県人物誌 上・中・下巻』(埼玉県立文化会館編 埼玉県立文化会館 1963-1965)
『埼玉県人物誌』(加藤三吾著 歴史図書社 1976)
『埼玉県名士鑑 全』(高田晴司編 埼玉県名士鑑編纂会 1925)
『埼玉県人名選』(埼玉県人会編 埼玉県人会 1938)
『地名に遺る埼玉の史蹟』(小川元吉著 埼玉県神職会 1938)
『史蹟萬葉古歌遺蹟古河之渡調書』(柴田常恵、小川元吉著 北川辺町教育委員会 19--)
『故従五位勲六等金鑽宮守氏帰幽』(小川元吉記 小川元吉 1942)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2021年10月13日。
- 事前調査事項
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小川浮城著「我埼玉に於ける古道の一考察」(『埼玉史談 第2巻』 埼玉県郷土文化会編 国書刊行会 1972)
浮城生著「秩父國造の境域に就て疑いを存す」(『埼玉史談 第1巻』 埼玉県郷土文化会編 国書刊行会 1972)
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉県史料叢書 8 明治期産業土木史料』(埼玉県教育委員会編 埼玉県 1996)
- 『埼玉郷土会々員名簿 昭和10年3月末現在』(埼玉郷土会 [1935])
- 『今日の郷土史 埼玉県』(毎日新聞社浦和支局編 毎日新聞社 1949)
- 『日本民俗学大系 11 地方別調査研究』(大間知篤三ほか編 平凡社 1958)
- 『大場磐雄著作集 第6巻 記録考古学史 楽石雑筆』(大場磐雄著 雄山閣出版 1975)
- 『新聞記事に見る郷土のできごと 調査報告書8』(加須市 1981)
- 『史蹟名勝天然紀念物 昭和4年6月』(史蹟名勝天然紀念物保存協会 1929.6)
- キーワード
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- 小川 元吉(オガワ ゲンキチ)
- 小川 浮城
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000336155