レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年07月13日
- 登録日時
- 2019/08/18 10:59
- 更新日時
- 2020/03/05 11:40
- 管理番号
- 埼熊-2019-061
- 質問
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未解決
『陰陽五行思想からみた日本の祭』(吉野裕子著 弘文堂 1978)の「第三章 陰陽五行と諸社寺神事および沖縄の祭り 第四節 陰陽五行と沖縄の祭り」の「図3 双紙守護神座の例」に記載のある文字の読み方を知りたい。
図の文字は次のとおり。
牛方五ッ御前
寅神加那志様
大川堂眞山戸
御室前
十子方七ッ御前
(注)「寅神加那志様(とらかみかなしさま)」には本文中にふりがなあり。
- 回答
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「牛方五ッ御前」の「牛方」、「十子方七ッ御前」の「子方」と「大川堂眞山戸」については、下記の資料と情報を紹介した。
その他の部分の読みについては、確認できなかった。
『陰陽五行思想からみた日本の祭』(吉野裕子著 弘文堂 1978)
p387、388「子の方」は、「ねぬば」、「午の方」は、「むばぬば」、また、「子方母天太」は、「ねのばうまてだ」とあり。
図3の説明の『琉球諸島における倭寇史跡の研究』からの引用文中に、「子の方母天太」は、「ねのばうまてだ」、「午の方父天太」は、「むまのばあさてだ」とあり。
《国立国会デジタルコレクション》『琉球諸島における倭寇史跡の研究』(稲村賢敷著 吉川弘文館 1957)p85、88、128(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2994129 国会図書館)54、56、76、63-81コマ 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
p85(54コマ)「友利元島の後方海岸高地の上には(中略)大川堂(うぶかあどう)御嶽等の諸嶽がある」とあり。
p88(56コマ)「大川堂御嶽」に「うぶかあどううたき」とあり。
p103-139「砂川部落における双紙の伝授」
p128「第十四図 大川堂御岳双紙守護神の座」の写真掲載あり。
p128-129「大川堂御嶽双紙 友利部落の西方にある御嶽で神名は「まやまと時の主」と称する、この系統の双紙には守護神の座があって左の通り記されている。」とあり。「真山戸」の部分に「まやまと」とあり。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2017年7月12日。
- 回答プロセス
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1 質問の資料を確認する。
『陰陽五行思想からみた日本の祭』(吉野裕子著 弘文堂 1978)
p388「図3 双紙守護神座の例」あり。図3の出典は、『琉球諸島における倭寇史跡の研究』(稲村賢敷著 吉川弘文館 1957)。
2 《国会図書館デジタルコレクション》(https://dl.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈琉球諸島における倭寇史跡の研究〉で検索する。
3 《Google》(https://www.google.co.jp/ Google)を〈砂川 & 時双紙〉〈大川堂御岳双紙〉〈時双紙〉〈双紙守護神座 & 沖縄〉〈沖縄 & 双紙 & 文字〉で検索する。
(1)《レファレンス協同データベース》(https://crd.ndl.go.jp/reference/ 国会図書館)「砂川双紙(うるかそうし)、時(とき)双紙について知りたい。」(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000104335 沖縄県立図書館)
(2)《沖縄県立博物館ウェブサイト》(https://okimu.jp/research/bulletin/ 沖縄県立博物館・美術館)萩尾俊章著「「時双紙」の記載形式と内容をめぐって」(『沖縄県立博物館紀要第24号』p1-29 1998.3)
該当記述なし。
(3)《宮古島市ウェブサイト》(https://www.city.miyakojima.lg.jp/index.html)岡本恵昭著「神・ヒト・死の儀礼 他界観念の用語研究」(『平良市総合博物館紀要第8号』P95-134(https://www.city.miyakojima.lg.jp/soshiki/kyouiku/syougaigakusyu/hakubutsukan/files/kiyou08-04.pdf)
該当記述記述なし。
(4)《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja 科学技術振興機構)小池淳一著「書くことと祀ること 沖縄宮古島のソウシ(〈特集〉「人類学at home」日本のフィールドから)」(『民俗学研究65(4)』P362-375 日本民族学会 2001.3)(https://www.jstage.jst.go.jp/article/minkennewseries/65/4/65_KJ00004913873/_pdf/-char/ja)
該当記述なし。
4 3(1)の参考資料を調査する。
『沖縄大百科事典 上 ア-ク』(沖縄タイムス社 1983)
p294 御嶽数を「琉球王国由来記」から取り出すと宮古29あるとの記述あり。
p330-331「砂川双紙(うるかそうし)」の項に、「宮古の砂川・友利・新里に伝わる暦の一種。〈砂川暦〉とも、たんに〈双紙〉あるいは俗に〈カンパニ〉とも呼ばれる。〈天人文字〉と称する干支(十干十二支)をあらわす記号と、独自の記符号(砂川文字)を用いた点に特色がある。」とあり。
5 《CiNii Articles》(https://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈砂川双紙〉〈時双紙〉で検索する。
《九州大学学術情報リポジトリ》(https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_browse/papers/?lang=0 九州大学附属図書館)崎村弘文著「琉球の古典籍3題 本土文献の引用と変容」(『語文研究73号』p44-54 九州大学国語国文学会 1992.6)(https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/11899/p044.pdf)
該当記述なし。
〈その他調査済み資料〉
『宮古島庶民史』(稲村賢敷著 三一書房 1972)
『大日本地名辞書 第8巻 北海道・樺太・琉球・台湾』(吉田東伍 著 富山房 1990)
『琉球人名地名辞典』(阪巻駿三編 東京大学出版会 1964)
『日本古代呪術』(吉野裕子著 大和書房 1994)
『城辺町史 第1巻 資料編』(城辺町史編纂委員会編 城辺町 1985)
『伊波普猷全集 第1巻』(伊波普猷著 平凡社 1974)
『女人政治考』(佐喜真興英著 岡書院 1926)
『日本歴史地名大系 第48巻 沖縄県の地名』(平凡社 2002)
『角川日本地名大辞典 47 沖縄県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1986)
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 祭祀 (176 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 日本語-文字
- 暦-沖縄県
- 祭祀-沖縄県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000260253