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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2013/12/05
登録日時
2015/11/12 17:18
更新日時
2016/01/14 10:19
提供館
埼玉県立久喜図書館 (2110009)
管理番号
埼熊-2015-062
質問

未解決

富岡製糸場の煉瓦について、燃料として何を使い、またその温度はどれほどだったか知りたい。
回答
以下の資料に富岡製糸場の煉瓦についての記述があったが、燃料や温度についての記述があるものは確認できなかった。
『旧富岡製糸場建造物群調査報告書』(文化財建造物保存技術協会編 富岡市教育委員会 2006)
 p52「使用されている煉瓦当初は「煉石」「煉化石」と呼ばれており、ブリューナの指導により武蔵国明戸(埼玉県)より呼ばれた瓦職人が甘楽町福島の笹森稲荷神社前に窯を築き見様見真似で焼成した。焼成温度が低いためオレンジ色をなし、平面もしくは小口面に「【山を表す記号に二】」「○」などの刻印が押されている。」
『富岡製糸場事典 Silk Country Gunma 21 シルクカントリー双書 8』(富岡製糸場世界遺産伝道師協会〔著〕 上毛新聞社 2011)
 p78「当時の「ダルマ窯」は温度が不均一で焼成温度も低いため、製造したレンガの強度は低く、ムラのあるオレンジ色をしています。」とあり。

富岡製糸場の煉瓦ではないが、ダルマ窯の燃料や温度についての記述が以下の資料にあった。
『陶芸・セラミック辞典』(素木洋一著 技報堂出版 1982)
 p1158「煉瓦粘土」の項あり。「煉瓦粘土は不純で、その大部分は900-1100度で焼成したときに熔化して、煉瓦に適当な強度を賦与する。」とあり。
寺田清、玉城國造著「燻瓦の研究(第1報) : 「だるま」窯に依る燻瓦の製造」(『窯業協会雑誌 57(635)』p20-22 社団法人日本セラミックス協会 1949)
 昭和23年10月受理の論文。実験での温度や、燃料に松を使用していることなどが分かる。
回答プロセス
富岡製糸場の煉瓦の燃料や温度について記述なし。
『旧富岡製糸場建造物群調査報告書』(文化財建造物保存技術協会編 富岡市教育委員会 2006.2)
『富岡製糸場事典 Silk Country Gunma 21 シルクカントリー双書 8』(富岡製糸場世界遺産伝道師協会〔著〕 上毛新聞社 2011)
『陶芸・セラミック辞典』(素木洋一著 技報堂出版 1982)

《国会図サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図 2015/11/12最終確認)を〈だるま窯〉で検索する。
 寺田清、玉城國造著「燻瓦の研究(第1報) : 「だるま」窯に依る燻瓦の製造」(『窯業協会雑誌 57(635)』p20-22 社団法人日本セラミックス協会 1949)
 《CiNii Articles》で内容確認可能。昭和23年10月受理の論文。実験での温度や、燃料に松を使用していることなどが分かる。(http://ci.nii.ac.jp/naid/110006791076 国立情報学研究所 2015/11/12最終確認)

その他調査済み資料
『日本の赤煉瓦 1854~1923』(横浜開港資料館 1985)
『耐火煉瓦の歴史』(竹内清和著 内田老鶴圃 1990)
『日本煉瓦史の研究』(水野信太郎著 法政大学出版局 1999)
『日本窯業史総説 1 セメント・耐火煉瓦・硝子』(大日本窯業協会編 柏書房 1991)
『窯業の事典』(朝倉書店 1995)
事前調査事項
NDC
  • 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
  • 関東地方 (213 9版)
  • セラミックス.窯業.珪酸塩化学工業 (573 9版)
参考資料
  • 『旧富岡製糸場建造物群調査報告書』(文化財建造物保存技術協会編 富岡市教育委員会 2006)
  • 『富岡製糸場事典 Silk Country Gunma 21 シルクカントリー双書 8』(富岡製糸場世界遺産伝道師協会〔著〕 上毛新聞社 2011) ,  ISBN 978-4-86352-056-1
  • 『陶芸・セラミック辞典』(素木洋一著 技報堂出版 1982.12) ,  ISBN 4-7655-0012-8
  • 『窯業協会雑誌 57(635)』(社団法人日本セラミックス協会 1949)
キーワード
  • 富岡製糸所
  • 煉瓦
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
郷土
質問者区分
個人
登録番号
1000183667
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000183667 コピーしました。
アクセス数 9011
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