レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年7月15日
- 登録日時
- 2020/05/13 11:56
- 更新日時
- 2020/12/23 16:33
- 管理番号
- 埼熊-2020-041
- 質問
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解決
1937年頃から1955年頃までの間に、朝鮮人の裁判に関わった弁護士の弁論・陳述記録、回想録、論文を探している。当時弁護する側の人々が朝鮮人をどのように認識し弁護を行ったのかを知りたい。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
『布施辰治と朝鮮』(高史明[ほか]共著 高麗博物館 2008)
p1「布施辰治が弁護活動、社会活動をしたのは一九〇五年から五三年(中略)その時期に、布施は誰よりも朝鮮人を愛し、力を尽くして弁護しました」とあり。
p69「戦後」
戦後に布施辰治が関わった朝鮮人関係事件について、特に3つのエピソードの記述あり。
『弁護士布施辰治』(大石進著 西田書店 2010)
p186「このころ次の表にみられるように、在日朝鮮人関係の事件の弁護は、ほとんど布施が担当したといっていい」とあり。
p187「戦後朝鮮人関連事件の弁護担当一覧」あり。(注)年代は1946年から1952年。
『布施辰治外伝 幸徳事件より松川事件まで』(布施柑治著 未来社 1974)
p215「第三節 民族教育弾圧の神戸朝鮮人学校」
p223「第四節 朝鮮人は殺してよいのか-深川事件」
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈人権 & 弁護士 & 朝鮮〉で検索する。
『布施辰治と朝鮮』該当あり。
2 自館目録を〈布施辰治〉で検索する。
3 《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈弁護士 & 戦中〉で検索する。
「ある弁護士の歩み 7 戦前・戦中の思い出」(『法律時報 40(8)』p74-77 日本評論社 1968)
4 3で引用されていた資料を確認する。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『日本弁護士沿革史』(日本弁護士連合会 1959)(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/300198 国立国会図書館)国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
質問に該当する記述なし。
5 《国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈人権 & 弁護士 & 戦時〉で検索する。
6 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈朝鮮人 & 裁判 & 弁護士〉で検索する。
「戦時期及び敗戦直後に朝鮮人の裁判に関わった弁護士の記録(最高裁判例以外)が知りたい。」(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000240518 長野県立図書館)
「1937年頃から1955年頃までの間に、朝鮮人の裁判に関わった弁護士の記録(弁論・陳述、回想録、論文等)がないか。熊本県内の事例に限定した裁判等の記録や公文書、自費出版物等を探している。」(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000245460 熊本県立図書館)
7 6の情報の参考資料と回答プロセス記載の情報を確認する。
8 《聞蔵IIビジュアル》(朝日新聞社)、《ヨミダス歴史館》(読売新聞社)、《毎索》(毎日新聞社)を〈戦時 人権 弁護〉で検索する。
9 《D1-Law.com 法情報総合データベース》(第一法規)を〈朝鮮 & 弁護士 & 差別〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年7月15日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 司法.訴訟手続法 (327 9版)
- 参考資料
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- 『布施辰治と朝鮮』(高史明[ほか]共著 高麗博物館 2008) , ISBN 4-86286-015-X
- 『弁護士布施辰治』(大石進著 西田書店 2010) , ISBN 4-88866-524-9
- 『布施辰治外伝 幸徳事件より松川事件まで』(布施柑治著 未来社 1974)
- キーワード
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- 布施 辰治(フセ タツジ)
- 裁判-日本-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 法律
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000282063